自傷行為(リストカット)とパニック障害。"私を抱くかリスカさせて,, なにが正解だったのか。
僕は24歳 男 会社員。
高校まではずっと同じ運動部。今も続けている。
某サイトで顔を出さずに動画配信しています。
今までお付き合いさせていただいた女性1人。
下世話な話ですが、身体の関係になったのは4年付き合っていたその彼女ただ1人。
キャバクラは行ったことがないのですが、六本木と銀座の高級クラブには3ヶ月に一回程ですが行っていました。
休みの日は、運動をしたりスポーツ観戦したり、前まではジュニア年代のコーチだったので遠征に行ったり、あとは動画作ったり、音楽作ったり、本を読んだりしています。年間300冊くらいかなと思います。
長くなっていまいましたが自己紹介とさせていただきます。
私を抱くか、リスカさせて。
ここから本題とさせていただきます
僕は動画配信をきっかけに仲良くなった女性と会うことになりました。
(ここからその女性はAさんとさせていただきます)
Aさんはマスク有りで顔出しもしていて動画や生配信を見ても素敵な方で、生配信をきっかけに直接話したこともあったので今度一緒に動画を作ることになり、その話し合いも兼ねて会うことになりました。
実際にお会いしてみると容姿がとても綺麗で驚きました。
初めて会うということと、指定された時間が夜だったこともありAさんも女性です。見通しの良くて、個室ではない大手チェーン店にて、改めましての自己紹介と作りたい動画を話して解散にしました。
それから仲良くなるにつれてAさんの生い立ちや人柄がわかるようになってきました。
Aさんは幼少期から家庭環境に問題がありパニック障害を患っていました。
それと同時に自傷行為(リストカット)がやめられないということも知りました。
また仲良くなってから時間が経つにつれて話している時もネガティブな発言が増えていき、生配信でもいつもと違うと感じる時が目立っていきました。
出会って3ヶ月くらい経った時でした。
Aさんに「また動画一緒に撮りたい」と言ってもらえて、会って話したいということだったので会うことになりました。
それまでにも休みの日に通話などはしていましたし、僕としてはオンラインで音のやりとりで済むことでもありましたが、様子も気になったので会いに行きました。
それもまた夜で誰でも知っている高級焼肉店の個室でした。
Aさんから「先に店入ってる」ときていたので遅れてお店に入ると、既に泣いていました。
「どうされました?」と聞いたら「最近とても悩んでる」と話してくれて話を聞きました。
それから焼肉を一緒に食べながら、シャンパンが飲みたいということで2人で飲みました。
お酒が入ったこともあり、最初は軽い悩みから楽しかったことなどを話してくれましたが、後半に行くにつれて「最近誰にも必要とされていない」「生きてて辛い」と言っていて手首を見せられたら…
前より何倍も自傷行為が悪化していることが一目でわかるような状態でした。
さすがに良くないと思い、「大丈夫です。ファンも付いてますし、自分も付いてますよ。」と話したのですが、彼女には届いていない感じでした。
僕はリストカットを完全な悪いことだとは思っていません。
自傷行為をすることによって落ち着いたり、"救われたり,,しているのも事実だからです。
だけど、"続けなさい,,と言えることではないのも事実です。
僕はそのことを理解しているつもりでした。
Aさんが徐々にパニック状態になっていっているのはわかりました。
もうお店にも迷惑がかかるので支払いを済ませて店を出て、Aさんは1人で家に帰れる状態でも無かったですし僕は家もわからないので、もうどうすることも出来ず自分が泊まっているホテルに行くことになりました。
やましいことをするホテルではなくて、普通のビジネスホテルです。
(ホテルなら関係ないだろという感じですが、自分が遠方でしたので泊まっていただけで、そういう気は全くないです。)
タクシーでもホテルに着いてからもAさんはパニック状態で泣いていて、周りからは自分が泣かせたみたいな感じになってしまっていて……
もうどうしようという感じでした…
部屋についてから、水とコーヒーを準備して時間が経ったら少し落ち着いたようでした。
そこでAさんが言った言葉は
「今日だけ抱いて欲しい。必要としてほしい。」
という言葉でした。
自分は気が動転しました。
そういう関係ではなくお互い動画配信者として、また趣味について話す仲でしたので…
ですが、考えました。
「自分には出来ません」
と答えました。
これはいっ時の感情で、お互いに絶対に後悔すると思ったのでそれを丁寧に説明しました。
それを聞いたAさんは
「じゃあリスカしたいからカバンとって」
「ってかもう死にたい」
と言いました。
僕は凄く考えました。本当に考えました。
これはトロッコ問題のようなものです。
解決策のようなものがあるとすれば、それは僕がAさんと身体を重ねることです。
ですがそれは一瞬の気休め。
Aさんが今後もリスカをしなくなるわけではなく、
これを機にパニック障害が治るわけでもない。
ただ今はこの痛みや辛さからAさんを逃すことができる。
けどそれはリスカと変わらないのじゃないか?
じゃあどうすればいいのか?
根底にある何かを変えれないと…
とても考えましたが、僕には何も出て来ませんでした。
考えた末に僕は身体の関係にはならず、僕が後ろからハグした状態で寝ることにしました。
それからも沢山話しました。何が不安なのか。リスカしたくなるのはどういう時なのか。いつもどんな感情に押し潰されそうになるのか。今までどんな経験をしてきたのか。
震えていたAさんが振り返ると、落ち着いていて少しだけ笑顔が見えたのを今も覚えています。
翌朝、僕にはAさんが普段通りに見えて、2人でチェックアウトしてホテルを後にしました。
朝ご飯も食べて楽しい会話をして解散となりました
今思えば、身体を重ねたこととなんら変わりのないことだったのかもしれません。
Aさんに与えたのは一瞬の安心感です。リスカと変わらないのです。
僕はずっと一緒にいれるわけでもないです。
ただ、自分なりに考えて気持ちを吐き出してもらって言語化してもらいました。僕はただ聞くことしか出来なかったのですが
Aさんが今思っていることを話すことによって自分の気持ちを自分で理解してほしかったというのがあります。
それがこの場で出来た自分の最善の答えでした
この時、自分はどうすれば良かったのでしょうか。
何が正解だったんだろう。
それは今でも考えます。
けど、まだ答えは見つかっていません。
Aさんが生まれた家庭環境が悪かったのか、それとも救えなかった周りが悪かったのか、はたまた
もっといい決断を下せなかった僕が悪かったのか、それともAさん自身が悪かったのか。それとも全部なのか。
僕は某動画配信サイトもTwitterも両アカウントを変えました。
フォロワーが愛おしい気持ちもあったが変えた。
もしかしたら僕が彼女の自傷の引き金になってるのではないかと思ったから。
僕が彼女の話を聞きながら彼女がもっとネガティブな方向に向かっていってるのでは?と思ったから。
それを免罪符に彼女をどうすることも出来なかった自分の弱さと彼女を引き離しました。
彼女は今も動画配信を続けています。
彼女の綺麗な歌声を聞けて今日も僕は幸せです。
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