50人の前で怒鳴られ続けた20分。あるヘルスケア業界団体で事業発表したときの出来事

あるとき、業界団体から「若い世代の人たちが自社事業について発表する」という貴重な機会を頂きました。

私含めて、その発表に登壇するのは20~40代の数名。そして聴講者は主に70半ば~90歳代とご高齢の大手企業の元役員、元教授、医学博士などいわゆる、元おえらさん方。

私たち全員の発表が終わり、「さぁ、ここからは大先輩方から若者世代への質問またはアドバイスタイム!」と思いきや、何やら会場はピリピリとした空気。「?」と思ったと同時に始まったのは、聴講者の方々からの怒号に近い"お説教(?)”。

ワナワナ体を震わせて怒り続ける方。罵声を浴びせる方。一回の発言じゃ気がすまなかったのか、二度、三度、挙手して怒りの質問を投げかけてくる方。机のわきに立てかけてあるステッキを飛ばしてきそうな勢いの方ーーー。

私たち全員は、呆気にとられてポカーン。私たちは、会場の前で聴講者の方に向かって一列に並んでいる状態だったので、50人の前でつるし上げられている状態になってしまったわけです(汗)。怒りの矛先が、私含め登壇者数名のうち、いつ誰に飛んでくるのか、もはやロシアンルーレット。

一体何をそんなに、彼らはお怒りになっていたのかというと、一言でまとめると「彼らの現役時代(つまり今から数十年前)の事業のやり方・考え方と、私たち若者世代の事業のやり方・考え方が全く異なるから」。

登壇者は、私含めて全員ヘルスケア関連事業者なのでテーマも当然ヘルスケアなのですが、ヘルスケアというセンシティブな領域における考え方の違いってのも、彼らにとっては“許せなかった”のかもしれません。

登壇者の最年少の方は20代半ばくらいだったので、そうすると最高齢の90代の方とは、なんと70年の差!いってみれば、高祖父(曾祖父の親のこと)世代と玄孫世代が同じ場に集ってるわけだから、そりゃぁ価値観も何もかも別次元です‥‥‥。

特に私の隣に立っていた男性は、元楽天出身の起業家で、考え方も事業内容も、とても今っぽくて私は個人的に「すごいビジネスだなー」と思って聞いてました。しかし「楽天っぽいキャラクター」も仇となってしまったのか、彼が最も、怒りの矛先になってしまってました。

約20分程、ロシアンルーレット状態が続き、この会は終了。人って年を重ねるとあんな風になっちゃうものなのだろうか(汗)。だとしたら、年を重ねるのって嫌だなぁ……。

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