2021/11/2　日記

服部恭太の名前があがらなくなってきた。
本日のトレンドは、吉祥寺道路陥没。

　ゴミ収集車のゴミ収集部分ほとんどが、陥没した道路に落ちている。写真を見て「こわっ！」となる。よく通っていたステーキと焼肉屋さん「葡萄屋」のすぐ横。情報を追っていると印象的な航空写真が。葡萄屋の跡地がかなり奥深くまで掘り下げられている。これが原因かぁ。早朝だったから怪我人は出なかったものの、よく通るだけに怖い。

　家族の記念日はいつも葡萄屋だった。閉店直前の食べ納め。オーナーや浅黒く日焼けした老年だが若々しいウエイターさんがいつもより熱と時間をかけて見送ってくれた。歴史に終止符が打たれる瞬間だと思った。ずっと変わらない独特でオリジナルの内装。迷い込んでしまったかのような洋館。シックな赤のカーテンや黒く大きな葡萄の木。忘れてはいけない光景だと思う。そのうち読書録を書くと思いますが、「その手をにぎりたい」という柚木麻子氏の小説があります。一瞬で過ぎ去っらバブルの10年ー。気の強い働く女性を、銀座にある高級寿司屋を舞台に、描いている。その読中に似たタイムスリップ感。奇しくもこの陥没をきっかけに葡萄屋のことを思い出しましたが、私は葡萄屋が駄々をこねていると感じました。新しい時代への呪いかとも。

○本日待望の！西加奈子氏の新刊購入！すぐには読まない。心静かによみたい。

2021/11/02