見出し画像

仕事のサイズが大きくならない人の共通点 byキンコン西野

このnoteは2019年10月8日のvoicyの内容を文字起こししたものです。
voicyの提供:魚野 美歩さん

どうもこんばんは。キングコングの西野亮廣です。
お笑い芸人をやったり、絵本作家をやったり、国内最大のオンラインサロン「西野亮廣のエンタメ研究所」の運営をしたりしてます。

今夜はですね、「仕事のサイズがいつまでも大きくならない人の共通点」というテーマでお話ししたいと思います。

スペースを空けない

仕事のオファーというものがあるじゃないですか。
なるべく大きい仕事をしたいというのはみんなの願望としてあると。
で、自分に舞い込んでくる仕事のオファーのレベルというのは、基本、自分のポテンシャルサイズに見合ったものなんです。

今の自分ができる仕事。
もしくは、すこし頑張ったらできる仕事。

たとえば、いまの自分のレベルが30点くらいだったら、30点から40点くらいの仕事が入ってくる。自分のレベルが40点ぐらいだったら、40点から50点ぐらいの仕事が入ってくる。まあ、ここは異論がないと思います。

自分の能力が30点なのに、100点ぐらいの仕事はこない。
たとえば、サッカー始めたばかりなのに「レアルマドリードのユニフォームを着て」っていうオファーは来ないと。
だいたい、自分のポテンシャルサイズに見合ったものが、仕事として舞い込んできます。

もうひとつ言うと、そのときの自分が30点だったら、まあ、10点くらいの仕事が舞い込んできても、結構みんな断っちゃうんですね。
「それは自分がやることじゃない」と。
自分に見合ったもの。もしくは、ちょっと背伸びしたら出来そうな仕事を受けるってなりますよね。

ここがポイントなんですけど、じゃあ、自分のいまのレベルが30点だったと。で、40点くらいの仕事が入ってきました。
「やらせていただきます」と頑張る。

そうやって頑張っているうちに、自分のレベルが上がってくるんです。
自分のレベルも、その仕事のサイズに見合うようになっていた、つまり、自分のレベルが40点くらいになっちゃった。

で、そのときの自分はもうレベル40点くらいですから、本当はね、50点ぐらいの仕事が舞い込んでくるはずなんですよ。
舞い込んでくるはずなんですけど。

ここからが、仕事のサイズがいつまでも大きくならない人の共通点でですね。
スケジュールを埋めちゃうんです。月曜日から日曜日まで仕事でスケジュールを埋めちゃうんです。

理由は、「不安だから」ですね。
働いてない時間、必要とされていない時間が空いちゃうと不安だから。みんなスケジュールを埋めちゃんです。
スケジュール埋めちゃう分には構わないんだけど、
自分のレベルが30点から40点に上がったのに、まだ40点の仕事で受け続けている。

そうすると、本来、そのときの自分には50点くらいの仕事が舞い込んでくるはずなのに、スケジュールを埋めてしまっているがために受けることができない、ということですね。

で、当然ですけど、時間は有限ですから。
埋まっちゃって受けることできないですよね。
なので、せっかく50点ぐらいの仕事が舞い込んで切符はもらっているのにも関わらず、自分から断ってしまうという。

これ、何をしないといけないかというとですね。
仕事っていうのは、できるようになったらやめたほうがいいです。

もちろん、取引先のこととかありますから、乱暴にやめることはできないですよ。いろんな方の生活も背負ってますから。
「はい!今日やめます!」とか、自分のことだけ考えてやっていたら、誰も協力してくれないので。

当然、その配慮はした上でね。
基本的に、仕事っていうのはできるようになったら卒業する。

卒業してスペースを空けないと次の規模の仕事が舞い込んで来ないですね。
なので、僕は年1回、できるようになった仕事をやめるようにしています。
これは昔から変わってなくて、「この仕事できるようになったなぁ」と思ったら能力は上がっているので、次はその能力に見合った仕事、もしくはそれ以上の仕事が舞い込んでくる。

切符は自分には渡っているので、まずやらなきゃいけないことは、スペースを空けること。

これをしないことには、仕事の規模はいつまでたっても大きくなっていかない。

スケジュールが埋まった時点で、自分の成長が止まってしまう。
スケジュールが埋まった状態で長いこと居座ってしまうと、クセになってしまう。ここが非常に危険です。

まとめ

仕事ができるようになると、やっぱり喜ばれる。
クライアントさんにも喜ばれるし、お客さんにも喜ばれるし、気持ちはいいんですけれど。

ただ、仕事の規模は30点のままなので。
そこから、40点、50点、60点と、上げていかなきゃいけないんだけど、スケジュールが埋まってしまっているから、スペースが空いてないから、仕事が入ってこないと。
仕事の規模がいつまでも大きくならない人の共通点というのは、
仕事を辞めるのが下手くそ。
卒業するのが下手くそ。
ここに尽きますね。

これは、原因は「恐れ」です。
時間が空いてしまうことを恐れてしまっているっていうとこに尽きる。
なので、もし、ご自身がやられている仕事を振り返ったときに、
「これ、全部自分ができてしまう仕事だな」
っていうふうになっていたら、
あなたは次のレベルの仕事が入ってくる切符を手にしているから、積極的にやめていかないと、仕事は大きくなっていかない。

まぁこんなところです。
というわけで、「仕事のサイズがいつまでも大きくならない人の共通点」というテーマでお話しさせていただきました。
それでは、素敵な夜をお過ごしください。西野亮廣でした。

※キングコング西野亮廣が毎朝、最新エンタメビジネスに関するコラムを配信しています↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?