陸上競技場の制作過程①
今回は陸上競技場についてのお話。
新国立競技場と同メーカー
今回紹介するのは2019世界陸上の会場となったハリーファ国際スタジアムの陸上競技場の施工過程の動画が実はYouTubeにあるので紹介したいと思います!
その前に事前情報として・・・
この競技場のサーフェス(いわゆるタータンのこと)を手掛けるイタリア・MONDO社は新国立競技場にサーフェスを供給したメーカーになります。
製品としては異なりますが(新国立は東京2020用の製品らしいので)施工方法としては同様になっております。
ただ、新国立は日本人の方々が施工しているので若干の差はあります。
こんなことを言ってはいけませんが、外人さん超雑(苦笑)
ここから下 サーフェスという単語を多用します。意味としては表層材という意味でいわゆるタータンを意味します。
しかし本当の意味では全天候舗装材が正しいニュアンスかと思います。
タータンについて興味があればこちらをどうぞ!
合成ゴムシート系全天候舗装材
これから紹介するのは合成ゴムシート系全天候舗装材というサーフェスの施工方法です。ウレタン系全天候舗装材(日本はほぼこの材料)とは主成分からして異なり、一部を除き施工方法もほぼ違います。
施工方法として
陸上競技場はそもそもどのように施工されているのか。
実は最初は道路のようなアスファルト舗装の上に施工していきます。
なのでまず最初の状態としては実は全部道路。
ただ、実際の道路とは異なり開粒アスファルトという粒の粗いアスファルトを使用します。
そこから下地処理剤として○○(企業秘密かもしれないので)という
ざっくりいうならばセメントのようなものを全面に塗り、そこに水を撒いて排水性を確認した上にサーフェスを貼っていきます。
もし、水が基準値通り排水されない場合には不陸修正という水のたまる場所にウレタン系の不陸修正材や樹脂を流し、その部分を埋めて水が流れるようにします。
これらの処理が終了して初めてサーフェスの施工そしてライン塗装の施工に移れます。
つづく!(長くなりそうなので分割します)
べ、別にサポートなんていらないんだからね!ってここに書きたくなりますよね!?サポートありがとうございます!