あんた
あんたが欲しい~ぃ♪と
しゃがれ声で歌うのはよしとしても
長年共に暮らす家族に
なにかあるたび
あんた、というのは
どうかと思って
毎回イライラが募るんです
こんなに腹が立つ私の懐が
狭すぎるのかと
毎回、自分に問いただすのですが
腹がたつもんはしゃ~ないの結論
さっきも、ありました
「お義父さん、お弁当もってきましょか?」
「あんたはどうするんや?」
「私はもう食べます」(いらっとした顔で)
「まだお腹空いてないからな、
あんた、出掛けるんとちゃうんか?」
「今日はいますよ、あとで、もってきましょか、12時くらいに」(イライラ)
「そうしてくれ~」
この、あんたのところを
私の名前、ゆりこさん、にかえたら、だいぶ、気持ちの高ぶりはましになるだろうに、あんた、って
ネットで調べたら、他人行儀、使うときは注意すること、でした。
やっぱりね~
この、あんた語録を、みかねた夫が注意してくれたことがあったんですが、かわりなし
そんなことで、ごちゃごちゃ言うのがおかしいと変わらずあんたを連発しています
これは、私、限定ですからね
息子や孫には、あんた、は言いません
嫁の名前が咄嗟にでてこないから
つい、そう呼ぶのでしょう
名前がでてこないって、22年も一緒に暮らして、なぜに忘れるのか理解できません
まぁ、老いていくというのは
そういう事かもと
何歩も下がって理解しようと思っています
私だって昭和の嫁の端くれですから
(嫁いだんは平成です)
下地にね、舅からの労りやら優しさが感じられた日々なら許すこともできるでしょうが、
嫁はしてあたりまえ、こんな事はましな方、そういう本音が垣間見える生活を送っていると、あんたの一言で、ぶちギレる嫁を従える事になるんですよ
あんた、ね
キムタクから、あんた、って
言われることを想像してみましょうかね
あんた、どこいくん?
どっかいかへん?
これは、許せそう、笑
今日も安定に弁当は美味しかった
冷蔵庫の余り物をちょこちょこ
のせながら片付けていくときに
ちょっとした快感を覚えます
このこんにゃく炊いたん
早く食べなあかんやつやけど
酢味噌の残ってたやつで
チョロって味付けしたら
美味しいやん~ みたいな
ご飯の上にのってる昆布
使い終わった出汁昆布を冷凍保存して
まとめて炊いたやつやけど
今までポイポイ捨ててたんを
激しく後悔するくらいに
美味しいやん~となったり
こんな快感と
あんた、への苛立ち
他もろもろを抱えた、雨の月曜日
小確幸
「小さいけど、確かな幸福」という
村上春樹さんの著書からの言葉だそう
深いなぁ~
小確不
「小さいけど、確かな不幸」
ばかり見つけちゃう私
浅いな~
あかん、あかん
小さな不幸に引き寄せられたらあかん
春樹さんを見習って
小確幸、です
最後までお読みいただき
ありがとうございました