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小さなきっかけが人生の転機になる①

人生の大きな人生の転機になったフリースクールとの出会い。
そこに働くきっかけは小さなことだった。

30歳のとき、WWOOFという制度を利用し、日本中の田舎暮らしを体験していた。
こどもは苦手で、フリースクールというものも全く興味がなかった。
しかし宮崎で友人に会う予定があり、せっかくだし、熊本あたりにも少し滞在してみようか、とWWOOFサイトで探してみたところ、なんとなく見つけて連絡したことがきっかけ。

滞在してみて、こどもたちがかわいいと思う反面、やんちゃさ、めんどくささに、嫌気が差すときも、イラっとしているときもあった。甘えてくるこどもを振り切れないときがあった。NOと言えずに愛想笑いして付き合うときもあった。
こどもと遊んでいるというよりも、遊ばれているのを表面的には喜んでいる、という感じだった。だって上手くやりたかったから。嫌われたくなくて繕っていた。

そんな自分とこどもとの関係性が苦しくなり、悩み、スクールのスタッフに相談した。

「親との関係性が関わってるんじゃない?」と言われた。

ギョっとした。今まで、家族との関係性や家族への思いに向き合ったことがなかったから、「え!?そうなの!?」と、どうしていいのか、どう向き合って対処したらいいのかわからなかった。

このスタッフのひと言が、自分を深堀りしていく第一歩になった。

2週間滞在後、予定通り友人に会うために宮崎に行った。


なぜだかまた来たくなって、3ヵ月後に再び訪れた。

スクールの代表(のちに人生の恩師となる)が2時間ほど時間を取ってくれ、家族との関係性を深堀りしてくれた。

「私は家族のために生きてきた。自己犠牲をして生きてきた。
そしてもう手放すとき。」

と気づいた。

放心状態になった。気づきが大きすぎた。手放すといわれてもわからなかった。

「旅に出たい」という一心で1カ月軽バンで暮らしながら旅をした。

苦しみにどう対処していいのかわからなかった。

2週間かけて、出雲大社に向かった。
運転しながら泣く。夜にも泣く。泣きすぎて、放心状態や体調不良でほぼ1日を道の駅で過ごすこともあった。誰も滞在しないような人気のないキャンプ場にも滞在した。正直、旅と言っても観光なんてほとんどしていない。

気づいてしまったこと、そして手放すということに、苦しくて、辛くて、どうしようもなくて、身の置き所もなくて、泣き叫ぶときもあった。
何で泣いてるのか、なぜ悲しいのかもわからず、ただ感情が溢れてくるのに浸っていた。

フタをしていた私の感情が、フタが開いて溢れ出した。

コントロールも出来ず、ただ身を任せるしかなかった。

2週間後、出雲大社に到着し、出会いがあった。

私がどうしていいのかわからなくなり、旅に出たことを話した。するとその人は「えりちゃん、旅に出て変わったね」と言った。

「え?そう!?」と答えた。私の内心は「そうなの?嬉しい~私のことわかってくれる人がいる」という感じ。

そしてその人はこう言った。
「私が、『変わったね』と言えば、えりちゃんは、自分が変わったように思うでしょう。もし私が、『変わってないね』と言えば、えりちゃんは、自分は変わってないって思うでしょう。
それって私の言葉で決まることなの?えりちゃん自身はどうなの?
どんな気持ち?どんな感情?あなたはどうだったの?」

私は何も答えられなかった。

ハッとした。
私の旅前の状態も知らない、旅中のことも知らない、そんな他人の言葉で私は自分を決めるんだろうか。私はどう感じているんだろうか。
自分のことが全くわからなかった。自分を全く見ていなかった。
私はどんな変化をしたのだろう。

そして私は決めた。フリースクールで働かせてもらおうと。

だから、そのまま熊本に戻った。そして代表に頭を下げた。

「私はこどもを通して自分と向き合いたいです。
ここで働かせてください。」

これが後々に人生に大きな影響を与えたフリースクールの始まりだった。

人生に影響を与えるターニングポイント、始まりはとても小さな何気ないことがきっかけだった。

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