島塚絵里

フィンランド在住のテキスタイルデザイナー。アアルト大学にてテキスタイルを学び、マリメッ…

島塚絵里

フィンランド在住のテキスタイルデザイナー。アアルト大学にてテキスタイルを学び、マリメッコのデザイナーとして就職した後、独立。『北欧フィンランド配色ブック』(玄光社)をはじめ、フィンランドのデザインや暮らしに関する本を執筆。www.erishimatsuka.com

最近の記事

北フィンランドの旅 その5 カラヨキ:フィンランド屈指の砂浜がある街

オウル周辺を巡る旅の最終ストップはカラヨキ。オウルからラーへを通りすぎ、さらに南下すること、約1時間45分。他に訪れた場所とは流れている雰囲気ががらりと違うビーチタウンにやってきました。 築110年のお屋敷 ビーチに行く前に、この土地の歴史に触れるため、Havulaを訪れました。フィンランドではユーゲンと呼ばれる、アールヌーボー様式の大きなお屋敷は材木所オーナーが建てたもので、今でも人が住んでいるかのような雰囲気が漂っています。壁紙や職人が作った家具や暖炉など、部屋ごと

    • 北フィンランドの旅 その4 イー:小さな街のエコ活動

      6月下旬、オウルから30分ほど北上したイー川のほとりにある街にやってきました。人口10万人ほどの小さな街ですが、実は街ぐるみで環境問題に真剣に取り組み、素晴らしい成果を生んでいることが、国際的にも評価を得ています。ゴミを減らし、生活での省エネを徹底し、風力や地熱や太陽エネルギーなど再生可能エネルギーに変え、初等教育から環境教育に力をいれるなど、地道な努力が実を結び、なんとCO2の排出量を2007年から2016年にかけて半分に減らすことに成功したのだそう。その功績が認められ

      • 北フィンランドの旅 その3 ケンペレ:コタとアルパカ

        空港にほど近い町、ケンペレ。まず向かったのは、フィンランディアホテル・エアポートオウル。ホテルに併設された北フィンランドの伝統的なテント小屋である、コタの中でランチをいただきました。三角形のコタの中央には囲炉裏があり、火を炊いてじっくりサーモンが炙られていました。少し薄暗い室内ですが、焚き火に照らされ幻想的な雰囲気で、どこか異空間にタイムトリップしてしまったような感覚になりました。ハイルオトのオーガニックビールと一緒に美味しくいただきました。 このホテルは渡り鳥が多く訪

        • 北フィンランドの旅 その2 シュオテ: 不死鳥のごとく蘇ったホテル

          次の目的地はシュオテ(Syöte)。鳥たちの極楽、リミンカから車で2時間ほど内陸部へ走ると、徐々に小高い丘が姿を現します。意外にも、フィンランドには高い山はありません。一番高い山はラップランド北部にあるHalti(1361m)。その代わり、フィンランド北部にはトゥントゥリと呼ばれる小高い丘が点在しており、神聖な空気が漂っています。リミンカ湾から2時間ほどドライブしただけで、景色が劇的に変わるのも、北フィンランドを旅する魅力の一つだと実感しました。 シュオテに到着して、満

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          北フィンランドの旅 その1 リミンカ:渡り鳥たちのパラダイスへ

          ヘルシンキはすっかり紅葉し、秋も深くなりつつありますが、今回は今年の夏の楽しい旅を振り返ろうと思います。本格的な夏を迎えた6月後半、フィンランド北部の町、オウルへの旅へでかけました。前半はカーモス(日照時間の短い季節)の秘密を探る旅と題し、2020年11月にオウルを訪れ、北フィンランドの冬の暮らしの知恵や文化に触れました(こちら)。今回は前回とは真逆の太陽輝く夏の訪問(6月)です。異なる季節に訪れることで、このエリアの異なる魅力に触れることができました。今回はリミンカ、ケンペ

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          フィンランド便り

          はじめまして! フィンランドの首都ヘルシンキに暮らし、テキスタイルデザイナーをしている島塚絵里と申します。こちらに暮らしてから、早14年の年月が経ちました。 noteでは、仕事のこと、フィンランドの暮らしや文化など、少しずつご紹介していけたらと思います。質問やリクエストなど、気軽にお知らせ下さい。 インスタでも日々の様子をアップしていますので、よろしかったらあわせてご覧ください。 instagram それでは、今日もよい1日をお過ごしください。 Hyvää päi

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