見出し画像

キンコン西野はどこまで先の未来を見ているのか?

このnoteは2020年1月30日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供: 三山哲緒さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日はですね、
キンコン西野はどこまで先の未来を見ているのか
というテーマでお話したいと思います。

今、一番面白いと思っているものは「世間」には出さない

僕の友人が企業のホームページとか広告の改善をしてくれる『kaizen platform』 という会社をしておりまして、僕の同じサロンの入会ページ等の改善もお願いしているんですけど、

このあらゆる改善を受け入れてくれるプラットフォームの会社名が『kaizen platform』っていうのが最高だなぁと思っていて。

名前でサービス内容を説明していて、お客さんに親切でいいなと思ってですね。

僕もサービス内容を名前にしようと思って、昨日、僕の各SNSのアカウント名を西野亮廣から西野えほんにしてみたんですが、今度は西野えほんって誰だという話になりましてですね。今は混乱を招いております。

インターネット上で西野えほんという名前を見かけたら僕のことなので、どうかその時は構ってやって下さい。お騒がせしております。

さて今日はですね、キンコン西野はどこまで先の未来を見ているのかというお話しです。

僕は毎朝懲りずにVoicyを更新していて、それをyoutubeにコピペしているわけですが、こんなオタクの戯れ言を楽しみに聴いてくださる変わり者が世の中にはいてですね。

よくその人たちから「キンコン西野さんの頭の中を覗ける」っていう感想を頂戴するんですけど、これまで何度も言っておりますが、Voicyやyoutubeで
話しているのは昔からあるビジネスの話でして。

もちろん僕の頭の中にある情報には違いないんですけど、これを西野が今考えていることとして捉えられてしまうのはちょっと違う。

2020年の僕が考えていること、思いついたことを取って出ししているのはあくまでオンラインサロンの中だけ。

それが「キンコン西野が次は〇〇を仕掛けてきた」と情報として世間に出回るのは、オンラインサロンに記事として投稿した2.3年後だったりしますね。

そして、それが世間に浸透するのはそこから3.4年後だったりするので、世間とオンラインサロンの間にはいつも5.6年のズレがある。

かなりタイムラグがあるってことですね。

「さすがにそれは言い過ぎだろう」と思われている方もいらっしゃると思うので、じゃあ今から2年前にサロンに投稿して今年いよいよ実装するアイデアは何かというとですね。

2年前、2018年にニューヨークの個展で試した『えんとつ町のプペルAR』ってのがあるんですけど。

これは何かと言うと、個展会場に展示されている僕の絵本のラフ画にタブレットをかざすとラフ画から1枚完成するまでの過程が展示されている。

ラフ画が額縁の中で早送りで流れるんですね。

絵が仕上がっていく様子がそこで見れるんです。

これが結構ウケがよくて、去年のエッフェル塔の個展でも大盛況だった。

で、これってあくまでテストなんですよ。

この『えんとつ町のプペルAR』っていうのはあくまでテストで、僕が2年前にサロンに投稿したのは、この技術の少し先の話。

絵本『えんとつ町のプペル』の各ページに該当する映画『えんとつ町のプペル』のワンシーンを埋め込んで、絵本および個展会場に展示されている絵にタブレットをかざすと映画のワンシーンが始まるようにしちゃおう

っていうやつです。

要は、映画が観れるって言うことです。

お母さんが子どもに本を読み聞かせする時ですね「これどういうこと?」とか「ここどうなってんの?」って子供に聞かれるわけじゃないですか。

その時に「ちょっと詳しくみてみましょう」ってお母さんが言ってタブレットをかざすと、そのページに該当する映画のワンシーンが流れると。プペルが走り回ってたりだとか、バーってセリフ言ったりだとか。

これを作った人が地球上にいないのでそれをやっちゃおうと言ったのが2年前で、今年いよいよ実装します。

今年出すから、今こうしてVoicyおよびyoutubeでお話ししておりますが、思いついた段階では言わないんですね。

そもそも企画なんて頓挫する確率の方が高かったりするので、アイデア段階ではサロンメンバーぐらいにしか話せないですよ。

あともうひとつ言うと、知らないっていうことと、嫌いという感情は極めて近い位置ある。

これ、けんすうさんが「セカオワが言ってた」って言ってて、だから、僕はセカオワの3番煎じです。

知らないっていうことが嫌いっていう感情が極めて近い位置にあるので、知らないことを世間に出してしまうと世間が無駄に怒っちゃうっていうことがよくあるんですよね。

「なんかよくわかんないですけど西野さんのこと嫌いでした」ってめっちゃ言われるんですよ。

僕がどんな活動をしているかよくわからないのに、よく嫌いになれるなと思ったんですけど、理由は知らないからなんです。

芸人だったら、ひな壇でてくれたら分かるじゃないですか。『M1』でてくれたらわかるじゃないですか。この人はこれぐらいの位置なのねって。

だけど、オンラインサロンで絵本も書いてて、しかもその絵本に映画を埋め込むとか言ってても、あいつ怪しいから嫌いってなっちゃう。

それをどうなんだろうなあって思うようになってからは、今面白いなぁと思うことは世間に出さなくなりましたね。

本当は、世間に早い段階でだして、世の中を全体を前にバッて進められたらいいなと思うんですけど、多くの人は条件反射的に知らないものに攻撃を始めてしまう。

で、攻撃したら、攻撃した人が最終的に割を食らうというか。

たとえば、クラウドファンディングのことを知らないから叩いたとしたら、その人は未来永劫、クラウドファンディングできないじゃないですか。

オンラインサロンを怪しい宗教扱いして叩いた人は、オンラインサロンが選択肢の一つになったとしてもできないわけじゃないですか。

数年前に叩いた歴史があるから、みたいなことで世間に叩かせてしまう。

それは逆に、世間の未来化を遅らせてしまうからやっちゃダメなんだと思って。

だから、その時いちばんホットなアイデアっていうのは世間には出さず、オンラインサロンの中だけで共有するようにしております。

なので、このVoicyおよびyoutubeを聞いて西野の頭の中を分かった気でいたら大間違い。ここでは大昔の話しかしてないんです。

ちなみに今日のオンラインサロンでは、絵本に映画を埋め込むARの発展形にまつわる展開の仕方や絵本の設計について整理できたので、今日はその話をしたいと思います。

そんなこんなで、今後もオンラインサロンでは新しいことを。そして、Voicyおよびyoutubeでは普遍的なビジネスの言葉についてお話ししていきたいと思います。

引き続き応援よろしくお願いします。

というわけで
キンコン西野はどこまで先の未来を見ているのか
というテーマでお話させていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。
興味がある方はコチラ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?