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発達障害とIQと境界知能

 ADHDには悩みが多い。特に学業に至っては問題だらけだ。大人しく座ってられない、イライラしやすい、ケアレスミスが多い…。

筆者は真ん中はあまり経験がないのだが、それ以外の2つは激しく、昔からよく付けられるあだ名が「挙動不審」であった笑。

ケアレスミスも激しく、進研ゼミのテストみたいなのがあったのだが、それで裏面全てを書き忘れて提出し、理不尽に怒られたのを今でも覚えている。

それだけではない。発達障害の診断をされる時に、IQ検査をされるのだが、それが中々に御(さ)しがたいものだった。

 不確実な出典なので話半分に聞いてもらいたいのだが、発達障害者はIQの高低差が激しいらしい。

つまり、IQとは動作性IQと言語性IQに分かれており、その両者もいくつかの要素の集合から算出されているのだが、それが一定ではない、一面だけは爆発的でもう一面では低いみたいなことが起こっているそうなのだ。

その点は筆者も合致している。これから話すことは少し自慢に聞こえてしまうかもしれないが、そんなつもりはないのでご容赦願いたい。

筆者の全体IQは109だった。平均は100なので中央値の範疇ながらその中では優秀と言っても過言じゃないだろう。
しかし、その中でも思考力と言語能力は圧倒的に高く、確か言語能力が128と書いてあった。思考力も124か6ぐらいはあったように思う。

実際、自分は昔から理解力は高いほうだと自画自賛していたので、それを聞いた時は鼻高々だった。が、同時に酷い結果も書いてあった。

記憶能力が87。平均より13も低い。これがどれくらいかというと、記憶障害の基準が84から。
つまり、あと3低ければ記憶障害者なのである。

 これを親友に告白してみたことがあるのだが、返ってきた答えが「記憶障害じゃなくてよかったやん」だった。

違う。全然違うのだ。

あなたは「こいつは俺らより記憶指数IQ3低いなぁ〜」なんてわかるだろうか。分かるわけがない。3程度の違いなんて本質的には違いとは言えないのだ。大した差はない。

しかし、自分より3低かったヤツは記憶障害認定され、公的支援を受けられて、出来なくても免罪符として堂々と言い訳できる。少なくとも自分の中では。一方、3高かった自分はその免罪符を受け取れず、ただの甘え野郎になってしまう。3という
数字だけ高いのはデメリットでしかないのだ。

 無論、言いたいことはわかる。そんなこと言い出したらもう3高い90のヤツが理不尽になって、そんなのはキリがないと言いたいのだろう。

しかし、自然のあらゆるものに明確な区切りがないのと同様に障害にも皆明確な区切りがない。

似たように困って、似たように苦しんでいるのに一方だけ支援を受けられるというのは納得できない。そもそも、キリがなくなったことがないのに、それが起こると決めつけるのは早急ではないだろうか。少しくらい寛大に、少し黒の入った白であっても困っているなら助けるくらいの認識で誰が困るだろうか。

しかし、許してはもらえない。ADHDにも認定が貰えないことを恐れて診察に行かない人がいるらしいが、そういう理解のなさが結果として当人とその周囲、両方を苦しめることとなるのだ。

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