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【505回】7日間ブックカバーチャレンジ その7(200504)

緊急事態宣言延長。
5月11日以降の学校に関わる方針は、明日にでも出るのかな。


7冊目
太宰治「人間失格」(1952、新潮文庫)

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そこで考え出したのは、道化でした。
それは、自分の、人間に対する最後の求愛でした。(p14)


夏目漱石「こころ」とともに、毎年手に取る本。
本棚に4冊。
 

「道化」という言葉で思い出したのは、子ども時代である…。自分を出してはいけないというライフスタイルを選んだのは僕自身である…。
  
自分がすごす環境で生き残るために、道化になる。
道化になることに疲れ切る。
道化は辛い。
見方を変えると、いろいろな自分を作り出す力があるともいえる。
問題は、「ぼーっと黙っている素のままの自分でいる」ことがいいのか、「いろいろな自分ですごす」ことがいいのか、選択ができないというところである。今、選択、と書いた。このように、0か100思考、白か黒かと考える傾向がある。中庸を選ぶことができない。ここが一番問題かもしれない。「ここはOK、ここは仕方ない」と「物事はいい塩梅がある」考え方は、日々練習。