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39歳、女、起業家。人生はサバイバル

人生はサバイバル!事実は小説より奇なり?
いろんな困難も過ぎさってしまえば、ぜーんぶ笑い話!

愛媛と首都圏をシゴトでつなぐプロジェクト「eQuality Project」を運営するトヨタです。
たくましく生きてくためのヒントになると幸いです。

創業した会社を辞任…明日からどうしよ?

2021年3月、新型コロナウイルスが猛威を振るい、緊急事態宣言が発動され、社会が大混乱だったそのとき、私も人生の渦中にいた。
自分が創業した会社から去らざるを得ない状況になっていたのだ。

もともと「都会と地方をつなげたい」という一心で経営してきたのに、志半ばでの辞任。
悔しいとか悲しいとか、そういう感情よりも、ムカついてた。

「なんでやねん!」

大した会社じゃないけれど、辞任せざるを得ない状況になった自分にガッカリ!

いま考えている事業は?明日からの仕事はどうすんの?
本当に、志半ばで以上終了で、ゲームオーバー?それでいいの?

とりあえず落ち着こうと、友だちにLINEした。
一緒にいると必ず事件が起きるのだけど、それをおもしろおかしく要約してくれる、「言語化」のプロだ。

「自分が創業した会社を辞任することになりました。明日から無職です。どうしましょ」

即既読がつき、返信がきた。

「まじで?実は私もコロナ失業。今日が最終出社日です」

マリオならゲームオーバー!

話を聞くに、働いていた空港もコロナで景気が悪く、人員整理をすることになり、その対象になったらしい。
彼女にとってはバッドニュースでも、私にとっては、最高のタイミング。

「じゃあさ、一緒になんかやろうよ!」

仲間が増えた。桃太郎も一人じゃ何もできない。マリオも一人じゃただの水道工だ。
心強い。

マジで産まれる5秒前!

とはいえ、私はとても焦っていた。
一緒に何かやろう、と言ったものの、実はこのとき妊娠9ヶ月。

「来月、子が出てくる。その時までに前職と決別し、新事業の道筋を立てなければ…」

友人もコロナ失業しているし、明日からの仕事の見通しがつかないと不安だろう。
さて一体、なにができる?

そもそも友人とは、大学時代に同じ学部で出会ったものの、就職時の方向性は大きく異なっており、まったく異なるキャリアパスを歩んでいた。
私は「東京で働きたい」「マスコミ関係で情報発信に関わる仕事がしたい」とミーハーな考えで上京し、友人は「地元で働きたい」「製造業など地元の信頼性の高い業界で形に残る仕事がしたい」というので、言葉通り地元に残って就職していた。

住んでる場所も持ってるスキルも、キャリアも全然違う。自分たちに何ができる?

私のやりたい方向性としては、「首都圏と地域とを、シゴトでつなげる」こと。
そして目の前にいる友人に、新たなキャリアの可能性を指し示すこと。

ふたりで始動する事業をeQuality Project(イークオリティ:平等、高品質)と名づけ、エリアや業務内容で上下を決めず、高いクオリティで納品しよう、という約束事だけ決め、プロジェクトベースで仕事を受けてみることにした。

自分たちをターゲットに置いて、サービス考えてみた!

正直どうなるかはわからないけど、自分たちの「強み」だけに特化し、できることを増やしてみるか。
いったん、話はまとまった。

メッセンジャーで仕事はつくれる

2021年4月。
「なんか暇だな…やりたいことは決めたけど、今やるべきは?」
出産のために入院したベッドで、事業計画をつくってみた。時はコロナ禍、私は偶然皮膚の感染症にかかり、隔離病棟にいれられることとなった。
W-iFiだけは飛んでいるけど、誰も見舞いにこれない暇な病室で、事業計画の資料を作った。

SNSに近況を投稿し、知り合いにメッセージをしながら、自分の周りにいる人たちの「お悩み」を聞いていった。
都会と地域、異なるキャリアを生かしながら「課題をプロジェクト化して進める」という方向性に共感してくれる人と、やりとりを進めていった。
仕事の悩みを聞いたつもりが恋愛話や家庭のお悩み、哲学的な話、最近読んだ本、教育方針とか、コロナでみんなも暇しているのか、深いところまで雑談して、それも仕事に繋がりそうって思った。

遠方に住む友人は友人で、営業活動を行ってくれていた。
商品化できているとは言い難い時期にもかかわらず、戦略的に人と会い、最初に会った人から受注してきた。

「余裕だったよ」
その一言で、このプロジェクトの未来は明るいと確信した。

そうこうしているうちに、子どもが生まれた。
かわいい女の子だった。
私の家族の未来も明るいと確信した。

「二回目」はなんでも早い

2021年10月。
eQuality Projectは個人事業主として受けていたのだが、上場企業と契約の話が出てきて、状況が変わってきた。
「法人じゃないと契約できない」と言われ、駒をひとつ進める時がきてしまった。

これまで友人と、楽しく優雅に「リモートで仕事できるうちら、良き〜」言いながら仕事していたけれど、緊張が走った。
eQuality Projectは開始から6ヶ月が経ち、4月に生まれた子どもも生後6ヶ月になっていた。

「はやっ」
というのが感想。
二社目の起業は決断が早いし、第二子の成長はとにかく早い。

法人を立ち上げると決め、本社維持に必要なメンバーを集め、株式会社洒落を立ち上げた。
法人化をきっかけに、さまざまなプロジェクトに関わらせてもらえるようになった。

たとえば、地域で開催されるマルシェイベントでの広報戦略の策定から運用。

SDGsぽいの全国どこでもやってるから、アメコミっぽくPOPに!フォロワー爆増

来場目標数をKPIに置き、数値目標を立てるところから一緒に行い、クリエイティブ戦略やSNS選定、投稿運用までを行った。

また、友人が偶然関わった企業の代表から「うちの業務効率化を手伝って欲しい」と声をかけていただいたりもした。

効率化、大好き。

「平等、高品質」を重視しているeQuality Projectだからこそ、リピートや追加のご依頼をいただけることはとてもありがたく、自分たち自身の品質・価値をあげよう、というモチベーションにつながった。

2023年3月、気がつけばあの日から2年が経過していて、コロナの流行も落ち着き、世間は日常を取り戻しつつあった。
私たちは、32ものプロジェクトに参画し、自分たちの強みを見つけていった。

「負の解消」モデルな私たち

今後の話

話は変わるが、私がこれまで仕事で大事にしてきた価値観は「不の解消」で、昔所属していたリクルートで徹底的に叩き込まれたビジネス観であった。
そんな揺るぎない価値観が、外資系、老舗、地域、行政…などの異なる業態の企業や機関と大小さまざまなプロジェクトで関わる中で、変わりつつある。

私たちに求められているのって、

もしかしてだけど、
もしかしてだけど、
 「快の追求」なんじゃないのぉ〜?

ってね。

マイナスをゼロにするお手伝いは、私の古巣であるリクルートをはじめ、その道のプロがたくさんいるよな、と思うようになった。
どちらかというと、客観的な視点でプロジェクトに関わり、快を無限大に広げる役割の方が合っているのかな、と。

「おもしろいこと、したいよね。」
「なんか新しいこと、やろー。」
「今からいくね!」
「最高じゃん!」
「カッコよ。」
私の価値観、どっちかっていうとこれじゃない!?
そんで、世の中の風潮も、どっちかっていうとこっちじゃない?

目線はあくまでフラットに。人間らしく、新しく。興味を持てることを次々やって、実績を作っていく。

そんな思想のもと、
eQuality Projectは2022年8月、「eQUALITY」に名称変更し、生まれ変わります!

プロジェクトに参画したい方、募集します。

毎日笑って生きてたい。日々の仕事、楽しくしよう!

おもしろいしごと、やろ!

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