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自分に名前をあげるということ

名前は1つじゃない

SNSがよく使われている現在、生まれた時に与えられた名前と異なった名前を持つことは珍しくないことです。元の名前と全く関係ない名前の人も多々見かけます。

留学中に、その国の人が発しやすい音の名前を貰ったり、つけたりすることもあります。特にアジア系の名前の中には、ヨーロッパ系の言語話者には発音しづらいことがあるので、私の周りにはイングリッシュネームを持っている人が多くいました。

#名前の由来 》という素敵なタグをつけたので、私のペンネームの由来と、自分を名付けることについてお話ししたいと思います。

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Ephemeraの由来

私のEphemeraという名前ももちろん、自分が後からつけた名前です。実生活の中でも、戸籍の名前と留学中に使っていたイングリッシュネームの2つがあります。つまり、自分と認識する名前は3つあることになります。

Ephemeraはエフェメラと読みます。意味としては長期的に保存されることを意図されていない、一時的な紙のことです。また、ギリシャ語の起源となった言葉では、1日しか存在しえないものという意味があります。短命の虫や花などのことです。

この名前を選んだ理由は2つあります。1つ目は、言葉の持つ意味が、私の生まれた時からの名前の持つ意味と同じだったからです。自分が最初から与えられたものと共通する部分があるのは、何故だか落ち着きます。2つ目は、人間は儚いし、あっという間に死んでしまうということを戒めたかったからです。時間を自分のためにしっかり使いたいと思っているので、ぴったりだと思いました。

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自分を名付けるということ

名前には強い力があると思っています。正確にいうと名付けたり、言葉をつけるということ全般についてです。夢枕獏さんの「陰陽師」では「名前は一番短い呪いだ」という趣旨のセリフが出てきます。

言葉には、モノのあり方を縛る力があります。自分に新しい名前を与えるということは、自分が決めた自分のあり方を守るようなことなのだと思います。

もちろん親や周りの人から頂いた名前も素敵です。けれど、自分の決めた名前を使って何かするということは、自分自身を再定義し、進みたい方向に進むことを手助けしてくれるような気がしています。

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おわりに

名前の持つ力に興味を持った方は、自分の好きなように新しい名前を作ってみてください。私は戸籍の名前も、留学中の名前も、今使っている名前も、全て等しく好きです。ただ、Ephemeraでいるときが、一番自分のありたいように行動しているように感じます。


【陰陽師シリーズ特設サイト】


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