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2020年9月、印象に残った音楽作品

2020年9月によく聴いた&印象に残った音楽作品を紹介します。

この月にリリースされていない作品もあります。


●UNISON SQUARE GARDEN『Patrick Vegee』

なんかユニゾンらしくクセになるイントネーションを用いた曲もあれば「こんなポップソングも作るんだ!」と思わせるような新鮮なサウンドの曲もあって、アルバムの特設サイトに書いてあった「なんかグチャッとしてんだよな。」、「これ、食べられるのか?」の意味が超わかる気がした。

あと個人的には「夏影テールライト」のCメロの歌詞がめちゃくちゃ“詩的”で超ロマンチックだなと思った(今までの田淵さんの歌詞は“詞的”というか、“メロディを乗せるための言葉”という感じ?)。ここのフレーズ、今作の全歌詞の中で一番好きかも。


●BLACKPINK『THE ALBUM』

BLACKPINKの音楽って、韓国語とか英語とか日本語とかっていう言語を超えて、どの国の人でも口ずさめるようなフレーズが多用されているから世界的に人気が出たのかな、と思っていたんだけど、今作を聴いてもそう感じた。1曲目「How You Like That」の<that-that-that-that,>の部分とか、言葉遊び的な要素が多いな〜と。

あとこの曲は<BLACKPINK!>って自分たちのグループ名を叫ぶところがあるんだけど、それもめちゃくちゃかっこいいなぁと思う(過去曲でもやっていたと思うけど)。自身の名前を叫んでそれがサマになるとか、なかなかないから…。

あと「Lovesick Girls」の爽快感溢れるトラック+ユニゾンも最高です。


●MARIA『Deep Float』

<欲しいもんならば お願いするよりも勝ち取っていくスタイル>っていう「Like That feat. Frankie」のMARIA節にしょっぱなから痺れたー!MARIAのこういう実力主義的なところ、本当に好きだし憧れるんですよね。女だからって甘く見んなよ、という強気な姿勢が表れてる(そのスタンスは以前から示していたけど)。

一方で性急なビートに乗せてストーリーがどんどん進んでいく「You Look Fun」での、女王様的な態度で男性を翻弄するところも好き!笑 <とっとと持ってきな everything I want>って吐き捨てるのとかも超かっこいいなって思う。「Like That feat. Frankie」で言ってることと真逆だけど(笑)、この二面性で揺さぶりをかけてくるのたまらないなと感じた。


●YOASOBI「群青」

サビでボーカルに若者(?)の合唱が合わさってすごく爽やかで青くて、まるでポカリスウェットのCMみたいな曲だなと思った(学生たちが集団ダンスを披露するやつ)。歌詞も自分の夢に向かって頑張る若者たちの背中を押すような力強いもの。今話題のグループが、若者を巻き込んで音楽を作るって、なんか「これからの時代を創造していく感」があるなと思ってワクワクする。YOASOBI、アルバム出ないかなー!


●米津玄師『STRAY SHEEP』

話題作を聴くことに対して異様に緊張してしまうタイプなので、リリースから1ヶ月くらい寝かせておりましたすみません。だけど意外とさらっと聴けるアルバムだなと思ったので、今めちゃくちゃヘビロテしてます。

なんでだろう、どの曲も言葉は強いのに重すぎない。軽やかなメロディのせいか、生音と電子音の絶妙なバランスのせいか、甘いファルセットから目の覚めるようなシャウトまで自在に歌いこなす米津さんの歌声のせいか。ちょっとまだわからないけど、彼がとても“器用”(と言ってしまっていいのか?)な人だということはわかった。


●星野源『POP VIRUS』

こちらも緊張してなかなか聴けなかったシリーズ。いやでもこの作品は寝かせすぎましたね。発売から1年以上経ってる。

本作を聴いて感じたのは、星野源の慈悲深さ。それはシングル曲「Family Song」に顕著だし、あと「Hello Song」の<どこの誰か知らないが 出逢う前の君に捧ぐ>という一文にも滲み出ている。

「Pop Virus」で<そう君の手のひら 美しくくるくる返ったんだ>と皮肉っぽいことを歌う一方で、こういう情愛的な表情も覗かせてくるのが好きだな、と思った。

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