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飛行機はVIPで飛ぶ by西野亮廣エンタメ研究所

このnoteは2019年11月27日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供: チャーリーさん

おはようございます。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

リーダーに関する本でも書こうかなぁ

さて、わたくしの近況をお話するとですね、
最近、発表になりましたが、
『テニスの王子様』とか『NARUTO』
とかの2.5次元の芝居で有名な『ネルケプランニング』さんと組んでですね、
舞台『えんとつ町のプペル』を来年の1月に
神戸、東京で、大規模にやることになりました。

この制作チームのラインナップが昨日でたんですけど、
コンドルズの近藤さんとか、おもしろいクリエイターが集まって
「みんなで短期間でおもしろいもの作ろう!」となっております。

僕も期待にこたえたいから、
脚本担当なんですけど。
ここ数日間、根詰めてずっと書いて。

ようやく舞台の脚本が書き終わり、
サロンメンバーは知っているんですが、
実は、それとは別にもうひとつ、まだ詳しくは言えないんですが、
かなり大きな挑戦が控えていて。

それも本書く系だったんですね。
その本もおととい書き終わりました。

そんなことをしながら『えんとつ町のプペル』をつくり、
新作絵本2作をつくり。

大元である脚本は、いま言ったのは全部で5作かな。
無事書き終わったんですね。

ようやく自分の中でも一息ついて。

そうすると、
「次、なにやりたいかな〜」
って考えた時に、

前々からずっと気になっていた
「リーダーに関する本」ですね。ビジネス書。

オンラインサロンをやっていると、
いまだったら3万3000人(当時。2020年4月現在4万4000人)のメンバーがいて、
このチームをまとめる能力について、日々模索するんですよ。
これは勉強の連続で。

「こうすればいいんだ」とか、
「これはよくないんだ」とか、
本当に勉強の連続ですね。オンラインサロンっていうのは。

僭越ながらリーダーって立場におかせていただいたことで
学んだことって本当にたくさんあって。

「これは一冊の本に仕上げたいな」
と思ったときに、どうしようかなぁと思って。

僕、オンラインサロンで毎日記事を投稿しているんですね。

ブログにあげてる記事とはぜんぜん質がちがって、
毎朝、ビジネス書に掲載する記事を書いているくらいのレベルですね。

ずっと前日から頭の中で編集して、
朝に一気に書くんですけど。

1年で365記事できるわけじゃないですか。

その中で、リーダーに関する記事を抽出して、
それをまとめて本にしてしまったら、
サロンメンバーからしたらなにもおもしろくないから。

それを抜き取って、大幅に加筆修正して、
サロンの記事を元に大幅に加筆修正して本にしました
っていう本にしようかなって思っています。

こういうといやらしい話になってしまいますが、
「サロンの記事を元ネタにして書いています」
ってアナウンスをすることによってサロンの宣伝もできるし、
サロンメンバーが答え合わせのように
「あの記事がこんなことになったの」
っておもしろ要素を見出してもらえるかな、と。

それで、昨日の夜から過去記事を読み返しているんですね。

その中で、おもしろい記事があったので、
今日は『西野亮廣エンタメ研究所』の記事の中から、
1記事紹介したいと思います。

というわけで、今朝は
「飛行機はVIPで飛ぶ by西野亮廣エンタメ研究所」
というお話をしたいと思います。

VIP席を設計しろ

飛行機の運行に関わる売り上げの8割以上は
ファーストクラス、ビジネスクラスといった
プレミアシートになっているんですね。

つまりところ、
エコノミークラスの売上では飛行機は飛べない。
赤字になるわけですね。

「VIP席のみなさんあざーっす!」
っていうビジネスモデル。

飛行機に限らず様々なところで適用されていて、
毎年お台場で開催されている『ULTRA JAPAN』。
普通席のほかにVIP席があって、
チケット代が3万円くらいだったと思います。

これのさらに上にはVVIP席っていうのがあって、
こちらはチケット代が50万円前後だったと思うなぁ。

詳しくはわからないので数字間違ってたらごめんなさい。

ここも飛行機と同様ですね。
普通席の売上だけでは『ULTRA JAPAN』ってまわせないんですよ。

VIPやVVIPの人たちがたくさんお金を払ってくれているから、
普通席の値段を下げることができている、と。

僕のVoicyもですね、まさにそれで。
ひとりのVIPリスナーが、提供として1万円、1万5000円を払ってくれているから、
それ以外の人たちが無料で視聴することができている。

今日でいうと、
ガムテープの人チャーリーさん
が提供してくれているおかげで、無料で配信することができている。

くれぐれも言っておきますが、
このVoicyの売上はすべて支援にまわさせていただいております。
被災地支援なのか、海外のスラム街の子供たちに絵本を送る
って活動にすべてまわさせていただいております。

最初、提供枠を100人募集したんですね。
で、もう少し先の話になりますが、
100人が終われば、次は
「今日からの売上は、新作絵本の制作にまわさせていただきます」
っていうターンがくる予定です。
またお知らせします。

いずれにせよ、
わたくしのVoicyはひとりのVIPリスナーがお金を払ってくださっているおかげで
それ以外の方は無料で視聴することができている、と。

VIPでまわすというビジネスモデルはみんなにやさしいモデルなんですが、
これが以外と別の分野で適用されてなかったりするんですね。

たとえば、マンガ『ONE PIECE』は、
中学生であろうと、上場企業の社長であろうと、
1冊440円で統一されている。

ここにさ、
「作画の様子、動画もつけます」
って4万4000円のVIP本を作れば、熱烈な『ONE PIECE』ファンの社長は買うでしょうし、
VIP本が1冊売れれば、中学生100人に『ONE PIECE』を無料配布することができる。

VIPの値段設定のやり方次第でこういうことが可能になってくる。

絵本『えんとつ町のプペル』は完全にこれをやっていて、
VoicyのVIPの売上で絵本を買って、スラム街の子供たちに寄贈しているんですね。

Voicyの提供枠は1回1万円ですから、
1回の放送で5冊寄贈できているわけです。

映画であろうが、八百屋さんであろうが、
世の中にある様々なビジネスが取りこぼしているのはこれで。

お金をだしたいVIPがいるのに、
VIP席をもうけていない。

絵本にVIP席がつくれたんですよ。

『えんとつ町のプペル』にVIP席を作れたんだから、
ちょっと頭をひねれば、あらゆるビジネスモデルに適用できると思います。

で、VIPの恩恵を受けた人たちの中に、未来のVIPが眠っているので。

つまり、
『えんとつ町のプペル』をもらった人が大人になってお金に余裕ができた時に
「次は自分がVIPとしてプレゼントする側にまわろう」って。

その循環を作り出してあげると、みんながしあわせになると思います。

まあ、結論ですね、
あらゆるビジネスでVIPモデルは作れるにも関わらず
マンガの値段を一冊440円で統一してしまってるのどうなの?
っていう話です。

お豆腐一丁何百円で統一しているけど、ほんとにそれでいいのか?
そこになにか付け加えたらセレブはそれを1万円で買うかもしれない。

そのお金で誰かに、お金が余裕がない人に、安い値段とか無料で提供できる。
その循環をつくることが可能で、ビジネスを設計する人はこれを
「飛行機だけのものだと思ってないか?」って話ですね。

みなさんがやられているお仕事で
このモデルは使えるかどうか
と考えてみてください。

今日はですね、
「飛行機はVIPで飛ぶ by西野亮廣エンタメ研究所」
というオンラインサロンの記事を元にお話させていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。

※キングコング西野亮廣が毎朝、最新エンタメビジネスに関するコラムを配信しています↓


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