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キンコン西野は具体的にどんな仕事をしているの?

このnoteは2019年10月4日のvoicyの内容を文字起こししたものです。

どうもこんばんは。キングコングの西野亮廣です。
お笑い作家をやったり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしてます。

今夜はですね、「キンコン西野は具体的にどんな仕事をしているの?」というテーマでお話します。

「タレント西野亮廣」「キングコング西野」の仕事

オンラインサロンメンバー以外の方は、
「キンコン西野は何しているのか?」ってよくわかんないと思うんですよね。

たま〜にテレビで見かけて、
「なんか忙しそうにしてるけど、なにがそんなに忙しいの?」みたいな風に思われてるかもしれない。

実際、そんなに忙しくはないです。だけど、まあ、人並みには働いている。

僕の1日のざっくりしたスケジュールはですね。
今日の場合だと、朝起きて、まずは、このvoicyを録って放送する。
それがひとつ目ですね。

2つ目は、ブログを書く。これはもう、毎朝やってますね。

3つ目は、「10キロジョギングする」。
これも毎朝ですね。もう20年間、毎朝やってます。

4つ目。「オンラインサロンの記事を書く」。
4つ目が、僕のお仕事の大半を占めてる感じですね。
午前中に絶対に終わらせておかなきゃいけない作業っていうのは、この4つぐらいなんですよ。
まあ「10キロジョギング」は仕事でもなんでもないですけど。

昼からは、ものづくりしてます。
この間まで「株式会社NISHINO」という会社の社長をやっていたんですけど、社長業を友達にあげたんですね。
それで、ぼくはクリエイティブに専念しています。「おもしろいことを思いつく人をやってください」っていうポジションですね。

昼から夜までの時間を使って、もう、ボケーっとオモロイことをただただ考えてる。そんで、夜は飲みに行く。シンプルに言うとこれだけ。

だけど、毎日毎日ボケーッと考えられる訳ではなくて、当然、ほかの仕事も入ってくる。

たとえば、タレントとして活動するときは、
キングコングの漫才。「西野コンサル」の番組収録。「毎週キングコング」でYouTubeの収録。「猫舌SHOWROOM」の配信。講演会が年間70本ぐらい。あと、サロンメンバーとの交流会。

で、気が向いたら、ときどきテレビに出る。
これらが、表の仕事です。
「タレント西野亮廣」「キングコング西野」としてのお仕事ですね。

で、じつはですね、仕事の9割がどっちかというと裏方なんです。出役ではなくて、ほんと、裏方で。あんまり人目に触れないところで活動しています。こっちのボリュームが、けっこうある。

『西野亮廣』の仕事

ここからは、裏方のスタッフ、クリエイターとしての西野亮廣のお仕事の話なんだけど、これがけっこう重なり合っていてですね。

まずは、来年公開の映画「えんとつ町のプペル」の制作に、けっこう時間を割いてます。映画公開前に小説「えんとつ町のプペル」を出すので、それの執筆。

「えんとつ町のプペル」は、さいしょ絵本で出したんだけど、あれは全体の2割ぐらいしか描いてなくて、まだ主人公が出てないんですね。全体のストーリーはまだ世に出してないんですよ。

なので、まだお見せしていないストーリーを、来年の夏あたりに全部公開します。8年ぐらいのプロジェクトが、来年の夏に完結する。いま、けっこう山場です。

その裏では、新作の絵本を2本同時に制作を進めています。

そして、これはけっこう大人のやり取りなんですけども、絵本の2次利用の契約関係ですね。なんかこう、グッズとか、そういうやつです。これは全部ひとりでやってる訳ではなくて、たくさんのスタッフのみなさんと協力して役割分担してやっているお仕事ですね。

さらにはですね、国内と国外、それぞれ1本ずつ舞台を制作するので、いま、その準備をしています。片方がミュージカルです。オンラインサロンの中ではすでに言ってるけど、まあ、どっかのタイミングで発表されるはず。

で、美術館建設。これは「えんとつ町のプペル美術館」ですね。兵庫県川西市に建設する「えんとつ町のプペル美術館」の建設を進めております。

それと、11月にある「BOTAFES」っていう屋外イベント。「時計台のオブジェ」を建設中です。

ほかには、ラオスに小学校を寄贈するので、その小学校も建設中。まもなく完成します。

あと、2か月に一度ぐらいのペースでフィリピンにある東洋最大のスラム街「トンド地区」の子供たちに支援をしている。
その関連だと、いまちょうどクラウドファンディングをやっています。今年のクリスマスに「フィリピンの子供達にX´masプレゼントを贈りたい」というクラウドファンディングの途中です。(目標金額を達成し、2019年12月に実施。)

あとは、「レターポット」「しるし書店」っていうウェブサービスの運営と、吉本興業が運営している「シルクハット」っていうクラウドファンディングのプラットフォームの運営手伝いをさせていただいております。
それと、「レンタル会議室」ですね。オンラインサロンのメンバーが使う「レンタル会議室『ZIP』」の運営もしています。

で、エッフェル塔での個展の準備。今月末に開催される「西野亮廣『光る絵本』展 in エッフェル塔」の準備もしています。(2019年10月に実施)

そして、来年(2020年)に大阪で開催される個展の準備もしています。

そんなことしつつ、「スナック『CANDY』」の運営をしたりだとか、会社のコンサルが年間50件ほど入ってたりとかですね。

あと地味にヘビーなのが、「BASE」っていうネットショップでサイン入りの絵本を受け付けていて、その梱包と配送を自宅からやっております。
で、たまに気が向いたらビジネス書を書くっていう感じですかね。
ほかにも色々あるんですけど、だいたい、30、40ぐらいのお仕事が同時進行してるっていう感じです。

「転職」「副業」が当たり前の時代を前に、言わないほうがいいこと

僕の仕事は、ほとんど「職業の掛け合わせ」で生まれてるんですよ。「芸人×絵本作家」とか「会社経営者×芸人」だとか。

日本は「ひとつの仕事を最後まで全うすることがすばらしい」って価値観が根強くて、副業、転職する人に対して、けっこうキツく当たっちゃいがちだよね。
僕が「芸人から絵本作家になる」って言ったときも批判が多くて、「芸人のくせに絵本書きやがって!」みたいに言われたし。

だけど、それがいま仕事になってるってことは、そこに需要があるってこと。

この話、ちゃんと僕ら世代を整理しなきゃいけないと思うんです。昔と今とで、何が大きく変わったかを。

まあ、色々変わってるものはあるんですけど、いちばん数字でわかりやすいのが、企業の平均寿命が短くなったこと。
1980年くらいは、企業の平均寿命って30年ぐらいあったんだけど、たしか、2017年に倒産した会社の平均寿命って23年ぐらいなんですよ。
つまり、大学卒業して、ある会社に入ったとしても、40代半ばには会社はないって考えた方がいい。下手したら、もっと早く無くなってるかもしれない。
だから、ひとつの会社で定年まで勤め上げるっていうのは、極めて難しいし、可能性の低い生き方なんですよ。会社の平均寿命はどんどん短くなっていきますから。今後。

その一方で、僕たちの平均寿命は延びていく。そうすると、60歳で定年退職なんかできないですよね。多分。僕たちは80歳ぐらいまで働かなきゃいけないと思う。

なので、「人生のうちに3、4回は転職するのが当たり前」っていう時代が間違いなくやってくる。

その時代に備えて僕たちがやるべきことは、転職や副業に慣れておくこと。この訓練をしておかないと、ちょっと厳しくなると思います。
なので、ひとつだけ気を付けた方がいいのは、転職とか副業してる人に対して「お前は何屋さんなんだ!」って、昔みたいなこと言わないで。
未来の働き方を見据えたときに、自分の首がすごく絞まってしまうからね。
だから、そういう発言はやめた方がいいと思う。

というわけで、今日はこれから飲みに行ってきます。
またお会いしましょう。

それでは、素敵な夜をお過ごしください。西野亮廣でした。

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