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クリスマスに行きたいレストラン

結論から書くと、「クリスマス特別コースを出さない」レストランです。

ただし、くれぐれも誤解しないでほしいのは、「クリスマスなんてくだらない」とか「そもそも聖書にイエスの誕生日は12/25なんて、一行たりとも書いてない。マーケターの陰謀だ」なんて、クリスマスムードを否定したいわけではありません。

読んでいただければわかるが、ただただ好きなレストランで食事をしたいものにとっては、この日ばかりは、アイドルの彼氏(もしくは彼女)になったつもりで、「新しいファン獲得のために頑張れ!」くらいの感じで見守っていますという話です。

クリスマスも普段着で迎えて欲しい

クリスマスは和食に行く」とある料理評論家の言葉(印刷物だったかSNSだったかは、記憶がない)を読んだことがあります。

クリスマスにはレストランに行かないというもので、この時期は、通常1回転のお店が、クリスマス前後ばかりは2回転。オマールとかフォワグラ、トリュフなど普段使わない高級食材を使うこともあり、コース料理の金額を上げざるを得ない特別メニューになるので、年内に贔屓のお店に行きたいなら別の日にしなさい、というのです。

たしかに、クリスマス時期のメニューや行った人のレビューをみてみると、「あれ、和牛とかトリュフ、フォワグラとか使ってたっけ?」「違うお店みたい」と思うことがある。それほど高くない食材を丁寧に仕込みしておいしく提供するコンセプトのお店でも、クリスマスらしいメニューになっていたりする。

よく知っているお店が高級食材をどう扱うのかは、体験してみたいという気もするが、それなら別のお店とどんどん似ていくしなぁ、などと考え、僕もけっきょくクリスマス時期はレストランに行かないことが多い(単純に予約取れないし、高いので、というセコい男ってこともあるが)。

とはいえ、レストランにとっては、クリスマスはかき入れどきなので、とくに贔屓のレストランには、この時期にしっかり稼いでもらいたい。

それに、クリスマスに初めて行ったお店がめちゃめちゃ気に入ったら、ぜひ普段の日にも行ってもらいたいです。着飾って美しい彼氏彼女もいいけど、普段着の彼氏彼女もいいよね、って感じで、そのレストランの日常を体験して、さらにファンになって欲しいな、と思います。

ということで、結論に戻りますが、もし僕がクリスマスに家族でレストランに行くのなら、通常コースやアラカルトを出している普段着のお店、または、和食や中華のお店にすると思います。

そういうお店の予約がまだ取れるかわかりませんが。

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