Chocolate Naive
温風至
7月7日。小暑。七夕。夜。ぱらぱらと降る、この音の正体は雨なのか星なのか。現ら、虚ら。
織姫(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル) は15光年離れて暮らしていて、光の速さで移動しても往復30年、二人が真ん中の島で逢うことにしても片道7年かかるといいます。
一年365日というのは地球人の感覚で別の星からみれば「1ヶ月に1回」くらいの頻度なのかもしれないけれど、例えばそんな理屈を含めたとしても。
私は思う。相手に逢いたい一心で移動に生涯を捧げる人生って悲劇。そして長時間移動の為に結局働かないなら二人を離した周囲の大人の作戦失敗という喜劇。「ほどよく近くに住み、ほどよく働きながら、そのうち情熱が冷めて、仕事の面白さを知り、いちゃつく暇もなくなる、と周囲を説得すること」が、二人がちょうどよい頻度で逢える方法なのかも知れません。
短い休日の合間に中之条へ。額装の予約していた絵をギャラリーで受け取って、それからチョコレート製作所に向かいます。本日、作業の合間に食べようと選んだのはリトアニアのナイーヴさんのタブレット。ラフグラインド75%。七夕という意識もあって目に入ってきたのかな。星空、宇宙遊泳のようなロマンチックなパッケージです。
ナイーブさんといえばその名のとおりシルキーでミルキーな口当たり、それから一品料理かって思うほどガストロノミックで充実したフレーバー入りのものが多い印象ですが、こちらはコンチング時間短め、粒の粗い砂糖のザクザクした食感が楽しく、シンプルにダイレクトにカカオの風味が伝わるよう作られたタブレットです。深煎りコーヒー、ナッツ、ヨーグルトっぽいマイルドな酸味。
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FILM
高崎から中之条までは電車で60分。車で90分。ほどよく遠い。
CHOCOLATLE
INFORMATION
nakanojo kraft project
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◆クラフトチョコレート取扱場所◆
中之条ガーデンズ
tsumuji
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木下商店
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