見出し画像

この状況で、転職者は動いているのか

ウィズコロナの状況では、なかなか採用活動ができない。と企業は思っています。求職者は動いていない。採用活動をしても面接できない。そもそもビジネスが下降している、と。

でも、それは本当なのでしょうか。

■この状況だから求職者は動いている

社内データのため、詳細は明らかにできませんが、3月、4月は求職者の動向は活発化しています。

考えられることとして、リモートワークやオンライン会議、時差出勤など、コロナ対策をしている企業と、そうでない企業の格差がはっきりしたためです。これだけ政府・自治体がリモートワークを求めているのに対応していない企業に対し、後者に勤務する社員が会社の将来を不安視しているから。

また、販売サービス業に勤める社員が、休業状態・コロナのなか働いていることに不安を覚えているからだと考えられます。

4月8日時点で、大手SIerは客先常駐から脱していませんでした。この状況を考えると、ITエンジニアは客先常駐を強いるSI業界に嫌気が差していることでしょう。

■採用活動で、対面の面接ができない。

そんなことはありません。コロナ以前からWeb面接を導入している企業はありました。対面でしか分からないなんて昭和の考え方です。

もちろん、対面形式と同じではありません。工夫すべき点はあるものの、現状でもWeb面接で対応している企業があり、十分対応が可能です。職務経歴書は紙、面接は対面という企業は取り残されていくでしょう。

いまだExcel方眼紙が幅を利かせているSI業界では難しいのかもしれませんが。

■ビジネスが下降している/受注がない

これはそのとおりです。

とはいえ、コロナ故に隆盛している産業もあり、アフターコロナで産業構造は大きく変わる可能性が高いといえます。これまでのビジネスに固執するのではなく、新しいビジネスを模索していくことが必要です。

難しいビジネスもあるかと思います。しかし、これまでオンライン会議さえ「できない!」と叫んでいた企業が、のきなみ導入していることを考えると、その「できない!」は案外、できるかもしれません。

このように、実は企業が思っていることは、思い込みであることが多いです。むしろ、この機会に変革ができない企業は淘汰されていきます。そうならないためにも、バイアスを外して、ものごとを考える必要があるのではないでしょうか。

よろしければ、サポートをしていただけると嬉しいです。サポートが今後の活動の励みになります。今後、求職者・人事担当などに有益な情報を提供していきたいと考えています。