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血風録 2020年5月 第5週

○ 五月二十四日(日)

 最新の『福南日記』と『続イマガワ血風録』を更新した。
 続おれこな原稿を書くための下調べ。単に『らき☆すた』のアニメを観るだけの作業。

○ 五月二十五日(月)

 Twitterアカウントを削除した。無限に読んでしまうからだ。新規ニュース、揉め事、猫画像など、Twitterは現代最高のコンテンツなので、無限に消費してしまう。おれにはやるべきことがある。しばらくTwitter禁止!

 noteの一部マガジンの運用を変更した。『続イマガワ血風録』の過去ログを有料化することに。電子書籍化するのは面倒なので、しばらくは有料noteでやっていく。

 動画。山田洋次監督・高倉健主演『遙かなる山の呼び声』をU-NEXTで観た。

『幸福の黄色いハンカチ』の前日譚みたいな話。登場人物は共通していないが、人物の属性が同じ。健さんは傷害致死の逃亡犯。倍賞千恵子は子持ちの未亡人、北海道で亡き夫が残した小さな牧場をひとりで切り盛りしている。そこへ逃亡犯の健さんがやってきて、警察の目から逃れるように住み込みで働くことになる。子役は吉岡秀隆である。武田鉄矢もチョイ役で登場する。小谷野敦がブログで面白いと書いていたので観たが、ほんとうに面白かった。山田洋次作品では、ほかには『故郷』と『吹けば呼ぶよな男だが』がオススメらしい。注目。

 下調べ。『続おれこな』。ちょっと飽きてきた。U-NEXTには1.8倍速の再生機能がある。これを使ってしまった。じつは、第3話以降、これといった「引っ掛かり」を感じさせる描写がない。当初は全24話すべての論評をおこなうつもりだったが、結局おなじことを繰り返しているだけのアニメなので、新たに稿を起こして論じるほどの特筆すべきエピソードをすくい取ることができず。

 福岡市図書館。五月二十六日から再開するってよ。明日から。でも、資料については、これからは買えるものは買おうと思っている。電子書籍もあるので。厳選した資料をつかった成果物が理想である。借りられるからって何でもかんでも図書館で調達していたら、いつまでたっても完成しない。

○ 五月二十六日(火)

 ネットサーフィン。パソコンのメモリやSSDを増設したい。だが、費用対効果を考えると踏み切れない。SSDを試してみたいのだが、おれはSSD換装の経験がない。

 十四時。『続おれこな』の下調べ。U-NEXTの無料期間が終わってしまったので、つぎはhuluに乗り換えた。1.8倍速再生にて。聴き取れる。気絶。

 二十二時ごろから、酒を飲みながら、ふたたび『続おれこな』の下調べ。全24話すべてを視聴した。

○ 五月二十七日(水)

 BCCKSで吉田棒一『ブロッコライズド』という電子書籍を買った。セルパブ。収録作『ちんぽこクリーム』目当てである。無料公開時にウェブで読んで気に入った → 収録されている本を買った、という流れである。あとで全体に目を通す。エッセイみたいな日記みたいんものが収録されている。おれの好きなジャンルである。

 二十時すぎ。『浅草底流記』のnote版に挿絵を加えていく作業。もはや興味を失っており、ようやく取りかかれた。正直なところ、電子書籍化を面倒だと思いはじめている。他のことをやりたい。おれの悪癖である。賢者モード。二十三時で休憩をはさんで食事。作業しているうちにすこし興味を取り戻した。

○ 五月二十八日(木)

 深夜三時半すぎ。『乞食裏譚』の現代かなづかい版のEPUBデータを作成した。見出し、挿絵指定など。あとは物理目次つくったり、画像サイズやレベルを調整したり、所有端末で表示テストしたり。ここまでくれば、あとは配布するだけである。アンドロイド端末の表示検証はスマホがあるけれど、iOS端末の表示検証ができない。A12を積んでいるiPadminiが欲しい。

 AamazonからSSDが届いた。さっそくHDDをクローンする……トラブル多発。ググりまくり。ひとつずつ解決して、ようやく正常にクローンが始まったと思ったら、遅々として進まない。デスクトップパソコンが使えないため、きょうはお休み。

○ 五月二十九日(金)

 午前十一時。ソフトウェアによるSSDクローン作業が完了した。約400GBのデータをクローンするのに18時間を要した。USB3.0ケーブルなのに。クローン完了後、ハードウェア部分の換装。PCケース内部は、ほこりまみれ。HDDをはずしてSSDと付け替えた。起動成功。ものすごく速くなった。やったね! SSD換装童貞を捨てることができた。

○ 五月三十日(土)

 読書。吉村昭『雪の花』
 福井藩の町医者が、当時の日本ではおこなわれていなかった牛痘の種痘を広めるために奔走したはなし。

 京都で種痘した子供を、雪の峠越えをして、期限内に福井藩の領内へ連れ帰ろうとするところが読みごたえがあった。そして、福井に戻ってきたあとも、天然痘と牛痘のちがいを理解できない役人や領民からの無視や迫害を受けたとこも、読んでいて慷慨をおぼえた。
 著者あとがきによれば、元は『めっちゃ医者』という題で刊行された長編小説だったが、のちに福井県にて新たな古文書資料が多数発見されたので、その資料をもとに加筆訂正をほどこして『雪の花』に改題刊行したという。
 「めっちゃ」は「あばた」の意。当時、天然痘の後遺症をさげすんで「めっちゃ」と揶揄したことに由来する。
 ところで吉村昭の文体。漢字をひらいていることが多い。だから読みやすい。

 漫画。『食品工場の中の人たち』

 おもに菓子工場アルバイトの経験を描いたもの。エッセイマンガだが、一般的なエッセイ漫画よりも描き込まれている。こと細かに工場内の機器や配置を描いている。おれも食品工場経験があるけれど、ほとんど覚えていない。すごい! コミティア参加で発行した同人誌が元になっている。