感受性は言葉の量に比例する
美味しい、楽しい、心地悪い、そんな生きる事に直結する刺激はもともと脳の中に組み込まれているので感じる事が出来る。でも何か複雑な事を考えようとした時、私達は言語を使っている。優先順位を整理して時系列に並べたり、他の人との約束事を守ろうとしたりする時には必ず言語が必要だ。さらに記憶の限界を越えて何かに書き留め、過去の記録を確認し未来を良くしようとする時には言語の一つとして記号や文字を使う。そして言語は言葉で作られている。知っている言葉が少ないという事は自分が体験しているものごとを留めたり、整理する事が出来ないという事だ。そうなると語彙が少ないという事は感受性が乏しいという事にもなる。
例えば赤といっても朱色、紅色、真紅など沢山ある。何かを見た時に真紅に近いのか、朱色に近いのかはこの2つの色を言葉で知っていなければ表現が出来ない。茜色といえば夕焼けで、暁の後の日の出では使う事がない。自分の感受性の限界は言葉で、その言葉が表現力の限界にもなる。自分の表現力が相手の理解力の限界にもなる。なので感受性や表現力を高めたければ、言葉を沢山知らなければならない。
もっといろんな事を鋭敏に感じたい、そして深く考えたい。そしてそれをしっかりと表現したい。その時に役に立つのは読書。私達の会社では読書する事を支援しています。