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【パウンドケーキ難民に捧ぐ】パサパサ卒業・究極のしっとりきめ細やかパウンドケーキ レシピ【技術はいらない】

ここ3か月ほど、毎日パウンドケーキを焼いていました。
パウンドケーキって、どうしてもパサつきがちなのですが、理想のしっとりきめ細かなパウンドケーキを作るべく、製法・材料・配合をいろいろ試した結果、ついに究極のパウンドケーキが完成しました。

不器用なので、技術のいらない方法で作れるように工夫しました。

特徴

ベーキングパウダーを使わない
(ベーキングパウダーを入れるとどうしてもパサつきがちになるので。)

アーモンドプードルを多めに配合
(しっとり感アップ。)

オーブンは鉄板を入れたまま長めに予熱
(オーブン内の温度を一定に保つため。)

バターは泡立てない
(シュガーバッター法は卵とバターが分離しやすく、乳化が難しい。)

その代わりに卵をしっかり泡立てる
(スポンジケーキと同じ作り方であるジェノワーズ法で。)

粉を入れたあと、しっかり混ぜる
(きめ細やかになり、しっとり感アップ。)

小さい型に入れ、焼き時間を短めにする
(しっとり感アップ。)

焼いたあとにシロップを塗らない
(シロップを塗ると外側だけ濡れたようになるので。加減が難しい。)

アツアツのうちにラップに包む
(しっとり感アップ。)

材料

幅13.5cm×奥行6.8cm×高さ4.5cm の型1つ分(8切くらい)
※一般的な型よりかなり小さいです。
※↓この型がぴったり。

・薄力粉(おすすめは江別製粉のドルチェ。最高。) 37.5g

アーモンドプードル 12.5g

・バター 50g

・卵 50g

・グラニュー糖(おすすめは溶けやすい微粒グラニュー糖) 50g

・牛乳 7.5g

・バニラビーンズ(おすすめはGABAN。安いけど香りがいい。) 

作り方

1. 卵を湯煎するためのお湯を沸かしておく。

2. 薄力粉とアーモンドプードルを合わせてふるっておく。

3. オーブンに鉄板を入れ、180℃に余熱しておく。

※鉄板を温めておくと、生地を入れる際に庫内の温度が下がりにくく、下からも熱が伝わるので焼き時間を短くでき、パサパサしにくくなる。
※家庭用のオーブンは予熱完了のアラームが鳴っても180℃に達していない場合が多いので、完了後15分以上は予熱を続ける(オーブン用温度計があると便利)。

4. 型にバター(分量外)を薄く塗っておく。

※フッ素加工じゃない型の場合はクッキングシートを敷く。

5. 卵を溶いておく。バニラビーンズを包丁で縦半分にカットして、中身を包丁の背でしごいて卵に入れる。

6. 卵にグラニュー糖を混ぜ、湯煎で40℃くらいに温める。

※全卵は40℃前後が最も泡立ちやすいため。
※指で触ってお風呂くらいの熱さにする。
※よく混ぜながら湯煎して、卵が煮えないように注意

7. ハンドミキサーの強で5分間泡立てる。その後、弱で1分間泡立てて、きめを整える。

※きめを整えると消えにくい力強い泡になる。

8. バターを湯煎して50℃くらいの温度に温めて溶かし、泡立てた卵の中に入れ、ハンドミキサーでバターの筋が見えなくなるまで軽くひと混ぜする。

※バターは指で触って「お風呂にしては熱いけど、やけどするほどではない」ぐらいにする。
※卵と合わせたときに「卵は煮えないけど、バターが冷えて固まらない」ぐらいの温かさにする。
※バターを粉のあとに合わせるレシピが多いが、バターをゴムベラで均一に混ぜ、卵と乳化させるのは技術が必要で難しいので、先にハンドミキサーでしっかり合わせてしまう。卵をしっかり泡立てているので、バターを合わせても泡が消えたりはしない。

9. 薄力粉とアーモンドプードルを一度に加え、ゴムベラで60回混ぜる。

※「さっくり混ぜる」「必要以上に混ぜない」というレシピが多いが、しっかり混ぜたほうが生地のきめが細かくなり、しっとり感がアップする。
※卵をしっかり泡立てているので、混ぜることで泡が消えたりはしない。安心して混ぜる。
※「混ぜるとグルテンが発生してふんわり焼けない」と言わているが、焼けた後の気泡を支えるためには、ある程度のグルテンは必要。安心して混ぜる。
※元々アーモンドプードルが多く、小麦粉が少な目の配合なので、グルテンは発生しても少ない。とにかく安心して混ぜる。
小嶋ルミさんの混ぜ方(リンク先の作り方6~7)が参考になる。
※さらに詳しい混ぜ方は小嶋ルミさんの「おいしい!生地」を参照。


10. 牛乳を入れてゴムベラで20回混ぜる。

※牛乳はしっとりさせるために入れる。代わりにラム酒7.5gでもOK。

11. 型に流しいれて、10cmくらいの高さからトントンと軽く2回落として、表面の大きな気泡を抜く。

12. オーブンに入れて約22分焼く。途中表面が乾いてきたら(8分後くらい)、ナイフで真ん中に切れ目を入れると綺麗に割れる。

※オーブンによって焼き時間が変わる。20分経ったら竹串を中央に差してみて、何もついて来なかったら焼き上がり。焼けてない場合は1分ずつ焼き時間を追加して、都度竹串を差して確認する。できるだけ焼き時間が短いほうがしっとりする。

13. オーブンから出したら熱々のうちにラップに包む。

※ラップの耐熱温度以下には冷ましましょう(1分くらい)。

14. 焼きたてより次の日の方が美味しい。でも待てない。

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うまっ

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