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時間逆行型映画TENETがすごすぎる


クリストファー・ノーラン監督のTENETが公開されましたね。

実は、映画・ドラマの感想や考察を書くように作ったアカウントは別にあるんですが、開始1週間ぐらいで更新が止まっているので、こちらで簡単に紹介したいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=AZGcmvrTX9M


基本的に、映画レビューはやらないのですが、このTENETあまりにもすごい映画だったので、ネタバレなしで書いてみたいと思います。


あらすじ

「その言葉の使い方次第で、未来が決まる」――主人公に課せられたミッションは、人類がずっと信じ続けてきた現在から未来に進む〈時間のルール〉から脱出すること。 時間に隠された衝撃の秘密を解き明かし、第三次世界大戦を止めるのだ。 ミッションのキーワードは〈TENET(テネット)〉。 突然、国家を揺るがす巨大な任務に巻き込まれた名もなき男(ジョン・デイビット・ワシントン)とその相棒(ロバート・パティンソン)は、任務を遂行する事が出来るのか!?

https://filmarks.com/movies/83583より引用


一言でいうと名もなき主人公が、時間の逆行という現象使い世界を滅ぼそうとする敵と戦う話です。

重要なのは時間の逆行が単なるタイムトラベルとは違い、本当に映像が逆再生されている世界の中を歩いたり戦ったりするわけです。つまり時間逆行状態にあるキャラクターの周りではすべての現象が逆再生されています。

人や車は後ろ向きに歩き(走行し)、爆弾も銃弾も着弾後に元の位置に戻ります。正常な時間を生きている人間と逆行した時間を生きている人間の戦いはとっても奇妙な映像です。

たぶん、この映像のすごさは実際に見てみないと分からないと思います。

そんな時間逆行ができる世界で、世界崩壊の危機を止めるべく主人公は世界中をそして時間をも遡って敵を追いかけるという話です。


感想

クリストファー・ノーラン監督はこれまでいくつもの名作を作っています。

・メメント
・ダークナイトシリーズ
・インセプション
・インターステラー

他にも手掛けてる作品はたくさんあるんですが、一般にはここらが有名ですね。

今回のTENETは、映画が進むにつれて時間が巻き戻るメメントと、超絶映像技術を使ったインセプションを合体させたような感覚です。(たぶん見たことある人にしか伝わらない表現ですね)

とにかく映像技術は素晴らしい、これぞ科学の力かと思ってしまいます。

物語の冒頭がストーリーの最後になるというメメント手法なので2回見たくなる仕様です。(実際にはちょっと違うのでネタバレではありません)


どうやってアイデアが出てくるのか

普段、自然科学・技術ものづくり関連の記事を書いているので、その側面もちょっと補足したいと思います(ただの感想の続きですが)

そもそも時間が巻き戻る演出が多用された映画なので、普通のタイムトラベルとは異なります。

予告を見ればわかりますが、その演出はこれまでの映画ではほとんど見られません。最近の有名どころではMCUのドクターストレンジの最後のシーンで街を修復するところとかでしょうか。

当然、時間逆行・タイムトラベルは科学的には考えられないので、あくまでフィクションととらえてください。作品の演出上、若干矛盾しているような様子もありますが、それは目をつむりましょう。

私の一番の関心は、どうやってノーラン監督は映画を作っているのか?ということです。

ノーラン監督はが見せるインセプションやTENETはびっくりするような映像演出なんですが、監督は映像が先に浮かんでそれに合うアイデアを出しているのか、それともアイデアがあってそれを映像で実現するのか、ということが気になります。

アイデアの起源はいったい何なんでしょう?

多くの人を惹きつける映画というのは、ものづくりと似たようなところがあるような気がします。やはり人気の商品とかテクノロジーって素晴らしいアイデアであることが多いですよね。

こういうのが思いつける人間になりたいな~と常々思います。

SAWやCUBE、パラノーマルアクティビティのような低予算でアイデアのみで戦うのも手ではありますが、やはりB級作品止まりです。個人的には好きですが、この手の映画は1作目が至高です。

その域を超えるのは、クオリティかなと思ってしまいます。超大作は総じてクオリティ高めです。そのため内容でコケることが多いです。

良い映画を見ると、本当にいいものを作るためにはアイデアだけでなくそれ相応のクオリティが必要なのかななんて思ってます。


最後に

ノーラン推しの方なら間違いなく好きな映画だと思います。
ただ、2時間以上の超大作なうえ、複雑な作りになっているので、頭空っぽにして映画を楽しみたいタイプの人には向かないですね。

私は何も考えずに楽しめる映画も複雑怪奇な映画も両方いけるタイプなので、とっても素晴らしい作品だと思いました。


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