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人生は20代で決まるから、「25歳」で決断しろbyキンコン西野

このnoteは2020年2月9日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
Voicyの提供:生川基弥さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしています。

今日はですね
人生は20代で決まるから、「25歳」で決断しろ
というテーマでお話ししたいと思います。

「熱狂できる5年」を選べ

以前僕がブログに投稿した内容なんですが、なかなかいいこと言ってるなと思ったので改めて音声でお届けしたいと思います。

今日のこの言葉は、20代前半の方に向けてお送りします。

それより年齢が上の方は、その頃のご自身の気持ちを落とし込んで「あー確かにな」とか「そんなことないよ」とかいった感じで話を聞いてもらえると嬉しいです。

このお話しは僕の周りを見渡したときの統計であって数字で出ているわけではないんですが、一緒に仕事してる人たちをずらって見た時、ほんとここに当てはまってるなっていうところなんです。

結論から申し上げますと、30代、40代から生まれ変わった人みたいな人を見たことがないんですね。

結果が遅れてやってきて30代40代になってからようやくチャンスが巡ってくる、成功することっていうのはあると思うんですよ。

でも、急に人が変わったって人には出会ったことがない。

もしかしたら僕もその類だったのかもしれないですね。

2回目のチャンスが絵本だったし、相方のカジサックもそうかもしれない。近いところで言うと、オリラジの中田君もそうかもしれない。

遅れてチャンスがめぐってくるって言うことは往々にあるんですが、そのときチャンスをモノにできるかどうかは20代の過ごし方で決定する。

まずは基礎体力が必要ですね。

僕はもうべらぼうにあるんですよ。たぶん一番努力してるって言い切れるぐらいあるんですね。1日20時間くらいやるんで。

そこってすごい違いじゃないですか。

普通の人の労働時間が1日8時間としたら僕20時間やってるんで。
そりゃすごい差が開きますね。

でも、なんでそもそも20時間やれるようになったかというと、20代の時からそれが当たり前だったからです。

実はカジサック、相方梶原君もyoutubeやるって決めてからむっちゃやるんですよ。

ユーチューバーになってから最初の1ヶ月ぐらいで5キロぐらい痩せたと思うんですよ。精神的に追いやられてとかじゃなくて、もうむっちゃやるから。もうこれやるって決めた的にぶわってやるから。

起きてる時間、全部それに投下する。

オリラジあっちゃんもそっちの類ですね。

そうすると、やっぱりチャンスをモノにできる。

なので、そういう癖をつけたほうがいい。

あとは人間関係。

周りのスタッフさんだとかっていうのは20代のうちに見つけておいたか否かで尽きる。

チャンスをものにできる基礎体力、癖、人間関係を20代のうちに身につけていた人なのかそうでない人なのかっていうのでやっぱり大きく結果が変わってくると。

やはり20代の過ごし方にすべてがかかっている。

そして、おせっかいなことを言わせてもらうと25歳で決断しろという話ですね。

このまま進むのか、それとも舵を切るのかの判断を25歳でした方がいいと思いますよっていうところです。

社会人を1、2年経験すると、さすがに自分の向き不向きっていうのは見えてくると思うんですね。

で、モチベーションというものは天から降ってくるものではなくて、どっかから湧いてで出るようなものでもない。

ちょっと行動を起こして周囲から称賛された量に比例するから、褒められたらもっと頑張ろうという気になるっていう順番ですね。

やっぱり結果が出てモチベーションっていうのがもっともっとあがっていく。

たとえば、僕が誰かを笑わしたときに「あーきもちいい。もっと笑わしたいな」っていうのがモチベーションなんで。

順番で言うと行動が先にあって、ちょっとした結果があって、その結果がもたらすものだから。モチベーションってのは。

今のあなたが嫉妬している人がいたとして、20代前半の同い年ぐらいで嫉妬しているあいつと、不向きな競技に手を付けてしまっている今のあなたとの差は、残念ながらここから広がるばかりです。

そもそも湧いて出てくるモチベーションの量が全然違うから。

なんだかなぁと思いながら仕事をしているあなたと「もっともっと気持ちいいことしたい」って思っているあいつとではどんどん差が開いてしまう。

突き進むもよし、撤退するもよし。

25歳で自問自答して、20代後半の5年間は寝食を忘れて向き合える競技に参加した方がいいと思う。

ちなみに僕がテレビの世界から軸足を抜いたね。

ひな壇に出ないとかそういったのを決めたのは25歳なんですね。

その当時、その判断に対して僕以前全員が反対したけど、関係ないですよね。その判断によってみじめな思いもしたし、世間の皆様からのバッシングもありましたが、それも関係ない。

そして今になっても、あの日の判断が間違っていたとは思えないんですね。

やっぱり25歳で「よし、絵本だ!」ってなってから本を書き始めるんですけど、それまで絵なんて描いたことがないよ。

僕は美術を専攻していたわけでも、絵が得意だったわけでもない。

ただ、世界にリーチするエンタメだったら非言語で翻訳がカジュアルにできるエンタメの方がいいなと思った時に絵本がスポンと入ってきたからね。

同時にタモリさんにも「お前絵を描け」とも言われたんで、じゃあやるかと思って、絵の学はなかったけど向き合った。

やっぱりやるって決めてからの向き合い方って半端ないんですよ。

どの絵本作家さんよりも絵本書いてたと思います。
朝起きて夜気絶して寝るまでの間ずっとやるんですよ。

本当にずっとやるんですね。

ずっとやるっていうのはずっとできたっていうことですね。基礎体力がついていたんで。

1日17時間も18時間もペン握ってわーってやって、すぐには結果は出なかったけど、やっぱり画力はぐっと上がったし、チャンスが巡ってきたタイミングでバーンて結果を出すことができた。

やっぱり基礎体力を20代前半で培っていたからっていうのはデカかったですね。

やっぱりね、20代後半とかは結果が伴わなくても外圧を無視できるほど打ち込める仕事を選んで、それやってるうちに自分と同じような道を選んだ仲間がよってくるんですね。

それがだいたい30代入ったあたりで爆発する。

なので、20代の過ごし方ってむちゃくちゃ大事。

おせっかいなほど言いますが、25歳で決断しろっていうことですね。

そして、そこからの5年間は寝食を忘れて向き合える競技に参加して、熱狂できる5年間を選んだほうがいいですよというお話です。

だいたいみんなここを通ってますね。成功している人は。

というわけで
人生は20代で決まるから、「25歳」で決断しろ
というテーマでお話しさせていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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