はじめまして。歌手のEri Liaoです。前々からnoteで何か書いてみたいなあと思っていたのですが、ここ数日やっと書きたいことが見えてきたので、今日からはじめます。エイ! 思い立ったが吉日。何を書きたいかと言うと、台湾原住民、特に私のルーツのタイヤル族と私のこと。今、私はタイヤル語やタイヤルの音楽をベースにした新しい作品をつくっていて、まだまだほとんどリサーチ中の段階ですが、この作品をつくっていくプロセスを良いも悪いもここでシェアしていきたいと思っています。その記念すべき
今日は少し涼しい。21度。天気予報を見ようと開いた地図で、改めてフィリピンがこんなに近いのか、としみじみ眺める。東京〜鹿児島くらいに見える。いつの間に何を押してしまったのか、iPhoneの画面に風の地図というのが表示されている。台湾の真下にルソン島、そこから放射線状のように島々が広がる。インドネシア、東ティモール、パプア・ニューギニア。同じ風がとりまいているように見える。 昨日は打ち合わせで木柵にある山海へ。師大の前から295のバスに乗る。バスの窓から景色を眺めるのはた
台北は今日も晴れ。今日は30度まで上がるらしい。日本から履いてきたショートブーツじゃ暑い。夏用のスニーカーがほしい。 お正月気分はどんどん抜けていくが、新年初九の昨日は台湾の200以上の神様の中でも最上位である玉皇大帝の誕生日。あちこちの廟でお正月の続きのように拜拜していた。 玉皇大帝はベジタリアン、かつニンニク・ネギ・ニラなども食べないタイプ。拜拜の時のお供えの基本は三牲(豚、鳥、魚)で、より本気バージョンは五牲(プラス鴨かガチョウ、エビやロブスター等)になるが
一昨日の初六からカレンダーでもお正月休みが終わり、街も平常運転。 数日前から目の周りが真っ赤になってかゆいので、昨日、やっと休みが明けた近所の皮膚科へ。接触性アレルギーとのこと。先生に、原因は自分で探ってみてくださいね、数日前までさかのぼってくださいよ、と言われ、帰り道、あ、そういえばちょうど数日前、収納の奥にあった古いタオルで顔を拭いたな、と思い出した。 私は母の洗濯済みタオル分類法がまだ把握できておらず、棚や収納の中にたたんで積み重なっているどれがOKタオルで
初五。除夕からはじまるお正月休みの明ける日で、普段なら会社もお店も拜拜をして通常営業スタートだが、今年は春節に土日がかかっていて、カレンダーでは振替休日で今日もお休み。とはいえ昨日ぐらいから開いてるお店も増えてきた。永康街も混み始め、鼎泰豐にはもう行列。このお店は私が子どもの頃に開店してからずっと混み続けていて尊敬する。店舗拡大しても大行列。今日は財神の誕生日で、家をよく掃除し(外から内へ!)、ゴミ出しをし、餃子食べるとよいらしい。餃子は古代のお金と形が似てるので、餃子食べ
初四。今日は財神をお迎えする日らしい。晴れ。コーヒー豆が切れたので烘培者に買いに行く。私が20代で台湾に戻った頃からすでに、この珈琲屋は老舗然としてここにある。雑然としたチェス盤みたいな店構えで、おしゃれカフェが林立するのこのエリアでは見栄えがしない。客足は絶えず、常連の地元っぽい人たちがいつも新聞読んだりスマホいじったりしている。9時過ぎに行くと、モーニングのお客さんでいっぱい。ここはお正月休みもなかった。今度は平日の朝、モーニングでも行ってみようか。 今日こそ腰を据
初三。今日も晴れてとても爽やか。今週は29度まで気温上昇の予報。 春節にまつわるカハツのしきたりいろいろが面白い。あらゆるメディアで、あれをしろ、これをするな、と子どもから大人までみんなに呼びかけている。新年3日目の初三である今日、守るべきは、自然醒、睡到飽、自然に目が覚めるまで好きなだけ寝ること、ただし、年始まわり、セックス、白米食べすぎはNG。掃除が必要な場合、外から内へ掃く。お正月の家の中の財氣を漏らさずに、外の財氣を取り入れる。 しきたりの大半は、財運に関す
よく晴れてあたたかい。旧正月はお店もほとんど閉まっていて、うちの近くで空いているのは、コンビニ、カルフール、新東陽、くらい。コーヒー屋さんが一軒空いているので、豆が切れても大丈夫。近所の大安森林公園には家族連れ、犬連れ、子連れがたくさん。ベンチのポータブルカラオケおじさん復活。東屋のサックスおじさんも復活。今日も老歌を延々と吹く。電動車椅子で家族と芝生を駆けまわるお年寄りもいる。途中、広東語なまりの中国語で道を聞かれた。香港から来た人だろう。暑い暑いと青田街を歩いていると、
今日は農曆新年こと旧正月。新年快樂! 大晦日の夜は、台湾では家族みんな集まって豪華なご飯を食べる年夜飯。日本のおせちみたいにいろいろメニューがあるのだが、漢民族の風習なのでタイヤルの我々には詳しいことがよくわからない。 よくわからないけど、好きなやつはある。超巨大からし菜を、切らずに、長く裂いたたけのこと一緒に煮たやつ。超巨大からし菜がどれだけ巨大かというと、日本で冬になると出てくるどデカい白菜1球、あれくらいか、あれより大きいくらいある。これを食べるのが好きなんだ
また寒くなってきた。私が尖石鄉に行っている間、台北は29度もあったらしいが、今日はずっと15度前後。夕飯の後、大安森林公園にウォーキングに行こうとしたら雨が降ってきたので、ウォーキングはおやすみ。 今年は「家族会議」を作品にできたらいいなと思っていて、書きためてきたメモにあるアイディアを並べて眺めている。音楽作品と、対応関係にあるような本のようなもの、セットで作れたらいいなとノートに図を書いた。 音楽作品の方は、アルバムという形で録音物をつくることになるはず。まだ録
明日から旧正月の休みに入る。今年の春節は2月10日。母は今朝も市場に行ったけどものすごい人で、午後でも買えるものは午後また買いに行く、といったん帰ってきた。 午後、家を出るとちょうど雨が降り出してくる。2月の雨なんて日本では気が塞ぐが、台北ではちっとも寒くなく、出かけるのが苦にならない。 東門市場の入り口にある母のお気に入りの鶏の店で、サトウキビでローストした鶏を丸1匹買う。 「小一點的」 とお店の人に言うと、ずらっと並んだローストされた丸鶏の列の中から、これがき
昨日の夜、新竹の尖石鄉から帰宅。後ろを走っていた車によると、今にもトンネルに激突し、今にもガードレールを飛び超えんばかりの爆走で山道を降りていたらしいが、こちらも爆睡していて気が付かなかった。カーブで減速しないなと思っていたし、後ろに乗せた白菜が猛烈に転がりまくっているなとは思ったけど、そういえば昔いつも乗せてもらってたブヌンのおばの車も、こんな感じで四季から山道を降りてたなあ、懐かしい、と思ってまた寝た。 マオリの学生たちとは昨日の夜でいったんお別れ。と言っても、SN
今日も朝からマオリの若者と過ごす。急に出会ったので彼らが何者かもよくわからないまま(向こうも私のことをきっと「誰なんだ?」と思ってるだろう)、それでも2日間一緒に過ごしているので、だんだん仲間感が出てきた。彼らはワイカト大学というところから来ているらしく、みんなして「ニュージーランド人は超チルだよ」とか言って笑って、確かにみんなリラックスした感じでおおらかな雰囲気だけど、とても知的でもある。 そもそもどうしてこのマオリの若者15人ほどが台湾に来ているかというと、彼らは、
友達のいい写真が撮れてうれしい。 彼女と出会ったのは10年ちょっと前、NYの Village Vanguard だった。その日の演奏はBarry Harris Trioで、バリーのワークショップでいつも一緒だったピアニストのラフィエットが、 「台湾の知り合いがNYに来てるから、今日のバリーのライブに誘った。その子も原住民だって言ってたから、おんなじでしょ?」 と話しかけてきた。ラフィエットは、偏見かもしれないがなかなか適当な感じのおじさんで、いやいや、台湾原住民って
心ゆくまでピアノ基礎練ができてとてもうれしい。いとこおばの病院の付き添いには結局行かなかった。朝、支度をしている母を見ていると、悪いなあという気持ちになったけど、基礎練がこんなにできて、結局しあわせな気持ちにもなった。自分に対してなるべく罪悪感を感じないようにしたい。今日家族のためにした仕事は、母を起こしたこと(母は朝遅め)、いとこおばの家から病院まで Uber を手配したこと、愛之助の餌やりとトイレ掃除。Uber の運転手さんがいい人だった、と母たちがよろこんでいたのでほ
今回は特にライブなどの予定を入れず、なかなかできなかった事務作業とかピアノの練習とか、台湾でゆっくりできてかえっていいかも、くらいのぼんやりした気持ちで帰ってきたんだったけど、ところが全然そうならない。世の忙しい人からしたら超スローペースだとは思うが、私にとっては、まるで突然大きな渦巻きの中に、ほい!と放り出されたように、ぬおーーーっと物事が進んでいく。時にはこういうのもいいかも。渦巻きなんだとしたら、私は余計な力を抜いて、水の抵抗を小さくし、流線型で浮かんでいたらいいのだ