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永遠の命を宿すお香と祈りの力

お香の仕事を長年続けてきた経験から、「永遠の命」を宿すお香が最も希少性が高く、その不思議な力は、お香を聞いた後に、目にみえるかたちとして消えてしまった後でも、香気が魂に蓄積されて、決してなくならないことを実感できるようになりました。おそらく、命を全うして、肉体を離れた後も、魂の旅を共に続けることができる感じがするのです。

この地球上で「永遠の命」を宿すお香といえば、伽羅と沈香。

何千年経っても、熟成を続け、香りがどんどん深くなっていきます。それはおそらく、香木の中の菌が命を宿して生き続けているからだと思います。

乳香も聖なるお香ですが、砕いた後に空気に触れると、時間の経過とともに、ほんの少しずつ劣化して、香りが変化していってしまいます。

東洋の蓮と西洋の薔薇は、それぞれ聖なる香りとして知られますが、花の命ははかなくて、切り花にすると、あっというまに劣化して、香しい香りが消えてしまいます。

アロマセラピーで使われる乳香や薔薇の精油も少しずつ酸化していきますので、残念ながら「永遠の命」を宿すものではありません。

私が10年以上の歳月をかけて探究した末に創作した「熟香®ロータス」と「熟香®ローズ」は、古代蓮とダマスクローズの香りに「永遠の命」を授けたいという願いからつくり出したお香で、オマーン産の極上の乳香グリーンホジャリ・ミャンマー産の香り高い琥珀・上品な香りのインド産老山白檀などを使って、発酵・熟成させた貴重なものです。

熟香®はお花の香りと乳香の香りが一体となって、乾燥させなければ、ほぼ永久に香りを放ち続けるところに、その価値があると信じております。

お香の創作において、なによりも大切なことは、祈りをこめてつくることです。

私がアメリカに8年住んでいた時、アメリカ人の元夫の仕事の関係で、ハーバード大学のコミュニティに属していましたので、最新の補完代替医療が身近に感じられる環境で、あらゆる情報が溢れていました。そんな生活のなかで、 補完代替医療の分野において、Prayer 祈りが最も効果があるという論文を目にして、驚いた経験があります。鍼灸、ヨガ、呼吸法、食事療法、音楽療法よりも、祈りの方がパワーがあるというのです。

今では、熟香®を創作する時に祈りを捧げることは欠かせない要素なのです。

伽羅・沈香、そして、熟香®の香りは、その永遠性故に、身体と心が元気になるだけでなく、「魂の滋養」となって、生きる力を授けてくれます。

さらに、ようやく最近になってお伝えできるようになったことは、いわゆるカルマを解消する力さえも備えているということです。

「永遠の命」を宿すお香の香りは、大事な役割をもつ存在であるということを、世界中の人々に、香りを通してお伝えしていくことが、私の天職だと今は強く感じています。









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