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本とむきあうホントのココロ

 みなさんこんにちは。此岸くんです。
 私は小さい頃から本を読むことが好きでした。しかし、学校生活を送る中で本を手に取る余裕は年々無くなっていきました。大学で読書を再開して以来、社会人になった今でも意識して本を手に取るようにしています。
 「読書」という単語で括れば幼少期と変化はありませんが、その営みは同じではありません。振り返ると、手に取る本の系統は中学生までの自分と大学2年生以降の自分で明確に変わったことを感じます。

小学校~中学生まで

 かつて私が一番好きなジャンルはファンタジーでした。当時ドはまりしていたのは、たとえば『ハリーポッター』『ナルニア国物語』『西遊記』『エラゴン』『パーシー・ジャクソン』『精霊の守り人』『ホビット』『ダレンシャン』『オクサポロック』『ユリシーズムーア』『怪盗ルパン』などです。名前聞くだけでもワクワクしますよね。そういえば、ラランドのニシダさんの「ハリーポッターの原作読まない奴はクソ」って発言を先日見かけたのですが、私も御多分に漏れず、映画やテーマ―パーク・演劇といった表層だけを掬って「ハリポタ最高」て言う人を見るとカエル化してしまうタイプの人間です。
 もう一つのお気に入りのジャンルは歴史小説や伝記です。此岸くんの圧倒的ヒーローはなんといっても『三国志』の曹操・劉備・諸葛亮・趙雲などなどでした。分かりやすく蜀びいきですね。とにかく登場人物がカッコよくロマンと夢にあふれていて、もちろん乱世ですので権謀術数のドロドロした政治的駆け引きのオンパレードですが、それ以上に少年心を揺さぶる熱さがありました。他だと司馬遼太郎の『坂の上の雲』『関ケ原』『項羽と劉邦』や、百田尚樹の『海賊と呼ばれた男』や『永遠のゼロ』など。まぁ定番ですね。伝記をよく読んでいたのは小学校の頃ですが、お気に入りだったのは「源義経」「北条時宗」「直江兼続」「豊臣秀吉」あたりで、今でもいくつかエピソードを覚えているくらい相当に印象的でした。

大学から~

 一方、大学生になって、私の読書の系統は大幅に変わります。もちろん、今でもファンタジーを読むと不足した想像力を補充してくれますし、歴史小説を読むとナゾの心地よさを感じます。しかし、そういった本を手に取ることを積極的に自制するようになりました。

 なぜか。ざっくりというと「古今東西の名作を自分の力で読んでみたい」という欲求が芽生えたからです。

 今の時代、Youtubeでも名作文学の解説動画を見ることができます。本屋さんにいっても「漫画で読む〇〇」「××の思想」等は腐るほど置いてあります。ですが、「希釈された情報ばっかりを摂取しても、一生〇〇そのものには触れることができない」という感覚が芽生えたのです。(〇〇は古事記などの日本文学や罪と罰などの世界文学、××はカントなどの思想家を代入してください)

 その根底には、人生や社会に対する無数の問いがあります。大学を卒業すれば、今まで味わったことのない苦労や挫折が待っているにちがいない。そして、どんな状況でも自分で自分の人生を選択し開拓していかなければならない。いや、卒業まで待たずとも就活や恋愛など、人生の選択は始まっています。
 しかし、「自分のルーツはどこにあるのか」「どんな生き方が幸せなのか」「何のために生きるのか、人生の意味は存在するのか」などの人生哲学、「リーダーとは」「個人を飲み込もうとする社会に対して自己をどう保つか」「組織における個人の意見の自由をどう考えるか」などの処世術や組織論、そもそも「人類はどこからきてどこに行くのか」「理想的な社会とは、正義とは何か」「日本の閉塞感の原因はなんなのか」などの社会論・国家論に至るまで、此岸くんの頭では考えても分からない問いがあまりに多すぎました。知的好奇心以上に、もうすぐ自分で人生レベルの決断をしていかないのに、その判断をする上での”思考の土台”がないことに対する不安がありました。

 だから本を読んでいます。
 しかも、時間の淘汰を経ている、という条件付きで。つまり、古典。
 なぜなら発売から何十年も、いや何百年・何千年と経っても今もなお版を重ねているということは、本が出版された当時のトレンド・情勢・時代を越えても人々に訴えかける不変的普遍性があるからです。

 だから本を読んでいます。
 しかも、こんな読書法に全フリするのは25歳までという時間制限付きで。
 なぜなら、名作と呼ばれる書物の読者の対象は25歳以下のわかものであると思うからです。じゃあ、それまでにたくさん読んで、たくさん考えを深めないと損じゃん!

 そして本と同時進行で、様々な人と対話を重ね、時間とお金を貯めては世界を旅しています。

 断片的でありながらも、本を読むたびに、対話をするたびに、旅をするたびに、点と点が線につながる感覚があります。少しずつ人生の考え方の土台が固まってきているような気がしています。(単なる願望かもしれませんが)

 そんな此岸くんだからこそ、今まで自分の考え方や視点を大きく変えてくれた本をみんなにも紹介できるかな?と思っています。もちろん教養豊かな読書家や勉強家と比べれば此岸くんはヒヨコみたいなもんですが。余力と需要があればやってきます。

 お楽しみに!


余談

 余談ですが、「本と旅は2回目の方が面白い」というmy理論があります。だから、25歳までに古今東西の名作を読み尽くす、というのは後々の人生への壮大な伏線みたいなもんです。

 人生の伏線なんか、なんぼあってもいいじゃないですか。



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