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完璧な答えが出るまで動かない人は、結局、最後まで動かない byキンコン西野

このnoteは2020年10月29日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:西野さん映画を観に行きます 世界がどんなに煙っていても僕らに星空をみせてください 尊敬しています 宣伝じゃありません 叫びです はらだこうへい さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「完璧な答えが出るまで動かない人は、結局、最後まで動かない」
というテーマでお話しします。


毎度のごとく近況報告からさせてください。

昨日もお伝えしましたが、クラウドファンディング「SILKHAT」内で立ち上げたプロジェクト「西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座 【上級編】~」の受講者が現時点で2300人を突破しました。

「上級編」とありますが難しい話をするわけでも、難しい言葉を使うわけでもなくて、今さら「クラウドファンディングというものがありまして…」という話はしませんよ、というぐらいの線引きだと思っておいてください。

以前、出版した『革命のファンファーレ』という本では「いかにして、絵本『えんとつ町のプペル』を届けるか?」をベースに書いたのですが、今回の講演会は「いかにして、映画『えんとつ町のプペル』を届けるか?」をベースに、様々なサービスに転用できるマーケティングの話をしたいと思います。

興味がある方は、是非。

そして、お知らせがもう一点。

昨夜、思いついて、今、猛スピードで準備している最中なのですが、10月31日ってハロウィンじゃないですか?

また、あたらめてお知らせしますが、この日の朝7時頃に映画『えんとつ町のプペル』に関する、かなり本気の動画を公開することになっておりまして、ここでも一盛り上がりを作ろうと思うんですね。

で、実は、その後のスケジュールは「制作日」として一日空けていたのですが、でも、せっかくハロウィンで、一応、映画『えんとつ町のプペル』の主人公は「ハロウィン・プペル」という、ハロウィンの日に生まれたバケモノなんです。

でもって、その映画が今年公開される。

ここで、何かしないのも変だなぁと思って、後にも先にもないく「今年限り」で、僕が「プペル」の仮装をして、お客さんと一緒に写真を撮るイベントを開催しようかなぁと思っております。

コロナ対策として、検温やら何やらを徹底して、限定200組を時間で区切って募集して、順に撮影していこうかと。

もちろん、その写真をSNSにアップするのはオッケーです。

参加チケットはクラウドファンディングで販売しようかと思っていて、このあと、大急ぎでプロジェクトページを立ち上げて、1日限定のクラファンディングをしようと思うので、興味がある方は覗いてみてください。
#今日中に立ち上げたい

プペルの衣装はバッチリ用意しておりますので、参加される方は、私服でも、仮装でも、ルビッチの格好でも、ご自由にどうぞ。

というわけで、今日の本題です。

今日は「完璧な答えが出るまで動かない人は、結局、最後まで動かない」というテーマでお話ししたいと思います。

僕は、自分の好感度を上げる為によく支援活動や寄付活動なんかをしているのですが、そんなことをしていると、時々、「今回、支援の対象にならなかった人はどうするんですか?」とか言われるんですね。

とか、街の本屋さんを応援したくて、本屋さんで本を買う運動をしていたら、「本屋さんを助けたければ、魚のあげるのではなくて、魚の釣り方を教えるべきだ」みたいな過去、数百億回こすられた言葉を投げてくる方がいる。

これって結構、支援活動とかしている人が言われる「あるある」なんですけども…

これは「二つ」完全に間違っていて…

まず一つは「行政の活動と個人の活動の区別がついていない」という点。

それぞれ何が違うかというと、予算の出どころが違うんですね。
行政の活動は税金で、個人の活動は、個人のお金で賄われています。

税金を支払っている以上、国民には税金の使い道に口を挟む権利はあるのですが、個人のお金の使い道に口を挟む権利なんて、1ミクロンもありません。

その人が働いて稼いだお金を、風俗に使おうが、パチンコに使おうが、寄付に使おうが、その人の勝手で、間違っても、そこは他人が口を挟める領域ではない。


これって、メチャクチャ当たり前のことだと思うのですが、この線引きができない人って、結構、多いです。

想像してください。

コンビニでコーラを買っている時に、横から中年がやってきて、腕をガッと掴んで、「コーラを買うぐらいなら、そのお金は、アフリカの子供達に使うべきだ」とか言ってきたら、恐怖じゃないですか?

「そう思うのならば、お前がしろ」って話じゃないですか。
お前の、その謎活動をしている時間を、アフリカの子供達に充てろよ、と(笑)


まずは、「口を挟んじゃいけない領域の線引きができていない」というのが一点ですね。

で、次に、これは本当にやめた方がいいと思うのですが…たとえば、本屋さんで本を買う応援活動に対して、「本屋さんを助けたければ、魚をあげるのではなくて、魚の釣り方を教えるべきだ」みたいなことを言ってくる、一見、いいこと言っている風のオジサンっているじゃないですか?

これが今日の本題なのですが、「じゃあ、何かい?」と。

本屋さんを応援しようと思ったら、「本屋さんが未来永劫、安定して収益をあげられるシステム」を構築するまで、本屋さんの応援はしちゃダメなのか?

ファンがアーティストを応援しようと思ったら、CDやグッズを買うのではなくて、応援しているアーティストが5年後も10年後も食っていけるシステムを構築するまで、ファンは動いちゃダメなのか?

正解を出せるまで動いちゃダメなのか?

そうじゃないでしょ?

何事も、まずは自分ができる範囲で、自分ができることから始めて、試行錯誤を繰り返して、そして正解に辿りつくわけじゃないですか?

僕は今、かなり大きな規模のアニメーション映画を作っているのですが、最初は、遡ること15年前。

0.03ミリのボールペン一本で描き始めたんですね。当然、仲間はいないし、この活動が求められているかどうかも分からない。

それに対して、「ボールペンでせっせと描いてるけど、今の、世界レベルのエンタメは、○○だから」と言われても、「……そんなことは分かってるけど、今の僕には、これしかできないし、これをやらないと次のステージにいけないじゃないか」という話じゃないですか。

25歳の僕は、今みたく、何千万円とか、何億円という予算を使える力はないので。

ボールペン一本で始めるしか、始まらないんです。

正解までの道のりを模索している人間に対して、いきなり正解をぶつけてきて、「そんなことでは、解決にならないから」みたいなマウントをとってく人に対しては、「それって、他人にアドバイスをしているようで、【動かない自分】を正当化する為の言葉だろ?」と思うんです。

いきなり答えが出せるわけがないんだから、間違ってでも、まずは一歩踏み出さなきゃいけない。

「歩き始めなきゃ、辿り着かない」という当たり前の話です。


今日は「完璧な答えが出るまで動かない人は、結局、最後まで動かない」について、お話しさせていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。

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2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』

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※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。
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