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僕(24歳.会社員.)と凛子さん(28歳.社長)は僕だけセフレの関係。

僕は24歳の会社員、そして音楽を作ったりして動画配信などもしています。

凛子さん(仮名)28歳、タイトルでは社長と書いたのですが実際はアフィリエイトやネットビジネスで成功したお金持ちさん。社長の方が伝わりやすいかなと思いそう書きました。個人事業主ですね。


出会ったのは僕が22くらいの時、いつも通っているレストランでシェフ(店長)の目の前のカウンターに着いたところ、その隣に座っていたのが凛子さん。

綺麗な人だなと思いながら席に着き、牡蠣のクリームパスタと赤ワインを一本注文したのを覚えています。

いつも通りシェフが料理している所を見ながらパスタがくるのを待っていました。


パスタとワインが来て"いただきます,,


パスタを食べ終えるとシェフが
「saaくんと凛子ちゃん、話合うと思うよ!」
と言ってきました。

シェフも間に入り話をしてみると、
「ご年齢は?」
「22です」
「お若いんですね!私は26です」
「お仕事は何されてます?」
「会社員です。何されてます?」
「ネットビジネスですね〜」
と話すとシェフは
「saaくんネットビジネス詳しいでしょ!」と

「まぁそれなりに」
とこんな感じで人見知りの僕と、社交性もお金もあり容姿端麗な凛子さんとの出会いです。
20時から0時くらいまでで沢山話して、ワインを4本も開けました。もう次の日は具合悪かったですね。


その後もLINEを交換して会える時は会っていました。
お互いに連絡はマメでは無かったので「ご飯行きませんか?」「〜〜空いてます。」「ではお願いします」とこの程度でした。

自分の会社のパンデミック対策が厳しかったので、なかなか会えませんでしたが、会える時は時間を作って会っていました。


凛子さんは余裕もあって綺麗で本当に素敵な女性です。The大人な女性という感じです。

自分でもよくこんな綺麗な人とご飯してるなって思っていますよ。奇跡ですよね

そんな凛子さんが僕の家に来ることになったのは、出会って2ヶ月が経ったくらいのこと。

2人で飲んだ後に「来る?」「行こうかな」くらいのテンション感だったと思う

特にどうということもなく、映画を見て別個でシャワー浴びてからまた飲み直した。

その夜、もう僕のことをわかってくれていた凛子さんと身体の関係にはならなかった


それからも、ご飯に行ったり映画を見たり、買い物に行ったりはしたがそれ以上は特にない

パンデミックが凄かったので、僕の部屋や凛子さんの家で会うことも多かった。

僕自身もこの関係を崩したくはないと思っていた



そんな形が続いて2年が経った時に
凛子さんの家で彼女から
「大阪に引っ越すことにした」

そんな一言が衝撃的だった。

なんとなく続くと思っていた関係が崩れた瞬間

都合のいい身体の関係にはしたくなかった。
だけど、付き合うという選択もしなかった。

「そうなん…ですね…」

そんな言葉しか出なかった

「明後日にはこっち出るね」
「だから今日が最後だよ」


そう言われた瞬間に凛子さんに抱きついてしまった僕の行動に僕が1番驚いた

これは恋愛感情なのか。

あたり前が無くなってしまうことへの不安からなのか。

それとも喪失感なのか。

凛子さんが僕の腕の下を通して背中にまわした手で
僕の背中をさすって

「大丈夫だよ」

と言って凛子さんは離れた。

僕も「ありがとう」とだけ伝えてお別れした。


その後の凛子さんについてはわからない。
こっちを出る日に「本当にごめん。ありがとう」
と連絡したが既読はついたが返信は来なかった。
もうそれっきりだ



あの日、凛子さんが僕に言った「大丈夫だよ」はどういう意味だったのか

考えれば考えるほどにわからなくなる

もう終わりだよの大丈夫。
それとも僕への、もう1人でも頑張れるでしょ。の大丈夫。
私はもう大丈夫だよの大丈夫。


実は凛子さんと出会った時、お互いともに危うい状態だった
詳しくは話せないがお互いとも心が健康的ではなかった。

だからそんなことが沢山考えられた。



ただ一つ言えるのは僕が凛子さんに悪いことをした
身体の関係にならないことを強制してしまったということだ。



これは僕の考え方を変えるきっかけです。
世の中には性欲を満たす為に女性の扱いを雑にする人が数多く見受けられます。

僕の友達でも、出会い系のアプリで酷い目にあったり、風俗で働いていて悪い客にあたり心に傷を負ってしまったり、お酒に酔った勢いで一晩だけの関係になり子供が出来てしまった人など、沢山の相談を聞いてきました。

性にまつわることは、いつも女性側が傷ついている
だから僕は付き合っていない人とは身体の関係にはならない。

それが自分の考え方でした、、


だけど僕自身はどうだったのだろう
凛子さんと一緒にいれて楽しい、落ち着く、また頑張ろうと思える
それは僕だけだったのではないのか

これは僕の凝り固まった考え方だったのでは?

相手が好いてくれていて深い関係になっても良いと思っていたのなら自分も誠意を持って応えるべきだったのではないだろうか。

自分だけ満たしていて形は違えど心が寄り添っている。形は違えどこれはセフレのような関係ではないのか。

同意したうえで性病の対策や避妊をしっかりして、 
相手のことを考えての行為なら善なのではないのか



快楽という点では性行為とは違う
だけど僕が凛子さんと一緒にいることによって得た安心感や幸せは、それは凛子さんにとっての身体を重ねることによって得ることが出来ることなのではないのか。

凛子さんは僕と一緒にいるだけで僕と同じ幸福度数だったのか?女性の28歳とはどうなのだ。結婚への焦りは0だったのか?


僕は分からないことがまだまだ沢山ある
大袈裟だが昨日までの善が今日は悪かもしれない。

善と悪の二局面だと極端過ぎる思うが、
ヴェニスの商人も昔は喜劇。
今は悲劇として捉えられているのが、その一例だと思う


今までも自分は自分の善に従って生きてきた方だと思う。
だけどそれは自分の視野の限界がこの世の全てだと思うようなことだったのかもしれない
アルトゥル・ショーペンハウアーの言葉だ。


穢れや濁りを嫌い、自分は善だ。間違ったことはしていない。正しい。
逆にそれが自分の行動への免罪符になっているのかもしれない

正しければ良いのか。それが絶対か。
僕は考えて考えて考え続けながら沢山勉強する

考えて勉強したのに失敗したのなから仕方ない。
というのも無しだ。
トロッコ問題やパラドックスについてもずっと考え続けないといけないことだと思う


これからも様々な悪手を踏みながら自分なりの善を更新しながら考えていきたいです




長々と失礼しました
最後まで読んでいただきありがとうございます





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