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メディアに翻弄されて生きる力を失う情報弱者【キンコン西野】

このnoteは2021年4月27日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:ワクワクなネットパーソナリティーでbeyondメンバーのダリル さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。


本題に入る前にお知らせをさせてください。

オンライン勉強会『キンコン西野と学ぶ!初心者に優しい仮想通貨勉強会!(※儲け話はありません)』を開催する運びとなりました。

こちらは、僕らが今後『NFT』や『トークン』の実験をしていく上で、仮想通貨の基礎についての勉強会をするのですが、それを生配信しようというものです。 

仕組みを学ぶための会議ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。

ボクも生徒として参加するのですが、勉強会は全三回です。


参加費は900円(一回300円)。

参加にはFacebookアカウントが必要です。
興味がある方は『チムニータウン BASE』で検索してみてください。

(※こちら↓)

「ブロックチェーンって、よく分からない」という人って、結構いると思うので、この機会に是非、ご参加ください。


第一回の配信は4月30日にあります。アーカイブが残りますので、好きな時間にご覧ください。

そして、お知らせをもう一つ。

 

月に2回、隔週で、僕の友達を自宅に招いて、酒を呑みながら、「今やっていること」や「これから仕掛けること」などを話す月額590円のYouTubeのメンバーシップ『スナック西野』をやっております。

アル中甚だしいですが、やっぱりお酒の席の話が、どこよりも早いんです。

まだ、商品やサービスの開発前で、記事にもなっていない、インタビューもされていない、オンラインサロンにも書かれていない、「次に、これをやろうと思ってるんだけど…どうかな?」といった感じで、本人の中でも、まだ、まとまりきっていない話なんかをさせてもらっています。

いつもの呑み屋の感じです。

先週は、「雨上がり決死隊の宮迫さん&極楽とんぼの山本さんコンビ」の配信がありまして、この後、決まっているゲストは「幻冬社の箕輪さん」「ダイノジ大谷さん」「IT評論家の尾原和啓さん」「ホリエモン」です。

皆、すでに撮り終えたのですが、メチャクチャ面白かったので、オススメです。
興味がある方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の動画の画面の下にある「メンバーになる」をクリックしてください。

宜しくお願いします。

そんなこんなで本題です。

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今日お話しするのは、もう、「メディアの情報を鵜呑みにしてしまうと本当に大切な情報を取りこぼしちゃうよ」の典型的な例だと思うのですが、昔、僕、炎上しちゃったことがあるんですね。

ていうか、今も定期的に炎上しているから、皆さんからすると「どの火事のことだよ」という話なんですけども(笑)

ちょっと、当時の記事を読み上げますね。

「『キングコング西野、自腹で絵本1万冊を購入していた』絵本作家としても活躍するキングコング西野亮廣が10月21日に発売した絵本『えんとつ町のプペル』を個人で1万冊購入していたことを明かした。売り上げ部数が予約だけで1万部を突破したことで話題を読んだが、なんと『自作自演」だった…」

というのがメディアが報じたニュースで、これはテレビでも取り上げられて、まもなく大バッシングです(笑)


「真面目に作品を売っているクリエイターがいるのに、金にモノを言わせて、売り上げランキングを上げるなんて最低っ!!」

……というのが、メディアを鵜呑みにしちゃった世間の皆様の声です。


ただ、これ、当時から追いかけてくださっていた方や、それこそ、Voicyを毎日聴いて下さっている方なら分かると思うんですけど、「金にモノを言わせている」わけでも何でもなくて、自分で何ヶ月も前から予約をとっているだけなんですね。

書店さんの予約が始まるのって、発売日の1ヶ月前とかなんですけども、それだと僕のような弱小作家はまともに太刀打ちできない。

だから自分で販売サイト(キンコン西野のサイン本屋さん)を立ち上げて、そこで半年前ぐらいから1日2冊ずつ、3冊ずつ、積み重ねていって、で、「発売のタイミングで予約件数が1万件になった」というニュースです。
 
 
【キンコン西野のサイン本屋さん】

「自腹購入」じゃなくて「代理購入」なんです。
わかりますよね?

金にモノ言わせてないんです。
お金使ってないんで。


使ったのは「お金」じゃなくて、「時間」です。

「『買ってください。よろしくお願いします』という時間を他人よりも長くとった」

というだけです。 

「他人よりも多く頭を下げた」

というだけです。

ちなみに、これは後出しジャンケンじゃなくて、当時から言っていることです。
「前もって自分で予約をとっているだけですよ」と。

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でも、メディアは、これを「キンコン西野は金にモノを言わせて、本の売り上げを伸ばしている」と取れるように報じるわけじゃないですか?

……で、今日の話というのは「メディア批判」じゃないんです。

メディアはそういうものなんです。
数字を稼がなきゃいけないから、いわゆる「情弱」と呼ばれる人や、「アンチ」が釣れるような内容にする。

それをやらないと食っていけないんだもん。

ただ、答え合わせがされてしまう現代において、そのやり方は、目先の視聴率や閲覧数と引き換えに信用が目減りしちゃうので、まぁ長くは持たないとは思います。

「ダイレクト課金」の方に顕著に結果が出るので、テレビだったら「答え合わせをしない層」しか獲得できなくなるし、新聞は顕著に部数が落ちていくと思います。

#そのやり方だと不動産収入を持っていないメディアはもう持たないよね

もちろん本人達もそのことにはもう気づいていて、「だけど、今さらどうすれば…」というところだと思います。

だから、今さらメディアに対してとやかく言ったって仕方がないと思っていて…


そんなことよりも問題は、ニュースを鵜呑みにして怒っちゃう人が「そうか。予約時期を長くとればそれだけ売れるんだ。自分で予約販売サイトを作ればいいんだ!」という気づき(打ち手)を取りこぼしているということです。

その作品(商品)を買いたくなるタイミングって、お客さんによって様々じゃないですか。

発売日に買いたくなる人もいるし、周りの評判を聞いてから買いたくなる人もいる。

一方で、

発売日の1年前の制作段階で買いたくなる人もいるわけじゃないですか?


「一年後の発売に向けて、今、これを作ってま〜す」という生産者の発信をみて、その瞬間に買いたくなる人もいる。

その時に、予約販売サイトがなかったら、そのお客さんを取りこぼしてしまうわけですよね。

ただ、Amazonとか、書店さんは、そんなに前から予約を受け付けていないから、だから、「自分で予約販売サイトをかなり早い段階から用意しておく」という打ち手をとって、制作段階で買いたくなっちゃうお客さんのニーズに応えるわけですが……メディアのニュースを鵜呑みにしちゃって、「キンコン西野は金にモノを言わせて、本の売り上げを伸ばしている!」とムキーと怒っちゃう人は、ここを取りこぼすわけじゃないですか?

「予約販売期間を長く設ける」というやり方って、自分の活動にも転用できたハズで、つまるところ、自分の生存確率を下げちゃっている。

そして、「テレビやネット記事を鵜呑みにしていることで自分の生存確率を下げてしまっている」という自覚を持っていない。

これが一番危ない。

今、特に、皆、コロナでストレスが溜まっているでしょ?

メディア側の視点からいうと、「怒りの感情を釣りやすい状態」にあります。

なので、気をつけてください。

怒る前に、落ち着いて、ちゃんと読み取ってください。
釣られて怒っちゃうと、生きる術を取りこぼしちゃうので。

今日は「メディアに翻弄されて生きる力を失う情報弱者」というテーマでお話しさせていただきました。

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