DJ Emerald|Eri Makino(牧野エリ)

選曲 / 制作。現在、ロサンゼルスのネットラジオ『dublab』の日本ブランチ『dub…

DJ Emerald|Eri Makino(牧野エリ)

選曲 / 制作。現在、ロサンゼルスのネットラジオ『dublab』の日本ブランチ『dublab.jp』にて企画番組《In Every Second Dream》、パレスチナのネットラジオ局『Radio Alhara』にてレギュラー番組を持つ。

最近の記事

ハープの音色に身を委ねて - 特別なある日

Bjorkとハープは、雨のフジロックで 2003年のフジロック、Green StageでのBjork。 直前のプライマル・スクリームからずっとどしゃ降り。 舞台でオーケストラのセッティングが進む中、現場スタッフの方達が、ハープの調整に苦戦していた。(ハープは木でできてるため、湿度を最適にしておかないと、割れたり、膨らんだりして演奏に支障が出るらしい) 「このままライブ中止になったらどうしよう…」なんて心配をしてたけど、無事にスタート。 その時の安心感と高揚感が、雨でびしょ濡

    • My ‘sweetest’ Favorite 2022

      今年で11年目の‘sweetest’は、アルバム9枚、かつ、年内にリリースされたもの、と心に決めていました。(過去の分はTumblrに) 「聴く」という行為というよりも、「受け取る」「触れる」「飲み込む」そういう感覚の方が優っていた、ような。(もちろん、聴く行為も内包されてるんだけど!)選んだアルバムの共通点を、敢えて言葉にするなら、小宇宙?どんどん「個人」へ向かっている近代の、その先にある可能性を垣間見せてくれる作品たち、のような。 ロサンゼルス発・日本経由の〈dubl

      • ヴァージル・アブローと「太陽の夢」

        私は、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)を知らなかった。 数ヶ月前に、ルイ・ヴィトンのメンズコレクション(2022年秋冬)のショーを見るまでは。 ファッションやブランドに詳しくない私は、そもそもこういったショーの映像を見ることがほぼない。 そんな私でも「ん?これがファッションショーなの?」と思わざるを得ないイントロダクション。そして、そのまま約20分続いたショーという"作品"は、私に瞬きすることを許してくれなかった。 白い長テーブルに沿って並べられた椅子に座

        • 「線」をテーマに選曲&トーク

          ロサンゼルスを拠点とする非営利のインターネットラジオ局〈dublab〉の日本ブランチ〈dublab.jp〉での私の番組『In Every Second Dream』、久々の放送です。 今回のテーマは「線」。 「線」から連想する(相変わらず)ジャンルレスな音楽と、映画「ベルリン・天使の詩」「かくも長き不在」の話や、下北沢の「pianola records」に行った時のエピソードなどなど。 気の利いた伏線はないけれど、季節外れの線香花火みたいに、ひっそりとお送りします。(予防

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          MD(ミニディスク)の思い出、鼻歌でわかる人

          10年前の今頃、MDをまとめて処分したらしい。 もうその時すでに、MDは靴の保管ボックスにしまったまま、数年が経っていた。(靴の保管ボックス、MDがちょうど二列ぴったり入って便利だったんだよね) 当時、とりあえず「定番」とされている音楽を片っ端から聴いてみよう!と決めて、図書館やTSUTAYAにコツコツ通って、CDからMDへひたすら録音を繰り返す。CDのブックレット(ジャケットと歌詞カード)は、全ページコピーしてファイリング、というルーティーンができていた。 私はバンドを

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          牧野邦夫―写実の精髄―展

          私の大叔父は画家でした。牧野邦夫、と言います。 邦おじちゃんは、私が小さい頃に亡くなってしまったので、たった一度、会ったきりでした。 ただ、週に一回遊びにいっていた目黒にある祖父の家に、邦おじちゃんの絵がたくさん飾ってあったので、ずっとそばにいるような不思議な感覚が常にありました。 そんな彼の展覧会が、2013年に練馬区美術館で開催されていました。 その時の簡単なダイアリーをここに残しておきたいと思います。 「写実」と「幻想」が共存する彼の作品の数々は、その字の通り、とて

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          Move, Wave

          まずは、あちこちに散らばっているブログをピックアップして、ここにまとめていこうと思います。 インターネットの海に身をゆだねつつ、漂ったり、蒸発したり…。 画像は、ルイス・ブニュエルの映画「アンダルシアの犬」より。