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キミが殺した未来 byキンコン西野

このnoteは2020年11月9日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:30代挑戦中の意識高い系ニートけーぷろ さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「キミが殺した未来」
というテーマでお話しします。

毎度お馴染みの近況報告となりますが、クラウドファンディング『SILKHAT』内で募集をさせていただいております「西野亮廣オンライン講演会 〜マーケティング講座【上級編】〜」の受講者が4400名を突破しました。
ありがとうございます。

※「西野亮廣オンライン講演会 〜マーケティング講座【上級編】〜」の参加はコチラから↓

https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/2158

今日は、この件について、少しお話ししたいのですが………もう、お分かりかとは思いますが、講演会の受講者を募集するクラウドファンディングのリターンで、講演会の参加券を出しているんですね。

つまり、これ、予約販売と何ら変わらないんですよ。
建て付けでいうと、チケットぴあでチケットを売るのと、全く同じです。


今回で言うと、「西野亮廣オンライン講演会 〜マーケティング講座【上級編】〜を開催したい」というのが企画タイトルになっていて、そのリターンが。「西野亮廣オンライン講演会 〜マーケティング講座【上級編】に参加できる権」なわけですが、

おそらく、タイトルとリターンの名称が同じだったら、頭で理解できるのですが、ここが変わってしまうと、「自分の金でやれや!」という批判をしてしまう人が出てくる。

これは2012〜2013年頃から言い続けているのですが、クラウドファンディングに対して、「自分の金でやれや」って、批判文句としては、めちゃくちゃズレてるんです。
まぁ、ここ最近は少し理解が進んだ気もしますが。

「やりたいことがあれば、自分で稼いだお金でやるべきだ!」という…もう、とにかく、クラウドファンディングというか、新しい横文字にアレルギー反応を出しちゃう人です。
「クラウドファンディング」は新しい横文字でもないんだけれども。。

そういう方は、クラウドファンディングの「企画タイトル」と「リターン」を、「ライブ」と「ライブグッズ」として捉えるといいと思います。

たとえば……演劇やミュージカルのロビーで売られているオリジナルTシャツって、「ライオンキング」というタイトルと、「Tシャツ」って関連性はそこまでなかったりしますが、あのTシャツ販売に対して、「自分の金でやれや!」とは言わないじゃないですか?

理由は、そのTシャツの売り上げが、舞台をよりよくする為に使われていたり、スタッフさんのお給料にまわされていたりすることを知っているからですよね。

それと全く同じです。

クラウドファンディングはオンライン上で、それを事前にやっているだけの話です。

https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/2158

ここまで説明して、ご理解いただけなかったら、僕は、もう諦めるしかないのですが………

まぁ、ナンジャカンジャで、こんな説明を2012年〜2013年頃から続けているわけですが、その間、僕が浴びた代表的な言葉は「銭ゲバ」「宗教」「詐欺師」「ネット乞食」です。

そこで今日は、どうしても皆様に伝えたいことがあります。

今の説明を聞いて、「そういえば自分も当時は、批判的な目で捉えていたなぁ」という方って、少なくないと思うんです。

僕は、まさか、そういった方々に「そら見たことか」とか、そういったマウントをとるつもりは一切ありません。
メチャクチャ殴られましたが、殴り返すつもりなど微塵もありません。
僕には、それよりもやらなくちゃいけないことがあるので。



ただ一つだけ。

挑戦というのは、そういった小さな言葉の集合体によって潰されてしまうんです。


「なんか、嫌い」という軽い一言でも、それが千件集まって、1万件集まれば、挑戦は止められてしまう。

挑戦者のメンタルも、場合によっては肉体もろとも殺してしまう可能性を秘めている。

で、おそらく、過去、そういったことに無自覚だったと思うんです。

ただ、繰り返して欲しくないから、忘れないで欲しい。

何も知らずに、何も勉強せずに批判的なコメントを発してしまった過去の貴方が、挑戦者を潰し、未来を殺したということを、どうか忘れないで欲しいです。

ここをウヤムヤにして、また同じ過ちを繰り返して欲しくないです。

僕、時々、想像するんです。

どうしても「たられば」の話になっちゃうのですが、たとえば2013年。
あそこで僕が「クラウドファンディングという選択肢があるよ」と言った時に、皆が「銭ゲバ」「宗教」「詐欺師」「ネット乞食」とか言わずに、「いいね」とか、「ちょっとよく分からないけど、勉強してみよう」と肯定的に捉えていたら、生まれるハズだった未来がどれぐらいあっただろう?って。

今回、世界中が新型コロナウイルスに襲われて、それこそ「クラウドファンディングで店を助けたい」みたいな企画がたくさんたくさん立ち上がりました。
その時点で、クラウドファンディングに対する理解が、もっとあれば、どれだけの人が救われただろう?って。

で、もっと言うと、自分自身の未来に対しても。

これは何年も何年も前から言い続けていることなのですが、「クラウドファンディングはあくまで選択肢だ」と。
「選択肢を批判してしまうと、お前が、その選択肢を必要とした時に使えなくなるから、今すぐ言葉を取り下げろ。死ぬぞ

と言い続けてきました。

クラウドファンディングを大声で批判しちゃった人は、店がコロナに襲われてもクラウドファンディングができないし、
広告戦略としての無料公開を批判した人は、まわりのものがどんどん無料化されていく中、自分だけ無料公開ができなくなる。

今、現在、知識が足りないことは咎めない。
これまで勉強してこなかったことも咎めない。
何かを否定することも咎めない。

ただ一つ、「知らないこと」は否定しちゃダメだ。

貴方を含めた全員が不幸になります。
時に、人の命を奪ってしまう。

考えてください。
コロナで店が立ち行かなくなってしまって、自殺しちゃった人がいます。
その方が、クラウドファンディングと言う選択肢を知っていれば、もしかしたら、救えたかもしれない。

どうか、知らないことは批判しないでください。

 
そして、これは一つ覚えておいてください。

大前提としてこれは「テレビ批判」ではないですが、ただ、シンプルに構造上の問題として、テレビというものは、高齢者の方がメインターゲットのメディアになっています。

それ自体は、何も悪いことじゃないし、たくさんの人に、たくさんの可能性を届けていることは間違いありません。
僕も大好きです。

ただ、テレビから新しい情報が伝えられることは、ほとんどありません。

テレビマンが悪いわけでもないし、テレビタレントが悪いわけでもない。
広告で回さなきゃいけないメディアだから、より多くの人に共感していただける内容が求められている。
年配者が変化を嫌うことは、もう皆、知ってるでしょ?

ビットコインの時にテレビが報じたのは何か覚えていますか?
「ブロックチェーン」という革新的な技術ではなくて、ビットコインで瞬間的に稼いだ「億り人」です。

これは視聴者が、未来よりも、目先のお金に興味があることを証明しています。

このメディアから未来を生き抜く情報を得るのは、かなり難しいです。
なので、どうか、受け身にならずに、自分から情報を、選択肢を、取りにいってください。
もう一度言いますが、僕はテレビが好きです。

この時代に、テレビで、肛門に指を突っ込まれたり、肛門に鼻を突っ込んだりする稀有な芸人です。

それとこれとは話が別です。

未来は、面白くて、優しい方がいいと思うので、皆で一緒に、今よりもちょっと勉強しましょう。

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