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ジャフさん偉すぎてほぼ顔パス or ゴリ押し(2019年9月スレイマニヤ)

ジャフさん、実はクルディスタン自治州で活動する政党の中での二大勢力のうちの一つ、「PUK(クルディスタン愛国同盟)」の外務大臣のようなめちゃめちゃ偉い人。
どこに行ってもみんなジャフさんを見知っているので顔パス状態。
連れて行ってもらった博物館で「今は閉館時間です」と言われても、「お客さん来てるし邪魔すんで〜」とゴリ押しで入って行く。
「上司の中で一番好きなおっさん帰国したらしいから、ちょっと挨拶しに行こか」と連れて行かれた先には、にこにこのおじいさん。
なんとクルディスタン自治州の前首相、Omerさんだった。
Omerさんに謁見するために次々と偉い人たちが入ってきて談笑。パンピー2人は茶をすすりながら、非日常シーンをゆっくり眺めました。
サダムフセイン政権時代、ジャフさんは2年3か月7日、監獄に入れられて拷問を受けていた。男も女も子供もクルド人は皆拘束された。まさにその牢獄が、今Amna Surakaという博物館の一部として開放されている。
ここでは、反政府ゲリラグループとして生まれ、現在では自治州の正式な軍事組織となったPêşmerge(ペシュメルガ、”死に向き合う者”)の歴史についても多くを学べる。
ISが侵攻してきた時も前線でPêşmergeが戦い、クルド人の土地を守った。
「わしらの土地や、誰にも渡さん!」
多くの人が死んだ。でもフセイン圧政下で戦い続け、ISにも負けなかった。奪われても奪われても取り戻し続けた。
現在、スレイマニヤの街には自由闊達な空気が流れている。「我々クルド人は、死を恐れず、自分たちの土地を守ってきた、そして今があるのだ」という自信と誇りがまるで目に見えるよう。
この自由を享受するために、バグダードやイランからやってくる観光客も多い。
ショッピングモールを練り歩いていると、鼻を覆っている人を何十人も見かけた。
「腕利きの整形外科医がここにおるから、みんな鼻の整形しに来てんねん」とジャフさん。それは「高すぎる鼻を低くする手術」。
いやはや、美の基準の多様なことよ。

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偉すぎるおじいちゃん、Omerさん

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ジャフさんのいない隙にジャフさんのデスクで遊ぶ

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国立博物館Amna SurakaでPêşmergeの歴史を学ぶ

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山の中でゲリラ活動をしていた時代のPêşmerge

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戦車も保管されている

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ジャフさんはこのような環境に置かれていた

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15歳だった少年。「合法的に」処刑するために、「18歳」ということにされてしまう。その事実を少年は壁に書き残した。

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ジャフさんの幼なじみとランチ

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丘の上からスレイマニヤの街が見渡せる

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めちゃくちゃでかいスイカがあちこちで売られている。ザックリ切って試食。もし美味しくなかったら買わないらしい。ザックリ切ったのに。
とても美味しかったのでお買い上げ。良かった〜

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大好物の生ピスタチオにここでも出会えた!さっき買ってもらったスイカと一緒に。




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