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「本来はこうあるべき」を目指し良いビジネスをしていく 廣瀬智一さん|ミヤラジ起業塾#3

10月より開始したミヤラジ起業塾。今月は、栃木県にゆかりのある起業家の方をゲストに迎え、起業に興味を持っていただく期間となります。noteでは、アーカイブ音声と一緒にダイジェストを公開していきます!

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第3回のゲストは、連続起業家の廣瀬智一さん
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note ノート 記事見出し画像 アイキャッチ-3

第3回は、様々な大手企業の新規事業開発からベンチャーの立ち上げを経験している連続起業家の廣瀬智一さんをゲストに迎えています。これまでに、株式会社NOVENINEを始め、ヘルスケアを中心とした新規事業の立ち上げをされています。

稲川(ミヤラジパーソナリティ):
そもそもお二人はどこで知り合ったのですか?

常川:
前職でアクセラレーターをやっていた時に、製薬会社のプログラムがあったのですが、そこで廣瀬さんがスタートアップの代表として来ていて出会いました。広瀬さんが足利出身だと知り、栃木の繋がりで今回はお話を伺いたいと思っています。

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常川:
そもそも、学生の時はどんなことに興味があったのかを聞いてみたいと思います。

廣瀬:
高校生の時に興味があったのはロケットとか飛行機ですね。航空宇宙を設計したい思いがありました。私の祖父が宇都宮の富士重工にいて、テストパイロットをしていたことが影響しています。昔から聞いていたので、自分もロケットや飛行機を設計したいなと当時は思っていました。

稲川:
ご家族みなさんが起業をなさると聞いたのですが。

父の実家が代々やっている会社があるのですが、長男がもう1つ事業をやっていました。例えば、私の父は洋服屋さん、おじいちゃんは不動産屋さん。小さい時から「何代目のこの人はこんな仕事をやっていたんだよ」と聞いていたのもあり、起業は身近にありました。

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廣瀬:
大学院を卒業後は製薬会社に入社したのですが、 そのままずっと定年まで会社員勤めするより、「いつかは会社を飛び出して起業する」のは頭の片隅にはずっとありましたね。

稲川:
どの業種でやっていこう、というのはご自身の選択ですよね。どうやって決めていったんでしょうか?

廣瀬:
当時は、製薬会社で研究開発の仕事をしていました。具体的に言うと、病院で処方される薬は、2つの手順があって処方されるんですよね。 まずは研究所で細胞や動物実験の過程があるのが1つ。その次に患者さんに投与してこの薬の有効性があるのか調べる2段階があります。

私は2つ目のいわゆる「臨床試験」「治験」と言われますが、オペレーションや、やり方を考える部署にいました。

実際に製薬会社を離れて気づいたことは、同じ会社の中だと同じような仕事をしている人がたくさんいるので、あまり仕事の価値や強みがわからなかったんです。でもいざ(会社の)外に出てみると、臨床試験の経験のある人がほとんどいないという状況がありました。

そこで創薬ベンチャーの社長さんと知り合った時に「臨床試験のやり方が全くわからない」ニーズが分かりました。会社をやめたあとはコンサルティングという形で、特に研究開発系の仕事に関わることに。

稲川:
その後はどうなったんですか?

廣瀬:
大手の企業さんの黒子などもやっている中で、京都大学の薬学部の先生と知り合いました。そこで言われたのは、「薬のタネが見つかったんだ。これがもしかしたら将来大きな薬になるかもしれない。だけどそれをどうやって事業化すればいいのかわからない」と。

偶然なんですけど、薬学部で、研究成果を元に会社を作るためのサポートしますよ!というプログラムがあったんですね。そこに先生と一緒に申請をして通って。年間大体3000万〜5000万円の研究資金を頂きながら、事業化に向けて一緒にやっていました。

そこで事業の立ち上げを経験して、同時に活動しているといろんな知り合いができるんですよね。例えば投資家さん、あとは行政の方であったり。その流れで、事業を立ち上げたいと考えている歯医者さんに出会ったんです。

そこでも「一緒に何かできないか」となり、2018年にNOVENINEというオーラルケアのスタートアップの立ち上げをしています。


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稲川:
廣瀬さんって手を動かしている中で、また違うところに目が行き、新しいことを始めるじゃないですか。そのきっかけは何でしょうか?

廣瀬:
性格もありますが、1つのことに集中すると、不完全燃焼という感じがあるかなと。そういう意味でも、頭の切り替えのために2足、3足のわらじでやるのが一番丁度良い。あとは、A社で経験した内容をB社でも活かせる横展開もあります。当時はコンサルティングと京都大学と、NOVENINE立ち上げの3足のわらじでやっていて、やっぱり相乗効果がありましたね。

特に事業立ち上げだと、分野に限らず共通することもいくつかあるので、これも1つのポイントですね。

稲川:
ゼロからイチを生んでいくわけですが、起こした事業にずっといたいとは思わないんでしょうか?

廣瀬:
今意識しているのは、経験をたくさん積むこと。ゼロイチってみなさん苦労していて、ベンチャー企業でも大企業でも同じなんですね。その経験をしっかりと積むのが私の中で直近のテーマになっています。

常川:事業の立ち上げもそうですが、通常は1から10にする。今の事業の延長上を狙いますが、スタートアップのやり方は「価値を感じたら延長じゃなくても良い」

見つけたらそこに全集中してやるところがあって、色んなことに興味を持った方がいいんですよね。「やり続けたことをやらなくちゃ」よりは新しいことを見つけてそっちの方がよければ、すぐパッといける感覚を廣瀬さんから感じました。


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稲川:
事業をたくさん立ち上げられていますが、失敗への恐怖はないんでしょうか?

廣瀬:
あえてそこで萎縮しないのは私の中で肝に命じていますね。目の前にあるハードルも楽しんで乗り越えていく

乗り越えなければいけないので、そこを怖がって乗り越えるのか、楽しんで乗り越えるのか。それだけでも全然モチベーションは変わってくるので、ポジティブに行こうと思っていますね。

常川:
問題が何かと定義しながら修正して、また次に行って成功体験を積んでいく。起業にトライしようという方は、そこを恐れている気がしていて、一番の課題なのではないかなと思います。

廣瀬:
起業って「怖い」イメージがあると思うんですけど、それってある意味「起業してよかった」と思うことも絶対あると思うんですよね。

怖いなと考える量と時間だけ、楽しいことも同じ分をまずは考える必要があると思っていて、もう1つは、失敗する確率はみんなチャレンジすれば同じ。

一方で、行政さん・国・仲間たちに色々話を聞くと失敗をする確率を減らしたい、もしくは大失敗しないようにするような知識や知見は、サポート体制が実は成り立っているんですね。

自分1人でやるのではなくて、周りに助けてもらう前提で失敗のことを考える。そうすると、意外と失敗するのって量的にいうと少なくて、逆にワクワクすることが多くなるのではないかなと個人的には思っています。


▼廣瀬さんの起業ストーリーの続きはこちらからご視聴できます!
「スタートアップにおけるHARDTHINGSをどう乗り切るか」「最終的に目指していく姿は?」などラジオの中でお話しされています。是非ご視聴下さい🌸

|次回のミヤラジ起業塾は…
10月17日は、パナプラス株式会社代表の小竹花絵さんをゲストにお招きします!起業に至るストーリーや事業の方針がとても素敵で、お話しいただきたいと思います。

▼リアルタイムでラジオを聴きたい方は、こちらからご視聴方法をご確認下さい

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