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技術書典7に向けて印刷について考える事

著者のみなさま、技術書典7に向けて原稿は順調ですか?僕はある意味順調すぎて、書く量や作業が増えてしまって、逆にまた締め切りとの戦いになりそうです。

それはさておき同人誌印刷を初めて体験する人も、それなりに体験してる人も是非、同人誌の印刷について振り返って見ていただきたく、この記事を書きました。既に入稿済みの人はこんな記事読まずにとっとと次の締め切りにでも思いを馳せてるがいいさ!!(逆ギレ的な何か。すみません、入稿済みの方はとても偉いです。お疲れ様でした!

サイズのこと

絶対A5オススメ

入稿まだのひと

とりあえず印刷してみましょう。校正は絶対紙の方がはかどります。発光型ディスプレイRGBで見るのと、紙に印刷された文字を見るのでは、脳のモードが切り替わるそうです。

キンコーズ製本とか一度体験しておくのも良いでしょう。

印刷費用のこと

技術書典7のバックアップ印刷所である日光企画さんとねこのしっぽさんで比較します。

・ ページ数はいったん100Pとします。値段はページ数の増減にだいたい比例します。
・ A5判とします。B5判はアホみたいに高くなることを覚悟しておきましょう。
・ 表紙フルカラー、本文はスミ一色という、よくある技術同人誌の印刷方式にします。
・ とりあえずオンデマンドにしておきます。300冊以上刷るひとは自分で計算してください。

日光さんの場合

日光さんでは、オンデマンド平トジフルカラーセット A5判・B6判 料金表(税込)を参考にします。

・ 100冊 - 35,880円
・ 150冊 - 41,670円
・ 200冊 - 56,390円
・ 250冊 - 58,890円
・ 300冊 - 71,630円

以上がオンデマンドの基本価格です。

・ 9/9 18:00(店舗直接19:00)までは 平トジ20%オフ
・ 9/11 18:00(店舗直接19:00)までは 平トジ15%オフ
・ 9/17 18:00(店舗直接19:00)までは 平トジ10%オフ
・ 9/18 18:00(店舗直接19:00)までは平トジ5%UP
・ 9/19 18:00(店舗直接19:00)までは平トジ10%UP
・9/21 12:00 という極道の貴方は平トジ20%UP

になります。つまり、9/17 18:00(19:00)を超えると、値段マシマシです。

印刷部数が多い場合はオフセット印刷を使いましょう。オフセットの方は未だに自分でも価格計算が難しいので、誰か調べておいてくださいw。

ねこのしっぽさんの場合

オンデマンドパックです。

・ 100冊 - 35000円
・ 150冊 - 46000円
・ 200冊 - 56900円
・250冊 - 68000円
・ 300冊 - 78900円

以上が基本価格です。

オンライン入稿は〆切当日13時までにお申込 → 15時までにアップロード!

・ 9/10(火) 10%オフ
・ 9/17(火) 通常入稿
・ 9/18(水) 10%UP

9/18に間に合わない極道さんは日光企画さんに泣きついてください。

デッドラインは9/17と思おう

結局日光さんでもねこのしっぽさんでも9/17を過ぎると値段アップになるので、デッドラインは9/17です。9/21前日に極道入稿をかます場合、めっちゃ値段高くなる覚悟をしましょう。

どっちでどのプランで印刷するか?

とりあえず計算しといてください。誰か表にまとめていただくとうれしい。

次は、自動計算するようにしたい。

印刷で注意すること

PDFをA5/B5なり、自分の印刷したいサイズで生成し、フォント埋め込みに成功してるか?などを確認しておいてください。文字とサンプルコードがほとんどで、絵とか凝った事してなかったらトンボとかは気にしなくてもいいです。ノンブル(ページ番号)は重要です。

表紙1(いわゆる普通の表紙)と表紙4(いわゆる裏表紙)は、別途CMYKでデータ生成しておくとクォリティ高くなります。最悪RGBでも大丈夫です。A5/B5のサイズを350DPIで計算しておくと良いです(たぶん)。

僕はそこらへんもう諦めて、RGBの適当なヤツを毎回納品してます。(というか、ガチイラストとかじゃなかったら、適当なのでもなんとかなります)

ちなみに実は、地味に凝っておくべきは背表紙です。背表紙は本のページ数と紙の分厚さから手計算する必要があって死ぬほど面倒ですが、背表紙があると本棚に置いた時に映えるので、余裕があったら必ず背表紙を用意しましょう。背表紙は本棚に本を突っ込んだ時に見えるヤツです。52P位を超える、つまり平とじ印刷するなら背表紙はあった方が良いです。

そういう意味では、同人慣れしてる人に相談・発注するのが一番確実です。数〜10万円を掛ける価値はあるでしょう。

あと、漫画本じゃなく、フツーの横書きの技術書なら左綴じです。マンガや縦書き小説だけが右綴じです。技術書典に出す人の大半は左綴じやで!!!

早めに検討すべき事

本のサイズに合わせたブックカバーを早めに何枚か買っておきましょう。見本誌に便利です。

100均とかにあるA4とかのサイズの堅くて紙を入れられる下敷きみたいなヤツ(名前知らない)便利です。2つくらいあると便利。

あの布か、類似する布類あると便利です。

釣り銭は早めに用意しておきましょう。ゲーセン両替はあかんで。

DLカードを頒布したい人は、早めに発注しましょう。実は本の印刷締め切りより早めに準備しておくべきです。(そもそも本と違ってもう内容は確定してるんだから、数日以内に申し込んでおきましょう)

この時DLカードで、区別のシリアルやパスワードを印刷したい人は、差し込み印刷に対応した印刷所、そうじゃなくて全部同じでいいやという人は適当な名刺印刷なりできるところ探しましょう。

技術書典7で考えるべき事

技術書典6からそうですが、参加者層の厚みが増したことで、既刊本も売れます。過去の技術書典は新刊本が圧倒的に売れる環境でしたが、今は既刊本も新刊本に近いペースで売れる可能性があります。

既刊本を持ってる人は是非持ち込みましょう。増刷する場合の部数判断は悩ましいですが、少部数 + DLカードという判断はありでしょう。

もし次回以後も、技術書典や技書博やコミケに参加することを前提にするなら多めの印刷を検討してもいいかもしれません。技術書典7は面積が二倍に増えたので余裕はあるはずですが、それでも午前激戦という状況はまず変わらないでしょうし、2フロアという構成上、買い逃しが増えそうな予感なので、技術書典8以後も既刊が売れる傾向は続くと、僕は予測しています

※外れたらごめんなさい。責任が持てないので最終判断は自己責任で!

ちなみに在庫の持ち帰りがダルいという人は何かしら工夫を考える方がいいかもしれません。場合によっては分納なども検討するといいかもしれません。

個人的には虎のあな入庫は良さそうに感じます。Boothは通販のみで送料の問題などがあるため個人的にはオススメしがたいです。電子版を頒布するプラットフォームとしてはとても良いので電子版のみを出すといいと思います。

※個人的見解です

なるべく10〜20冊は手元に置いておきましょう

通常部数のサークルさん(100以上)の場合は、手元に最低でも10冊、できれば20冊くらいは残しておいた方が色々と便利です。出してすぐ改定予定があるなら半分か1/4位でもいいかもしれません。

理由は、本は名刺よりもよっぽど役に立つ名刺だからです。

どうせ名刺交換してもすぐ捨てるか、誰の名刺だったか忘れるでしょ?勉強会やカンファレンス懇親会の名刺交換なんて大抵役に立ちません。

でも、本ならそう簡単には捨てられませんし、名刺とは桁外れの情報量を持っています。貴方の名刺代わりどころか立派なポートフォリオです。ペラペラな名刺と違って忘れようがない位の立派な名刺です。

勉強会やカンファレンスで、景品として提供することもできますし、親や兄弟や友人に「こんなん書いてんでー」と渡してもいいでしょう。

あ、少数しか印刷しない人や、一冊刷るのに赤字垂れ流しな人は、ご注意ください。というか無理しないで!!!

なんやかんやで人に渡すとすぐ無くなります。

間違いやツッコミや、他有益情報があったらお知らせください

その場合、追記しようと思います。

あと気が向いたらGoogle Spreadsheetで計算とかするかもしれません。

9/17がデッドラインやで!!!!!早めの入稿で、早めに人権を手に入れましょう。

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