【339回】「この子にとっていい関わりか?いい関わりでないか?」をもって、保護者や地域の方にもきちんと言う悩み(191120)
今日も引き続き。
木村泰子、高山恵子「『みんなの学校』から社会を変える 〜障害のある子を排除しない教育への道〜」(小学館新書、2019)
頭を抱えた言葉。
ある小学校を思い出す。授業参観日である。
子どもは一生懸命考えて勉強をしているのに、廊下で何が起こっていたか。
なんと、保護者がずっと雑談をしている。しかも声が、教室に入ってくるのだ。
これは、間接的に子どもに影響を与える。
授業中なのに、関係ない話をしていていいの?
雑談がうるさいのに、先生は注意できないんだね。
教室で静かに参観している保護者もいる中で、廊下でワイワイ話す保護者たち。
「お静かに願います」とは言えても、「この子にとっていい関わりではないですよ」と言えるだろうか。
どうしても、「うるさいな、この先生」と反感されることを考えてしまう…。もし、教頭に、校長に訴えられたら。
逆に管理職に叱られると思ってしまう。
教諭って孤独。
教頭、校長といった管理職が、僕のような教諭の味方であれば、心強い。
管理職が守ってくれるなら、教諭は孤独にならない。チームになる。
保護者や地域の方と喧嘩をするつもりはない。
子どものために一緒に関わらせていただきたい。
そのためには、必要なことは言ってもいいのだろうなあ。
子どもたちが安心して生活している、勉強している姿がある。そこが基盤だろう。いや、そのような世界を子どもたちが作るために、保護者や地域の方に協力をお願いするべきか。
長い間担任から離れているので、理想を語っているだけになるのが辛い。
だが、今思い出した。担任時代。
特別支援学校の朝の会を公開したとき。生徒名を読んで返事をしてもらうだけではなく、保護者名(しかも下の名前)で読んで返事をしてもらったこと。
自分の悩みを話して、保護者に教えてもらったこと。
個別懇談を一人2時間もして、話がつきなかったこと。その後、同僚に叱られた。さすがにやりすぎた。
保護者と話をする、教えてもらうことを大切にしていた担任時代。
怒り顔など「権力争い」の顔を出すのではない。
悩みを聞いてもらう感覚で、そう、相談のように。
保護者と地域の方に、「この子にとっていい関わりではないかもしれません」と伝えることができるように…いや、どうだろう。言い方。もう、「これは言わないと」という状況になったら考えるかね。
主語を、「保護者」「地域の方」にして伝えればいいのかな。
「雑談をしていると、お母さん、授業を聞かない人って思われますよ。それは子どもにとってもつらいですよ」
嫌味くさいか…。
とりあえず、管理職、教諭をいつも守ってくださりありがとうございます。教諭もあなたたち管理職を応援しますから。