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アルバム『Nightsenses』をフリー公開しました

2014年に制作したCDアルバム『Nightsenses』(EPXBICD3)を、本日1月12日より音楽配信サイトBandcampでフリーダウンロードにしました。全11曲。アルバムのページから直接ストリーミング再生していただけるほか、価格に0円と入力していただければmp3/wavなどを選択できるダウンロードリンクが表示されます。noteと同じ投げ銭方式なので、もちろん上乗せしていただいてもOKです。

この作品は、自分のレーベル「Body Inform」から発表した3枚目の作品で、マルチメディア系即売会「M3-2014秋」へのサークル出展に合わせて制作しました。全曲がDJ向けのミニマルテクノなので、一般にリスニングには適していなくて、あくまでも道具として使用されることを想定しています。このあたりの多少詳しい解説は、当時の告知サイトに書きました。

アルバムに収録した曲には従来の4つ打ちテクノのフォーマットから逸脱するものはひとつもなく、全体として斬新な価値の転換をもたらすような類のものでもありません。ただし、私はこれは懐古主義とはまったく違って、アートフォームとしてのテクノの普遍性が、テクノロジーの進歩によって、より強化されつつあるのだと捉えています。いくらジャンルの細分化が進み、流行が移り変わったとしても、ちょっとやそっとではブレない芯の強さが、テクノという音楽様式のなかには間違いなくあって、それが進化のタームごとに表出するのだと。本作も、そうしたうねりのなかの1点にすぎず、だからこそ奇をてらわず正面から、ツール=道具としての機能を持ったプロパーな音にこだわりました。

本作は物理CDもプレスしました。撮影もデザインも全部やってます。

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プロモーションビデオも作りました。


このアルバムを作っていたころは、そんなに珍しくもない電子楽器を複数組み合わせて、いかに「生々しい」音を表現するかを考えていました。わたしには技術も環境もなく、特にミキシングに関してはかなり拙さが出ているんだけど、この粒度でしか表現できなかったこともあるにはあって、今となってはちゃんとアイデアを形に残しておいてよかったなと思います。これがこのときの自分である、という自信はある。

なお、2012年のアルバム『Machine Body EP』はこちらで、

2013年のアルバム『Organic EP』はこちらで全曲配信しています。


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