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色と私

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青と黄色の深呼吸。(Heddar Harie by Erico)
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#言語化

色と私8「緑」から見つけた私の[黄色]の本質

黄色:光に限りなく近い色 その本質は 放ちたい、発したい、外側へのエネルギー 先日、 私の中の、黄色の本質と向き合う出来事に遭遇した。 私には表現したい想いがあったのだけど、 その場の和を重んじるために、 言葉を飲み込んでその場をやり過ごす場面があった。 自分のせいで和を乱したくないから。平和が好きだから。 自分の見たい世界は「調和の取れた世界」だから。 とっさに自分の想いにフタをした。 しかし、 私の中で何かがモヤモヤとくすぶってしまった。 向き合う中で、自分の中

色と私 (スピンオフ)独占と共有、豊かなのはどっち?

前回の記事で、分極性について考えていたら、 [私] の対極は、[私以外・全]になるのかな? という気づきから派生して、 去年考えていた[独占]と[共有]に繋がったので、 そのことをもうちょっと言語化したくなり、今回はスピンオフ記事を。 [カラペハリエ]では、 ひとりひとり(個) が自由に生み出した色彩[カラペ]を みんなでシェアして[貼り絵]にします。 他の人たち(全) が作った[カラペ]で、自分の作品(個) を作る。 それによって、得られる色彩の豊かさ、豊かな創造

色と私 7 [色]のはじまり[世界]のはじまり

白と黒はどこからきたんだろう? 白と黒は、[明度]しかない無彩色。 厳密にいうと[光と闇]そのもの。 光と闇のはじまりのシーンは、創世記にも描かれてる。  (旧約聖書 創世記 1章より) なんにもなかった空っぽの世界に、[光]が生まれたから、 同時に、その対極に[闇]が生まれた。 こういうことって、身近なあらゆる物事に当てはまってるよな〜。 たとえば、 表と裏。 「表」が発生したと同時に「裏」という概念が現れる。 前と後ろ。 これも、こっち側が[前]と決まった

色と私 5 ゲーテからの贈り物

歴史上、色の研究をした偉大な人物は2人いて、 1人はニュートン。色を[人間の外側にある対象]として捉え、色を研究し「光学」をまとめた。 そしてもう1人がゲーテ。色を[人間の内側に起こる現象]として捉え、色を研究し「色彩論」をまとめた。 この時点で、もう180度ちがうから面白い。 そして、今回私が取り組む学びは、 後者ゲーテから出発する先人たちの智慧から多くを学んでいく。 「人間にはあらかじめ すべての自然現象があたえられている」(ゲーテ) 詩人としても大活躍した文

色と私 6 [ある]と[ない]の間の彩り

色(光)をニンゲンの外側にある事象だと ニンゲンから切り離して捉えたニュートンの研究は 光や色を数値化することにより 近代科学が発展する出発点となった。 私たちの暮らしは、 科学の発展、経済成長、近代化によって便利になった一方で、 「失われたもの」と言われる弊害が後を絶たない。 自然破壊、健康問題、こころの問題... あらゆる皺寄せが人間に押し寄せている。 これは、自然を 人間から切り離して扱ったことが、 引き起こしているのかもしれない。 そう考えた時、もう一度ゲ

色と私 4 呼吸の気づき

色の学び第一回目で出てきたワードで 引っかかった単語の一つが「呼吸」だった。 呼吸は、 吸う。吐く。でワンセット。 「吸う」と「吐く」が2つで一つ。 この気づきは、そのあと出てくる2極性を「わかる」のに すごく役立つ感覚だった。 それに呼吸は、生きてる間、ずーーーーっと続く。 吸って吐いて 吸って吐いて 吸って吐いて これが、生命のリズム。 全ては波(波動)という大宇宙の法則がここにも当てはまる。 この学びは 深呼吸して、 もっと深くもっと高く、 行きつ戻りつ

色と私 3「わかる」

「わかる」が昨年後半からの私のテーマだった。 カラペハリエ(旧 ERICCO BOOK PROJECT)について "わかって"もらうために、 取材やラジオやあらゆる場で プレゼンテーションしてきたけれど、 シンプルにガツンと伝えるのって難しいなと 何度も壁にぶつかってきた。 伝える私の技術の未熟さと同時に、「わかる」っていうことは 相手の持つ世界観に委ねるしかないという前提条件も見えてきた。 人は、うまれてからずっと、「自分」しか経験してないから、 一人一人の世界はそ

色と私 2 なぜ「色」を学ぶのか

カラペハリエの活動を始めてから、 「色」の持つチカラ、そして可能性に どんどん魅せられていっています。 「みんなちがうからおもしろい」という 調和の取れた世界をあらわすのに 「色」はなんてぴったりのツールなんだ✨と 幾度となくハッとさせられてきました。 それぞれが個性を生かすと 一見、バラバラなように見えるけれども、 全体では調和が取れている状態だ、というのは 自然界が証明してくれています。 そういう「あり方」とか「本質的なテーマ」を 「色」という切り口でもっともっと語

色と私 1

私にとって、今年最大のイベントと位置付けている、色の本質に迫る学びが始まった。 久しぶりのnote投稿になるけれど、 講座の約束事でもある、 ・感じることを手放さないこと。 ・言語化を訓練すること。 を、とにかく実践することにします。 色彩自然学者の高橋水木先生の言葉は沁みました。 色を学びたい。そう思う人たちが言葉を持てば、 世の中はもっと深呼吸できます。 言葉にすることはみなさんの心を耕すことになります。 しんどいかもしれないけれど、心は逞しくなります。 言語