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特集ドラマ「太陽の子」とF研究

歴史オタクの僕にとって毎年8月は密かに興奮する時期です。というのも、この時期は太平洋戦争(および第2次世界大戦)の隠された史実を紹介する骨太なドキュメンタリーが放送されるから。昨年NHKで放送された「暗号名チューブ・アロイズ~原爆投下・秘められたチャーチルの戦略~」では、原子爆弾の開発は実はイギリスのチャーチルによって主導されたことを知りました。太平洋戦争終結から70年あまり経過した近年、戦時はもちろん、その後もひた隠しにされてきたトップ・シークレットが明るみに出ることが多くて、その都度、歴史が書き直されているように思ったりしています。

で、僕の今年の個人的な注目は、なんと言ってもNHKの特集ドラマ「太陽の子」。このドラマでは日本の原子爆弾開発プロジェクトを取り上げてる、それも陸軍&理化学研究所の「二号研究」に比べて謎の多い海軍&京大の「F研究」を扱っているとのこと。さらにドラマと連動して「原子の力を解放せよ ~戦争に翻弄された核物理学者たち~」というドキュメンタリーも放送されるとのことなので大いに関心を唆られています。

またこのドラマ、三浦春馬さんの遺作となってしまったことでも注目されてることでしょう。主人公(柳楽優弥さん)の弟の石村裕之、陸軍の下士官で傷病により実家に一時帰休しているが、再び戦地に戻らなければならない…と言った役どころ。戦時下での個々人の死生観をどのように描かれてるのか?とドラマ作品としても刮目したいところです。今、マスコミ界隈では、三浦さんが残した遺書について報道が加熱していますが、そこではドラマについても言及されているとのこと。「心優しい人が生きづらい社会」という意味では、戦時下の75年前とコロナ禍にある現在が繋がっているように思えてなりません。

実はこのドラマには、もうひとつ75年前と現在を繋ぐトピックがありそうです。それは「F研究」の結末に関してでして、最近「実は日本は原子爆弾を完成させていた」という史実を主張する人たちがいるそうです。産経新聞の2015年7月の記事『もう一つの「戦争裏面史」原爆開発競争 京都帝大「F研究」秘話 被爆地で新型爆弾の正体突き止めた“皮肉”』では、戦後「F研究」に関する資料は殆どアメリカに持ち去られたと語られてますが、アメリカのジャーナリストであるロバート・ウィルコックスの著書 "Japan's Secret War: How Japan's Race to Build its Own Atomic Bomb Provided the Groundwork for North Korea's Nuclear Program "(邦訳「成功していた日本の原爆実験―隠蔽された核開発史」)によれば「F研究」は「北朝鮮領である興南沖水域で原爆実験を行い成功させた」と主張しています。真偽の程はともかく、現在の東アジア情勢を不安定化させている最大の要因である北朝鮮の原子爆弾開発との関係性が75年前と現在を繋ぐもうひとつの接点だと思います。ドラマや関連ドキュメンタリーにおいてウィルコックスの主張がどのように扱われるかも僕は注目しています。

ということで…

今年の夏は、例年にも増して興味深いと考えています。放送まで2週間程度あるので、予習を兼ねて「F研究」について調べてみるつもりです。

以上

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