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誰かを思って誰かの為に写真を撮ることが私らしい写真

ひっさしぶりにスタジオ撮影してきました。

モデルは中村美優ちゃんにお願いしました。

今回はまっすぐに被写体と対面して、この子自身をしっかり撮りたいなぁと思ってスタジオ撮影をしました。

美優ちゃんとは3年くらいの付き合いなのですが、頻繁に会うことはなくとも、お互いの近況は話し合う仲ではあり、私なりに彼女に会ったときからの彼女自身の変化は感じていたので、そういうところをしっかり写真に納めたいなぁと思いながら挑んでみました。初めて撮ったころから、ずいぶん大人っぽくなったし、カメラのレンズをしっかり見るようになったなぁって思ってます。

美優ちゃん、この半年ですごく綺麗になったよなぁって思うんです。出会ってからの月日で成長もしたし、自信に繋がることもあっただろうし、不安に思うこともたくさんあったけど、そういうものひっくるめた「今の彼女」を写真で撮りたなぁって思いながら撮影してました。しっかり、まっすぐに。できれば、そんな私たちの関係も感じられるような写真。そういう環境で撮れて表現できるのがスタジオ撮影かなと思って、チャレンジしてみました。

で、すごく良い表情をしてもらって、良い写真を撮れたなぁって、なりました。

ちょっと言いづらいのですが、私って自分の気持ちやメッセージを乗せる写真を撮るのが苦手というかできないんですよね。なんかうまくしっくりと来ない。やってはみるものの空振りばかりで。伝え方の問題もあるのかもしれないですが…それよりは、特にポートレートに関しては人を撮るのはすごく好きだけど、被写体自身の人となりやその人の思いが乗った写真を撮っていたい気持ちでいっぱいです。

お仕事でもインタビューの撮影はすごく好きだし、いかにインタビューされている人の表情が文章と合うように撮れるか考えるのが好きだったりします。広告の写真を撮りたいというのもそうなんですが、自分ごとではなく誰かや社会の思いが乗った写真の方が自分の写真が「生きている」って思えるからです。おそらく、作家向きではないんだろうなって思います。

それは写真をお仕事にしてから気付けたし、たぶん趣味でやり続けていたら、きっと私の写真は中身のないからっぽのままの写真だったんだろうなぁって思います。今でも、そこは恐怖だったりして、何も感じない写真を撮ってしまっていたらどうしようって思うこともあります。だから自分らしい写真とはって考えたときに、すごく迷ったりもします。

だからこそ、今準備している写真展では被写体の彼女たち一人一人の言葉や思いをすくい取って写真を撮れるかが、私の中での撮影においての一番大事にしているところであり、それをたくさんの人に見てもらって感じ取ってもらうのが、一番の挑戦なのかなって思っています。

話しは飛びましたが、詰まるところ、誰かを思って誰かの為に写真を撮ることが私らしく、私自身のための写真だよなって、改めて感じた、この美優ちゃんとの撮影でした。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。写真展が続けられるようにサポートしていただけるとありがたいです…!