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人と話す恐怖を克服できた〜私がコーチングで変わったこと

こんにちは。磯山江梨と申します。
国内のIT企業に勤めながら、パーソナルコーチとして活動しています。
1979年生まれで、夫と子供の3人暮らしです。
このnoteでは、私がコーチングによって感じた変化をご紹介します。
コーチングを体験したことがなかったり、同じような悩みに直面している人の参考になれば嬉しいです。

私とコーチングとの出会い

育休復帰してうつ休職するまで

2010年に30歳で今の会社に入社し、今年で12年になります。
大好きな仲間に囲まれ夢中で働いた30代はキャリアの大半をPR・広報として過ごしました。同僚のエンジニアと35歳で結婚、37歳で第一子を授かり、一年弱の育休を経て会社に復帰しました。

その育休復帰から一年半後、突然休職してしまいました。家庭や仕事、色々な要素が重なっていました。当時の診断は適応障害手前のうつ状態。当初3ヶ月程度休む予定が、子供の入院や新型コロナウイルスによるパンデミックが重なり、休職から1年後にやっと復帰できました。

復帰してからのモヤモヤ

復帰後は、広報から人事に異動しました。
仕事はキャリア(中途)採用の入社者向けの研修講師。当時の上司や担当者が10年来の同僚で、広報の経験を活かせるだろうと休職明けの私を温かく受け入れてくれました。

でも次第に行き詰まります。新しい仲間を迎える喜びの影で積み重なっていく、なんともいえない辛さ。でもやりがいも意義もある。他にできることもやりたいこともなく、仕事としてお金を貰っているのだから贅沢な話。極力何も感じないように、うつを再発させないことだけを意識して過ごしていました。

「意図的な協同関係」に惹かれ、コーチングを学び始める

復帰してから1年経った頃、コーチをしているママ友と話す機会があり、思い切って打ち明けてみました。

「今、研修やらせてもらっているけど、1対nで人と接するのがつらい。
でも40年間生きてきて、自分は人にしか興味が持てないのもわかってる。
具体的な職業はわからないけど、1対1で人に深く関わりたい。

これからは、おばあちゃんになるまで、細くても長く続けられる、サステナブルな仕事がしたい。最新情報を追い続けるのは限界があって、歳をとることがプラスになるような、時代が変わっても普遍的なもの、例えば人の心を追求できるようなことに惹かれている。

コーチになりたいわけじゃないんだけど、それでもコーチングを学ぶことに意味はあるかな?」

「あると思うよ。コーチングの考え方のベースにあるのは、意図的な協働関係をつくることなんだ。」

“意図的な”“関係性”という言葉にハッとしました。
「全ての悩みは対人関係」とアドラーも言っていたけど。
私が悩んでいるのは、全て関係性なのではないか?
うつになったのも、結局夫や同僚との関係、コミュニケーションがうまくいってないからだ。今でも苦しみは変わらない。それがデザインできるなら、なんとかしたい。

そして彼女が携わっているコーアクティブ・コーチング®を学び始めます。
その学びを通じて自分の本当の声に気付き、元気を取り戻していきます。

コーチングの学びから得たこと

「価値観」大切にしていることを自覚する

うつで休職して以降怖かった、人と話すこと。その恐怖がなくなったのが一番のインパクトでした。

休職中は人とすれ違うのも怖くて人混みを避け、復帰後も最低限の会話や仕事の話はできるのですが、雑談がとにかく辛かった。なかなか周囲に心を開けず表面的なコミュニケーションしかできない。キャラ的にはそう見えないので、勝手に孤独を感じていました。

研修講師をしていても、相手はキャリア採用なので、圧倒的に優秀なピカピカの人達。社歴が長いだけの私ごときが前に立って話すなんて無理無理。でも研修講師たるもの、明るく元気に自信に溢れ、ナメられないようにしなきゃいけない。入社したことをガッカリさせちゃいけない。…今思えばだいぶ自意識過剰でした。

それが、コーチングを通じて自分の価値観を認識していく中で
「私は人と話すのが怖かったんだ。そして、人とちゃんと話したかったんだ!」と気付きました。

自信もスキルもないけど、人への好奇心だけはある。
それが私の原動力だった。
それに気づくと「こんな素晴らしいキャリアのみなさんが仲間になってくれた、そこにどんな物語があるのか知りたい!」という純粋な好奇心が蘇ってきて、それでいいんだと思えました。これはとても大きな変化でした。
研修は1対nだけど、本当は私と1人1人、1対1の集合体なんだ。と捉えた瞬間に180°視点が変わったのです。

社内コーチとしての活動でさらに気付きを得る

会社でコーチングを受けられる制度があったので、学びと並行して社内コーチとして活動を始めた矢先に「研修でお人柄を知っていたので、コーチをお願いしたい」と指名してくださった方がいました。そこでハッキリと、入社研修という仕事が自分の会社における存在意義に変わりました。

大勢と接する研修が辛かったのは、一人一人とちゃんと関わりたいという価値観の現れだったのです。それがコーチングを通じて「研修で面識をもつことがコーチングへのハードルを下げるきっかけになるし、オンボーディング担当としても貢献できる」と視点が変わり、ぜひやらせてほしい!と前のめりな気持ちで臨めるようになりました。
「自分のビジョンと会社におけるミッションを重ねられると、仕事は自分ごとになり、やる気とアイデアが湧いてくるんだ」と、企業におけるコーチングの必要性も実感できた瞬間でした。

また、コーチングを通じて「うまくやろうとしない」と意識するようになったおかげで、等身大の飾らない自分で人前に立てるようになったり
「今ここから創る」考え方を知り、その場の空気を受け止め、率直に問うことで場や相手との関係が変わったり。この姿勢は研修やコーチングだけではなく、同僚との打ち合わせや、夫との会話など日々の生き方にも反映され、自然に生きやすくなっていたのです。

今でも傷ついたり落ち込むこともしょっちゅうありますが「この価値観が傷ついている」「ここがわかりあえなくて、つらいんだ→誰かに話してみよう」と自己認識することで、だいぶ追い詰められなくなりました。
コーチングを通じて得た学びは、人間観、生きる知恵、哲学的なものだと感じています。

クライアントが教えてくれた、コーアクティブの力

コーチとして関わらせていただいた方の変化は眩しいかぎりです。自分の心を見つめて、仕事や人生に向き合い、行動し、失敗から学び、自分の大切にしたいものを探求し、輝いていく。
その美しさを側で応援させてくれて有難う!!と、推しを尊いと思うような感覚とともに、その姿に、私もとても大きなエネルギーをもらったのです。子供への愛情に近いかもしれません。
「Co-Active」という言葉の意味に触れた体験でした。
※あくまで私の主観なので本来のCo-Activeの定義は少し違うかもしれません

「コーアクティブ」とは、「協働的」という意味で、コーチをする側と受ける側が共に対等な立場で、互いの持っている力を存分に発揮し合いながら、望ましい変化を一緒に創り出していく、という考え方や関わり方を表しています。

https://wakeup-group.com/buzz/co-active-business
ウェイクアップ・リーダーズ・マガジン

こうして、クライアント(コーチングを受ける人)との出会いを通じて、コーチとしての学びを深めていくことになります。
人から得られる学びの尊さが、自分を生かしてくれています。

推しのような…と書きましたが、比喩でなくそのままクライアントはみんなキラキラと輝く私の推しです。しかも会える!2人きりで(笑)供給を満喫!本人に思いきり「好き」を伝えられる!(書いててちょっと気持ち悪いかも 笑)
社員であればコーチングを通じて社内に推しが増えていく感覚で、日々、私はここで働く人たちと会社が好きだなあと実感させてもらっています。
日々のコーチングの時間が、未経験で人事の仕事をしていくうえで、大切な原動力になっています。

コーチングを通じて実現したいこと

コーチングの学びの中で言語化した、私の人生の目的は
人が自分と世界を愛することを応援するパートナー
です。

愛する=評価判断せずにただ受けとめる ことだと思います。
自分を知り、自己受容することから変化が始まる、という自分の体験から得た信念を込めています。

そして、一人で向き合うのは怖くても、一緒なら強くなれる。
コーチングを受ける方が、自分の地図を描く旅の相棒、ポケモンのような存在でありたいです。
※このテーマでコーチングを受けていた時にたまたま目の前に転がっていた、子供のポケモンのぬいぐるみから着想しています^^;
コーチングではそんなふうに今ここにあるものを使ったりします。

本当の気持ちを話す

コーチングで起きた変化は他にもたくさんあって書ききれないのですが
なぜ、コーチングをするのか?一言でいうとしたら
「本当の気持ちを話す」ためだと思っています。
うつで休職した時は、本当の気持ちが話せなくて、つらかったんだ。
自分で自分の本当の気持ちに気づいていなかった。
わたしは本当の気持ちを話したいんだ。そしてそれは人の普遍的な願いでもある。
コーチングを通じて、自分自身やクライアントの方が
本当の気持ちに気付き、本当のことを話す
その関係、その時間がお互いのエネルギーになると感じています。

こんな人にコーチングを受けてほしい

「私の本当の気持ちは?」「私は何に傷ついているのか?」
「私はどうしたいのか?」「私にとって大切なことは何か?」
自分の本当の声に耳を傾けようとする人を応援したいです。

・なんだかわからないけど、モヤモヤする原因を探りたい
・やりたいことがわからない
・自己肯定感が低い
・自分に自信がない
・充実した日々を過ごしたい
・婚活、結婚、妊活、出産などライフイベントによる変化を迎え、自分を見つめ直したい
・家族や上司、同僚との関係に悩んでいる
・他人のモノサシを気にするのではなく、自分の軸を見つけたい
・自分の意思で人生やキャリアをデザインしたい
・自分のビジョンと仕事の方向性を重ね、やりがいを見出したい

壮大なテーマなんてなくても、毎日をちょっと良くしたい その気持ちで充分です。まだ行動する勇気が持てていなくても大丈夫です。

まず自分の本当の気持ちを知る。自分がコーチングから学んだことを通じて、そこから力がわいてくると信じています。

私は完璧ではないし、ポンコツで、失敗や回り道ばかりですが
コーアクティブ・コーチング®に出会えたおかげで、自分を受け入れられるようになりました。
だからこそ、気軽に話をしてくれたら嬉しいです。

ぜひ、あなたのストーリーを聞かせてください。

【コーチングのご相談はこちら】eri4coach@gmail.com