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キンコン西野流『伝わる話し方』

このnoteは2019年11月21日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供: まきや家さん

おはようございます。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

「構成」に気をつけよう

今日はですね、
「キンコン西野流伝わる話し方」
というテーマでお話します。

Voicyのコメント欄から相談があったので、
それを紹介して相談に乗っていきますね。

「つかぼん」さんから、

「いつもほんと楽しみに聴いています。
すごく聴きやすくてわかりやすいです。
僕は説明が苦手なので、
『上手な伝え方』
のテーマで話していただけるとうれしいです」

というご相談があったので、お答えしていきます。

まぁね、説明しなきゃいけない場面ってあって、
社会に出ればなおさらで、そこの上手い下手が出世に大きく関わってきたりするので、重大なテーマだとは思います。

でね、このことに関して僕の考えをお返しすると、

往々にして説明が苦手な人は、
説明が苦手なのではなくて、
説明の準備が苦手
っていうことだと思うんですね。

ちょっと厳しい言い方をすると、
説明の練習をサボってる、と。

努力不足である
っていうことをまず捉えたほうがいいと思ってるんですね。

僕の場合だと、
この世界に入って20年くらいになるんですけど、
この20年間、ほぼ毎朝、神社に行ってるんですね。

こんなこと言うとあれなんですが、
神社に行って神様を拝みに行っているわけではなくて、そこでやってることは、プレゼンの練習なんです。

「つぎ◯◯をします。そのためにアレとコレもします」
っていうプレゼンの練習を毎朝しているんですね。
どれくらいかな。けっこうな時間やってるんですね。

ここをしているとですね、
「お前、なにがしたいの?」
ってとつぜん話を振られた時に秒速で対応できる。

毎朝、練習して編集しているから、
プレゼン文章および説明にムダがない。

これがすごく大事だと思っていて。

つまるところこれは、
やさしさで。

ここを絶対押さえておいたほうがいいと思うんですけど。

話って相手の時間を奪う行為じゃないですか。

自分が何度も練習するだけで、
奪う時間を短くすることができるのであれば、練習したほうがいいですよね。

目の前の人のことを思うのであれば、
自分が影で練習すればいいだけの話なんで。

だから、説明が苦手っていう原因はですね、
くれぐれも才能って言葉で片付けてはいけない。

やっぱり、
努力不足、やさしさ不足
と思わないと、問題解決には向かわないと思います。

結局、練習が大事だよ
ってことをふまえた上で、
次はテクニック、コツの話ですね。
その先の話。

じゃあ、上手に伝えるにはどうしたらいいんだ?
っていうテクニック論になるんですけど、

いろいろあるんですが、基本中の基本は、
相手が自分に興味がある場合と、
相手が自分に興味がない場合で、
お話の構成を、説明の構成を、変えなきゃいけない。

もう少し具体的にいうと、
話のオチを変えなきゃいけない。

相手が自分に興味がある場合は、
話にフリを作って、最後までオチる
ってことができる。

「あの伏線がここできいてきたか〜」
っていう話ができる、と。

例をあげると、
「梶原くんがうんぬんかんぬんすったもんだあってYouTuberになりました」
みたいな。
それは僕に興味がある人への話し方ですね。

一方で、相手が自分に興味がない場合は、
相手にはおもしろいかどうがわからない話のフリを聞く理由がないわけじゃないですか。

となると、まずオチ、結論を言わなきゃいけない。

さっきの例だと、
「梶原くんがYouTuberになりました。うんたらかんたらすったもんだありまして」
みたいな感じですね。倒置法ですね。

どっちの話し方のほうが正解
っていうのはなくて、
自分と相手との関係性によって話の構成を切り替えることが重要である、と。

一般的には、
相手が自分に興味がない場合がほとんどだと思うので、結論から話す、を選ぶのがベタだと思います。

逆説的ではありますが、
ここを押さえている人と押さえていない人では、
話に立つ打席に立つ回数が変わってくるので、
当然、話術の格差がどんどん広がっていく。

なので、なるべく早く押さえておいたほうがいいと思います。

で、なんか宣伝みたいになって嫌なんだけど、
僕、オンラインサロンをやっているんですね。

毎朝、けっこうな記事を投稿してるんですよ。
毎日、ビジネス書を書いてるような感じですね。

そこでは3万2000人くらいの方が有料でも納得していただけるような文章を書かなきゃいけないので、
伝え方、みたいなことはけっこう意識して書いているので。

1回ちょっとのぞいてみてください。

文章というか、喋り方の参考にはなるんじゃないかなぁ。

けっこう文章書くのとお喋りするのが得意な方なので。

1回のぞいてみて
「なるほど、西野はここでこういう風にやってるのか」とか、
「文章やたら長いから、ここでインパクトもってきたんだ」とか、
話し方、説明の仕方、文章の書き方
の参考になると思います。

そうなるように書いてますので、のぞいてみてください。

というわけで、
「キンコン西野流伝わる話し方」
というテーマでお話しさせていただきました。

まとめると、
説明が苦手、というのは才能不足ではなくて努力不足、やさしさ不足である、と。

テクニック論では、
相手が自分に興味がある場合と興味がない場合では、
話の構成、オチのもっていきどころを変えましょうね
っていうお話でございました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


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