見出し画像

組織は組織の為にある【キンコン西野】

このnoteは2021年4月4日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:癒しの声、キント雲にのれる西野さん大好きです。マエジュン さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

日曜日なので、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』に届いた相談にお応えしたいと思います。

━━━━━━

【Q】なつこさん

私は4月から高校3年生で昨年の9月から生徒会長を務めております。

コロナにより毎年行っていた行事が軒並み中止となり、私の代の生徒会活動は、新たなものを生み出さないと仕事が出来ません。

そこで、今まで行っていなかったお昼のラジオ放送を学校に提案したところ、なかなか許可がおりずやっとこの4月からスタートします。

現在、学校公式のInstagramアカウント設立に向けて動いていましが、これもまた学校から許可が降りない状況です。

ラジオもInstagramアカウントも発信内容に関する心配をされ、許可されません。(他に理由もあります。)どうやったら、前例のないことを素早くスタート出来ますか?学校という組織を生徒が動かすには、何が大切ですか?

━━━━━━

【A】

そうですね、「気になった点」と「こうした方がいいのかも?」という提案を順番に言わせていただくと……

まず率直に思ったのは、「ちょっと焦りが見えるなぁ」ということでした。

 

これはおそらく、やっとの思いで生徒会長になれたのに、コロナによって役割を全て奪われて、「何かしなきゃ」という類の焦りだと思うんですけど…僕が、なつこさんの学校の生徒だったら、「学校のInstagramを作ります!」という生徒会長の言い分に対して、「なんで?」と思っちゃうかもしれない。

「何をする為のInstagramなの?」「それ、必要?」と。

ようやく許可が降りた「お昼のラジオ放送」に対しても同じことを思うかもしれない。

せっかく学校まで行ったら、お昼休みは友達との会話を楽しみたいので。

何か革命のようなものを起こそうと思ったら、彼らは絶対に味方にしなきゃいけない層だと思うのですが、彼らの気持ちや疑問を後回しにして、生徒会長の役割を埋めることが優先されているような匂いがほんのりしたので、この状態で戦いに臨んでも世界は何も変わらないと思います。まずは、彼らに徹底的に寄り添うことが先決だと思います。

次に、多くの大人は責任をとりたくないので、基本スタンスは「余計なことはしないで」になっていることと、しかし、それは「生徒の声に耳を傾けていないわけじゃない」ということをまずは知っておいた方がいいかも。

たとえば校長先生がInstagramのアカウントの開設をOKして、たとえばそのInstagramで生徒が卑猥な画像をアップしたら、

生徒は未成年だから社会的にはお咎め無しだけど、開設のOKを出した校長先生は責任を取らなくちゃいけなくなるんですね。

その校長には守らなくちゃいけない家族がいたりするんだけど、そのワンアクションのおかげで、全てを失ってしまう場合がある。

というところから考えたら、インスタグラムの開設に前向きになれないことも、なんとなく理解できるでしょ?

で、Instagramを開設したところで、同じ理由で、発信内容のチェックは絶対に入るので、自由に発信できることは絶対にありません。そして、スピードも落とされて、角も落とされた、その発信には人はついてこないので、Instagramをやったところで何も変わらないと思います。

あと、「組織」は組織の為にあることは知っておいた方がいいと思います。

これを変えたければ、組織のトップになるか、組織を飛び出して自分の世界をゼロから作るしかない。

「組織に属すことを選んでおいて、組織を変える」というのは、サッカー選手になる道を選んで「手でボールを運んだ方がいい!ルールを変更してください!」と訴えているようなもので、「それがダメだ」というわけではなくて、自分が「強引な言い分を言っている側の人間だ」ということは自覚しておいた方がいい。

最低でも、以上のことは抑えておかないと、取り合ってもらえないので、押さえておいてください。

革命を起こす時のマナーのようなものです。まぁ、こんなこと言ってる僕もよく踏み外すのですが(笑)

その上で、なが〜い歴史として捉えた時に、2021年を生きた生徒会長がやるべきアクションは「コロナ時代にしかできないこと」だと思います。

Instagramは2年前でも、3年前でも、3年後でも、4年後でもできるけど、コロナを絡めたアクションは今しかできない。

そのラインから考えてみてください。応援しています。

※続きはコチラ↓




▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるのはオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓

▼Instagram版はコチラ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?