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こだわりの手放し方

『素材選びから、とことん こだわって 作りました』

最近では、こんなふうに、肯定的な使われ方をすることが多い、この「こだわり」という言葉。

私は、どちらかと言えば、「動けばいい」「使えればいい」派なので、物事に対してのこだわりって、あんまりありません。でも、世の中には、あそこのコーヒー豆じゃないとダメ!とか、野菜は○○農園のもの、といったように、こだわりを持っていらっしゃる方、たくさんいらっしゃるようで、私からすれば、なんとまあ、生きにくい、めんどくさい世界にいるんだろうと思ってしまいます。その一方で、そこまでこだわりがあるのって、なんかいいなぁと、思ったりもします。一本芯が通っているようで、羨ましかったりもするんですよね(^_^)。

皆さんは、何か、こだわっていることが、ありますか?

「こだわる」の本来の意味

もともと「こだわる」というのは否定的な意味で用いられていたのだけど、最近では、それが変わってきている。確かに、自分も含めて、肯定的に使っているなと感じます。

「こだわる」は、本来「気にしなくてもいいようなことが心にかかる。気持ちがとらわれる。」という意味で、どちらかと言えば否定的な意味合いで使われることが多かった。たとえば「ささいな失敗にこだわる」などのように。これが、気持ちがとらわれるという意味から、妥協しないという肯定的な意味に転じたものが新しい言い方だと思われる。

~Japan Knowledge - 日本語、どうでしょう?~知れば楽しくなることばのお話~より

「こだわりぬいた△△」や「うちは、◇◇には、こだわっています」みたいな広告、確かによく目にしますよね。で、それを見ると、「お、すごい!」「そんなところにまでこだわっているんだ~」と、好意的な感じで受け取ると思うんです。どちらかというと、好印象、高評価、ですよね。

レベルの高いものを求めているお客さんからしたら、少しくらいお値段が高くても、その「こだわり」に、グッときます。欲しい、を刺激される。

そうなんです、

レベルの高いものを求めているお客さんにとっては

という、ただし書がつくんです。
売り手の「こだわり」ポイントが、買い手に伝わり、買い手もそこに価値を見い出して、欲しいと思って購入している。こういう関係性がある場合の「こだわり」は意味があると思います。

じゃあ、あなたの「こだわり」がお客さんに届いてなかったら、どうですか?

自己満足と前に進む恐怖

「こだわる」を肯定的に用いようと、否定的に用いようと、どちらにしても「気持ちがとらわれる」というところでは、差はないのではないか、と私は思います。では、どうして、気持ちがとらわれるんでしょうか?それは、完璧を求めようとする職人が、あなたの心の中にいるからだと思うんです。

例えば、ある商品の注文を受けました。お客さんの希望はAレベル、でも、自分はプロなんだから、それじゃあつまらないと、必要以上に磨いて磨いて、を始めちゃう。あなたの中の「完璧職人」が、発動し、これじゃまだまだ、もっといいものにしてやろう、と、まったく終わらないわけです。ですが、お客さんの希望は、Aレベルだったわけですから、A+++に仕上がったとしても、お客さんからしたら、「へぇ、そうですか、そりゃどうも。」ですよね。そんなこだわり、期待してないし、頼んでいない。

お客さんの期待値 ≠ あなたのこだわり

お客さんに届いてない「こだわり」、お客さんの求めていない「こだわり」は、あなた自身の自己満足にしかすぎません。それでも、「完璧職人」が発動してしまうと、必要のない労力を費やしてしまいます。しかも、費やした労力を請求していくところはないわけです。

別な例を見てみましょう。
新しい商品を開発して、世の中に送りだそう、と構想を練り始めました。もっとこうすれば良くなるぞ、もっと、もっと、、、とアイデアを磨き続けて1年。。。。まだ、新商品はできていません。
これは、こだわることで、実は、前進することを、拒んでいるんだと思います。それを世の中に送りこんで、批判されたらどうしよう、完璧なものを作らないと、低評価を受けるのでは。。と。そうです、結果にこだわる「完璧職人」が発動しちゃってます。こちらも、この労力、請求のしようがないですよね。

どうやって手放すか?

一見すると、肯定的にとらえられがちな「こだわり」ですが、誰からも必要とされていない「こだわり」や、相手に届いてない「こだわり」は、あなたの前進を阻んでいる足かせだったり、自己満足だったりにすぎません。

それでも、です。わかっているけど、そのこだわり、なかなか手放せないですよね。私もどちらかというと、そうなので、とてもよくわかります。ついつい、やっちゃうんですよね。(^^;)

でも、無駄な時間を費やしているのは事実ですし、私のように、働く時間が限られている人の場合は、なおさら、こういう「こだわり」は、手放せたほうがいい、と思いませんか?

じゃあどうやって手放すか。それはですね、何にどれだけ時間を費やしているか、記録してみる事です。自分でやるのはめんどくさいですが、一週間、試しにやってみてください。それを、俯瞰して眺めてみる。

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例えば、こんな感じです。左が予定、右が結果。予定では、メルマガを書く、は1時間でした。でも、消しては書き、消しては書き、していると、あっという間に時間が経ってしまいます。(文章を書くのが下手、という事もありますが…)
リストにする、というのも、単純なリストを作ればいいのに、線の太さとか、フォントとかに、こだわってしまって、気づけば倍時間がかかっていた。。。この二つのタスクだけで、2時間も!(←ちゃんと数字で時間を書き出すことが大事。)

ここで大切なのは、完璧職人が発動したってことに気づくこと。”あ、こんなに誰のためにもならない「こだわり」に時間を費やしていたんだ”、という事が見えると、これはアホらしいな、と思えてきませんか?

結果に対するこだわりを捨て、その過程を楽しめれば、もっと気持ちは楽になります。それでも、なかなか、簡単にはこだわりって手放せないとは思います。でも、気づいてみる、ってことが、その第一歩だと思います。

今日のまとめ
✅ 誰のためのこだわりか?
✅ そのこだわり、自己満足?
✅ そのこだわり、前に進むことへの恐怖?
✅ 「こだわり」に何時間費やしているか、目で確認→気づく事が大事
✅ 結果に対する「こだわり」を捨て、その過程を楽しみましょう!


1人でやることに、行き詰まりを感じていらっしゃる経営者さん、正しいやり方で、丁寧に取り組めば、あなたのビジネスも変わります。


最後まで読んでくださりありがとうございました。
今日も1日、お疲れさまでした。

レイエレミ

P.S.
こだわりが捨てれなくて、時間がいくらあっても足りない悩んでいる、どうしたもんか。。。という経営者さんへ、お知らせです。

今、Heads up セミナーというのを開催しています。
『経営者さんの目標達成と行動加速の専属トレーナーであり、一緒にゴールを目指す伴走者レイ』ではあるのですが、2人の子どものお母さんでもあり、セミナーをするときは、ベビーシッターさんと事前調整など、準備が必要になります。なので、オーダーメイドセミナーという形で、興味のある方には、時間を合わせて、お話をさせて頂いています。もし、興味のある方は、こちらからどうぞ!

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