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長引くコロナ時代を生きるコツ by キンコン西野

このnoteは2020年8月2日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:メモ魔のささまるさん


どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「長引くコロナ時代を生きるコツ」
というテーマでお話しします。


どうやら「新型コロナウイルス」の第2波がやってきていて、失意のドン底にある人、「共存していくしかない」と割り切っている人……いろんな人がいると思います。

一つ確かなことは「何も手を打たなかったら終わる」ということ。
現在、いろんな人がいろんな手を打っています。

そんな今日は、「長引くコロナ時代を生きるコツ」というテーマで、お話ししたいと思います。

これは全ての人に共通する話なので、べつにシェアしなくてもいいので、今日の内容をお友達に伝えてあげて欲しいです。
今日のこの放送が、少しでも皆さんの生活の後押しになると嬉しいです。


まず最初に。
打ち手を考える前に、絶対に整理しなきゃいけないことがあります。
それは、「コロナによって何がどうなったのか?」「コロナが何を明らかにしたか?」という部分です。

コロナの感染が拡大して、皆さん、何を始めました?
これまで手を付けていなかったけども、「コロナによって始めざるをえなくなったこと」って、何があります?


僕が今、パッと思い当たるのを挙げてみますね。

「Uberイーツ」
「クラウドファンディング」
「ZOOM会議」
「YouTube」
「オンラインサロンのような有料のクローズドコミュニティー」

…まぁ、こんなところです。

実はコレ、「先進的な人」や「意識高い系と揶揄されていた人」が何年も前からやっていたことです。


べつに、「先進的な人」はウイルスの脅威に備えて、その働き方をしていたわけではないのですが、どういうわけか、新型コロナウイルスは彼らの生き方を選んだ。

これに関しては「偶然」の要素が含まれているので、「先進的な人」がドヤることでもないと思うのですが……ただ一方で、彼らと同じ手段を取らざるをえなくなってしまったのは事実なので、この時、「教えを乞う」というのが本当に大事だと思います。

 
簡単にできないことは分かります。
少し前まで、彼らのことを鼻で笑っていたから、今さら「教えてください」とは言えない。

だから、決して「教えてください」とは言わずに、シレ〜っと否定していなかったことにして、見よう見まねで始めてみる…ということを多くの人がやっている。

そりゃ、人だから、守りたいプライドがあって当然だと思います。
ただ、それよりも守らなきゃいけないものがあるハズです。
家族の暮らしだとか、スタッフの生活とか。

僕は、自分のプライドなんかよりも、そっちを守ることの方が遥かに重要だと思っているので、この話を続けますね。

キチンと頭を下げて、教えを乞うた方がいいです。


必要に迫られて、見よう見まねで始めた軌道修正・突貫工事は、貴方や、貴方の家族や、貴方のスタッフを救ってはくれない。
表面だけ真似ても意味がないんです。

そう言われてもピンとこないですよね。
説明します。

たとえば「クラウドファンディング」。

今回、「このままだとお店の家賃が払えないから」という理由で、クラウドファンディングをした人って、本当にたくさんいて、これからもたくさん出てくると思います。
目的は「生き延びる為のお金を集めること」です。

この際、より多くの支援が集まった方がいいのですが、「クラウドファンディングの支援の手をブロックする者」がいて、それが何かと言うと、【ログイン】なんです。


僕はSILKHATというクラウドファンディングのプラットフォームを利用していますが、支援してもらおうと思ったら「吉本ID」を取得してもらわなくちゃいけないんですね。

他のサービスでも同様の作業があります。

この時、「支援はしたいけど、ログインの手続きが面倒だから、支援するのは辞めておこう」という人が本当に多い。
支援の最大の障壁は【ログイン】なんです。

なので、クラウドファンディングの支援の手を無駄にしない為には、自分の活動を支援してくれそうな人に「すでにログインしておいてもらうこと」が大事なんです。

だから僕、去年、何の興味もない「吉本男前ランキング」というのに積極的に参加したんです。

吉本男前ランキングに投票しようと思ったら、「吉本ID」にログインしなきゃいけないんで。


クラウドファンディングの挑戦は、ここから始まっているんです。
このことは、その当時から、オンラインサロンメンバーには言いましたよ。

しかし、おそらく、日本の99.9%の人は、「いつかやるクラウドファンディングの為に、今のうちから、自分のことを応援してくれる人にログインしておいてもらおう」とは考えていない。

だから、
「お金が無くなった」
「何? クラウドファンディングというものがあるのか?」
「よし、ウチもやろう」
「…あれ? 思うように、お金が集まらない」
ということになる。

表面だけ真似でもダメなんです。

YouTubeであろうが、オンラインサロンであろうが、全部同じです。

前々からそれをやっていた人達は、何年も何年もかけて、目には見えない部分の設計を研究&改善しまくっている。

「どうすればyoutubeが上手くいくか、どうすればオンラインサロンが上手くいくか、何をしちゃダメなのか」というデータを取りまくっているんです。

「お金が無くなった」
「何? クラウドファンディングというものがあるのか?」
「よし、ウチもやろう」
「…あれ? 思うように、お金が集まらない」
という経験は何年も前に終わらせていて、その対処法は、もう持っているんです。


コロナに襲われて、必要に迫られて、表面だけを真似て、自分達だけで考えて動いている人は今、ことごとく失敗しています。

当然、ボールを打つにはバットが必要なんだけど、「その握り方じゃ打てないよ」「持ち手が逆だよ」みたいなことが普通に起きている。


「算数」って習うじゃないですか?
「英会話」も習うじゃないですか?
「水泳」も習うじゃないですか?
「ゴルフ」も習いますよね?

理由は、「先人が積み上げたデータを使った方が効率が良いから」です。

ところが、「クラウドファンディング」は自分でやっちゃう。
 

おかげで、無駄だらけなんです。。

 
「リターンのオリジナルTシャツ」…要らないです。

100枚注文が入れば元を取れるけど、それ、一枚でも注文が入ったら、作らなきゃいけない。
その一枚の為に、デザイン費がかかり、プリント代がかかる。
場合によっちゃマイナスになることもある。
これ、どういうことか分かります?

「他の人の支援の一部が支援に使われずに、誰も求めていないオリジナルTシャツの制作費に回される」

ということです。
そんな簡単なお金計算ができない人にお金預けられますか?
「どうせ、その調子で支援金を溶かす」と思われてしまう。
すると支援の集まりが鈍る。

こんな初歩の初歩の初歩の初歩のミスを、平気でやっちゃう。
それによって支援が集まらず、店が守れなくなる。家族やスタッフが守れなくなる。

たった一言、「教えてください」と言えば済むんです。


長引くコロナ時代を生きるコツは一つ。

「前から、その活動をしていた人に頭を下げて、教えを乞う」

です。


言葉が汚くなるけど、ごめんなさい。本音を言います。


お前、いつまでカッコつけてんだ?
店やスタッフや家族を守ることよりも、自分のプライドを守ってしまう……お前の覚悟はそんなもんか?


この流れでいうのもアレなんですが、、

僕の経験でよければいくらでも提供しますし、たぶん、国内トップレベルで役に立つアドバイスができると思うので、いつでも言ってください。

メチャクチャ応援していますし、この苦難は一緒に乗り越えたいなぁと本気で思っています。

というわけで、
「長引くコロナ時代を生きるコツ」
というテーマでお話しさせていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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