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最近のマイブーム、それは毛玉

最近のマイブーム、
それは毛玉

実のところ、毛玉は私の中で長い間「厄介者」というカテゴリーに含まれていた。
知らないうちにひっそりと出現したと思ったら、ずっと居座る団体さん。ちびっとひとりで来るなら、さほど問題ではなかろうに。

毛玉ができた = 古くなった
                            = 生地がよくない
                            = ちゃんとしてない

これらが私の連想する毛玉の印象の例。そういうのがトータルで「負」という印象にまとまっていたのだと思う。

「古くなった」「生地がよくない」「ちゃんとしてない」
吟味してみると、これらは必ずしもネガティブとは言い切れない、どれも親近感の湧く言葉たちである。
いかにも自分らしい感じ。

逆に
「新しい」「いい生地の」「ちゃんとしている」
これらはほんと、私が目指すところではない。
私がそういう服を着るとしたら、それは何か特別な理由がある時に限る。誰かのための式とか、どこかの会社の一員を装って働くとか。
ちなみにそういう時の私は外見はスーツで固めて、内心は仮装パーティー状態でウホウホしている(それを表に出さず、あくまでも微笑程度に留めるのがバレない秘訣*)。

自分個人で動く時、私はだらーっとした服ばかり選ぶ。カフェに行くんだって展覧会のオープニングだって、なかなかそれは変えられない。
お向かいのおじさんが履けなくなったジーンズとか、知り合いが「捨てるけどえりか着る?」て言ったシャツとか。そういうのが私の愛する服たちだ。

新品を買ったのがいつだったか思い出せないくらい、私は服をもらう。日本でMサイズの私は、大抵のドイツ人成人からもらう服に入ることができるからだ。大は小を兼ねる。
そして洋服箪笥の私の場所には、二段攻めで服が待機している。自分じゃ絶対買わないようなのもあって、それが服をもらう楽しさだと私は思っている。

さて、話は戻って毛玉。
実は彼らはすごい的確に私の存在を体現しているかもしれない。だったら嫌がっている場合じゃない。

そんなわけで、
毛玉マイブームが始まった。

················

毛玉の存在を受け入れてしまうと楽になること3選。

①毛玉のついた服もルンルン着られる。

②まだ毛玉はできていないけどできると嫌だからこの服は特別な時用にしようなんて思わないで(そして特別な時はまず来ないから永遠に着られない)、好きな時に着られるようになる。

③嫌なものがこの世から1つ消える。

················

*「ひけつ」を漢字変換しようとしたら、
秘訣
秘結
否決
貧血
と出てきた。3·4番目は明らかに違うとして、秘訣と秘結のどちらなのか。
検索してびっくり。

ひ‐けつ【秘結】
[名](スル)大便が固くなって出ないこと。 便秘。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/



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