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【1分で読めるミニ記事】ステンレスがさびない理由

ステンレスというとさびない鉄という印象が持つ人が多いと思います。

しかし、ステンレスがどうしてさびないのか知ってる人は意外と少ないのではないでしょうか

今回は、そんな身近なステンレスについて簡単に紹介したいと思います。


ステンレスとは

そもそも名前のステンレスとはstain(さび) less(ない)からきています。そのままですね。なので、本来はステンレス鋼という名称が使われています。

wikipediaの記事を見てみると長い長い…これを全部読んで勉強するのは億劫です

ここでは、そんな面倒を吹き飛ばし、サクッと読めるような記事を書いていきます。

そもそもステンレスとは鉄にクロムという元素をちょっとだけ混ぜて作った合金です。このクロムが鉄をさびにくくするのに欠かせない重要な存在です。

それではどうやってさびないようにしているのでしょうか


ステンレスはすでにさびている

いきなり何を言ってるんだ?といわれそうですが、実はステンレスの表面には薄い酸化被膜があります。これを不導態といいます。

”さび”というのは酸化した金属のことを指すことが多いので、広く見ればステンレスの表面はすでにさびているといえるでしょう。

しかし、鉄がボロボロになるいわゆる”さび”は赤さびといわれるもので、それはステンレスの表面の膜とは異なる状態です。

つまり、ステンレスはボロボロにならないタイプのさび(被膜)が表面を覆うことで、これ以上さびが侵攻するのを防いでいるわけです。

ただし、特殊な環境下(低いpHなど)では、この薄い被膜を作ることができなくなり、ステンレスであってもさびてしまいます。


18-8ステンレス

家にある食器(スプーンなど)の裏面を見てみるとたまに18-8といった記号が書いてあることがあります。

これは何の暗号なんだろうと思いますが、これはステンレスの組成を表しています。18-8ステンレスではクロムが18%、ニッケルが8%入っていることを意味します。

この種類はいろいろありますが、中でも18-8ステンレスは特にさびにくい高級なステンレスなんです。一度、確かめてみてはどうでしょうか

最後に

最近では、金属の研究はそれほど表舞台に出てくることがありませんが、数多くの研究によって私たちの生活を豊かにする材料が生み出されているわけですね。

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