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キンコン西野の圧倒的な時間管理術

このnoteは2020年3月21日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:ビッグファイブさん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「キンコン西野の圧倒的な時間管理術」
というテーマでお話したいと思います。

ダメ人間設定で時間を管理する

近況を申し上げると、最近は舞台の稽古が毎日入っていて、時間にあまり余裕がありません。午前中にこの Voicy と Youtube の録音、その後にブログの記事を更新し、さらにオンラインサロンの記事を更新して、最後にサインして梱包配送を済ませ、稽古場に入って、午後から夜まで稽古です。

その後、こまごまと打ち合わせなどが入り、ようやく体が空くのはその後です。ちなみに、翌日の稽古のセリフも、夜に家にいる間に覚えなければいけないという状況です。

こうなると、「時間を上手に使う技術」がより求められるのですが、きっとこれは僕だけに限った話ではないでしょう。時間は平等にあるものなので、差が生まれてくるとすれば、時間の使い方しかありません。

それを語る上で、キンコン西野の時間管理術がめちゃくちゃ簡単な上に、効果的だと思うので、今日はその話を皆さんに共有したいと思います。

まず、僕はものすごいダメ人間です。近しいスタッフはみんな知っているのですが、僕はみんなみたいに我慢ができないし、すぐ飲みに行ってしまうし、仕事中だろうがムカついたら帰るという行動をしてしまいます。とにかく終わってるんです。

本当に人としても最低なのですが、ただ、僕自身という素材が終わっていることと、僕自身が出す結果というのはまた別の話です。素材が終わっていることを踏まえた上でプロデュースすれば、良い結果を望めると考えています。

基本的に、僕はダメ人間設定で時間管理をしています。

今日は「ダメ人間をどうプロデュースしていくか」という話になりますが、
このために最初に決めることは「頑張らせない」ということです。

頑張らないと目標に達成しないようなプロデュースは、僕のようなクソ人間には、御法度です。こういう奴はどうせサボってしまいます。なので、頑張らないとたどり着けないようにしてはダメで、頑張らせないということは非常に重要です。

例えば僕は、芸能ゴシップには時間割かないと決めています。芸能人の色恋に持論を展開したところで、僕が目指しているエンタメで世界を取るという目標には一歩も近づかないからです。

事実、僕の周りで、成功者と言われている人の口から「東出くんがさあ」というような話は聞いたことがありません。

もちろん、お仕事としてテレビでコメンテーターをやられている方は別です。中規模の成功はあるかもしれませんが、所詮その程度で大成功している人で、プライベートで芸能人の色恋に口挟むことに時間使ってる人は見たことがないのです。

つまり、それは無駄な時間ということです。なので、僕は芸能人の色恋には口を挟まないし、テレビのそういったニュースもネット記事も読まないと決めています。

ただ、そうなると流れてくる東出くんのニュースをその都度スルーし続けなければいけないので、結構、頑張らないといけません。スルーし続けると言うのは、見る・見ないの二択のうち、見ないを選び続けるということです。

例えば、それはニュースの見出しで気になるものがあっても、見たい気持ちをグッと押さえ続けるということで、ここには結構な負荷がかかっています。僕のようなダメ人間は、この負荷に耐え続けることというのは不可能なのです。

「ちょっと気持ちが揺れちゃった、見ようかな」となってしまいます。そうなってくると、負荷を与えないようにしないといけないということになります。

つまり、 僕のように、糞人間のくせに芸能ニュースを見ないと言っている奴には、見る・見ないの判断をさせてはダメなのです。

要らない時間を与え続けている犯人は誰だ

そこで考えるのは、スルーしなければいけない芸能ゴシップは、そもそもどこに流れているかということですが、多くの場合は、SNS のタイムラインです。自分がフォローしている誰かが引用リツイートしたニュースで知ることが多いです。

ただ、よくよく気にしてみると、芸能ニュースを引用リツイートしたり、一言物申したいような、芸能ニュースを僕のタイムラインに流す人は、毎回同じ人なのです。毎回きれいに同じ人です。


その人をフォローから外してみたら、これが見事に自分が住む世界から芸能ゴシップが消えました。こうなってくると僕は、見る・見ないの判断をいちいちしなくてもよくなります。気になる見出しに勝ち続けなくてもよいという話です。その結果 、時間にゆとりができ、芸能ゴシップがない世界の生産性の高さを知ります。

つまり、時間管理の一番の方法は、要らない時間を削るということです。

そして、今回のお話は、「自分に要らない時間を与え続けている犯人がいるぞ」ということです。その犯人というのは、『世の中』という漠然としたものではなくて、自分がフォローしている誰か個人です。その個人をフォローから外してみると、1日が長くなります。1年が長くなります。

くれぐれもこれは、フォローから外すということで、縁を切るということではないです。「芸能ニュースを見る時間が無駄だなあ」と思ったら、一度タイイムラインを開いてみて、芸能ニュースを流してくる個人を徹底的にタイムラインから外すということです。

ポイントは、自分の意思で情報を取捨選択し続けるのではなく、必要ない情報を取捨選択する作業をシステムで外してしまうということです。

これが非常に重要です。自分の能力や自分が成長しないとクリアできないという風に設計するのではなくて、システムをそもそも変えてしまうことが非常に重要だと言えるでしょう。

これは、僕のようなダメ人間にはかなりおすすめの方法なので、一度やってみてください。

そうすると、自分が見ている世界が大きく変わります。
不倫などのゴシップがなくなって、時間にゆとりができ、自分に使える時間が増えます。これはすごく簡単で、すごく効果的なので、結構お勧めです。

というわけで、
「キンコン西野の圧倒的な時間管理術」
というテーマでお話させていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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