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アメリカ留学と新型コロナ/非常時のリーダーシップについて思うこと

Erikaです。今ボストンで約半年の交換留学生活が終わりを迎えようとしています。対面授業が学期の途中でオンライン授業に切り替わり、困難を乗り越えたからこそ+αで沢山の学びを得ることが出来たと思っています。この記事では、非常時のリーダーシップについて思うことを書きます。

パンデミックは突然訪れた

ボストンのあるマサチューセッツ州が緊急事態宣言を発令したのは3月10日。HarvardとMITの授業オンライン移行発表(23日から)がトリガーとなり、自分の通うBrandeis大学もそれに合わせるかのように23日から学部・院全ての授業をオンラインに移行せよと公式発表されました。

自分が感じていたアメリカの雰囲気の変化として、1月はコロナは遠い国の出来事。2月中旬は私もNYに訪れていたし、はっきり言ってNYの危機感はほぼありませんでした。3月頭になっても、Brandeisは郊外にあるためか、どこか他人事でした。それが、ハーバードとMITの方針発表後、右へならえと一斉に舵を切るようにボストン全体の学校が一気にコロナ対応へと切り替わりました。

対面授業の終わりへの悲しさと、この状況だからこそ学べたこと

自分にとっては、半年のプログラムでちょうど折り返し、やっと新しい環境に慣れてきた時でした。それなのに、残り半分弱の授業をオンラインで受ける事になるとは思っていなかったし、教師や仲間との突然の別れもここで訪れました。

最後の対面授業で、尊敬するBen教授からいただいた「あなたという人間に出会えてよかった」という言葉は人生の中で忘れられない言葉になると思います。

パンデミック移行期と非常時のリーダーシップ

いわゆるパニック期は、カオスな状況で、「非常時のリーダーシップ」について、考えることができました。

準備期間ゼロの中、教師陣は、自信を持ち、落ち着いた行動でlearningをリードしてくれていました。

例えば、B教授は、「私たちは、多くのことをオンラインから学ぶことができる」と伝えてくれ、気持ちがポジティブになれました。さらにオンラインに移行する直前、対面の教室でZoomを使って事前準備したことで、当時使い慣れないツールに適応することへのストレスを生徒同士で共有できたりもしました。

M教授は、「僕はMITでオンラインラーニングの提供をしてきた経験があるから自信がある」と明言し、生徒側としては、大丈夫なのだと安心し前向きに進むことができました

それぞれの教授が、自分のやり方で、Zoomを使った講義をより良いものにすべく工夫していました。そんな中、テクニカルなトラブルはつきもの。講義の途中で教授が落ちるということもありましたし、YouTube動画の音声が流れないとか、ブレイクアウトルームが機能しないとか・・・生徒たちは、先の見えない中で柔軟に、新しい世界を一緒に作っていった実感があります。(もちろん、グループワークも全てZoom

評価基準環境がガラッと変わってしまったので、新たなアサイメントを追加するとか、発言・筆記試験・個人アサイメント・グループワークの評価ウェイトを変えるとか、中間テストはどう実施するかとか、その過程をより良いものにしようとするために、沢山の意思決定をしてきた教師の努力を感じ、感謝と尊敬の念しかありません。

このように、生徒としてこの状況を体験したことから、非常時のリーダーは、落ち着いた前向きな行動を通して、相手を安心させること、ポジティブな気持ちにさせること が大事なのだと学びました。

今後も、アメリカ留学withコロナについて、発信していきます。

Erika


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