基本プロセスは課題解決

先日、練習メニューの設計は以下のステップで考えると書きました。

①目標設定:何を目指すか?ありたい姿・目標を明確に設定する
②現状分析:それに対する現状を丁寧に分析する
③概略設計:それらのギャップを埋めるためのステップ・流れを考える
④詳細設計:各ステップの目的に沿って、内容・所要時間を設定する

これとかなり似ていますが、練習と試合を通じた大きな流れの基本は課題解決だと感じています。

①目標設定
②課題特定
③原因分析
④解決策の立案・実行

課題解決にも、いくつかの流派がありますが、上記はわりと一般的な表記ではないでしょうか。

これをジュニアサッカーにおける、練習と試合の流れに当てはめると次のようになります。

①目標設定

クラブの方針や年間目標などを拠り所に、目標を設定します。

成長の早いジュニアサッカーでは、試合を重ねながら、時期ごとに目標アップデートしていくことも必要でしょう。

②課題特定

試合をしながら、もしくは動画などで試合後に振り返りながら、設定した目標に対して、どこに課題があるか?を特定していきます。

例えば、
・攻撃
・攻撃から守備のトランジション
・守備
・守備から攻撃のトランジション
という局面に分けたときの、どの局面に課題があるか?

など、MECE(モレなくダブりなく)に分解するという考え方は、サッカーでも有効です。

こういうフレームワークを知っておくことも、分析には欠かせないですね。

③原因分析

上記のプロセスで、「攻撃局面での後方でのビルドアップ」など、課題が特定されたら、次はその原因を深堀りします。

例えば、
・個人戦術なのか、グループ戦術なのか?
・個人戦術であれば、オンザボールの技術なのか?オフザボールの技術なのか?
・オンザボールの技術であれば、ドリブル技術なのか?パス技術なのか?
など

ここでも、MECE(モレなくダブりなく)に分解するという考え方は有効ですが、この段階になると1つの要因に絞り込まれることは少なく、複数の要因が絡み合うことが普通です。

その中でもどの要因を改善すると、目標に近づけるかを考え抜く必要があります。

考え抜くことが大事というのも、ビジネスとサッカーの共通点ですね。

④解決策の立案・実行

この部分が練習の設計です。前回までに書いた「概略設計」と「詳細設計」が該当します。

こうして書いてみると、しっかりやろうとすると、考えるべきことは多いですね。

ボランティア・コーチがほとんどであるジュニアサッカーにおいて、この流れを以下に効率的にできるか?ということも今後考えていきたいと思います。

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